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士官学校編
マネキンの処分と帰還報告
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戦士は蹴り飛ばされた剣を思わず目で追ってしまい、完全にイレーネを死角に入れてしまった。
イレーネはもう1歩深く踏み込んで体勢を整えると、心臓めがけて背中から剣を突き刺す。
ドス! という重い音がしたが、龍鱗がかかっていた様で、革鎧を突き抜けることができなかった。
突き崩された勢いを利用されて転がって間合いを開けられてしまった。
「くそ! 舐めてた!」
戦士は剣を拾うと改めてこちらに向き合った。
「ねえカオル、あたしが先行くからタイミングずらして来てもらっていい?」
「いいけど」
返事を聞いた瞬間に飛び出したイレーネにタイミングを合わせるために氷結の蔦の力ある言葉と唱え足を踏み鳴らした。
私の足元から伸びる氷の蔦はパキパキと音を鳴らして第2階戦士に襲いかかる。
「くそ! 嫌がらせか!」
氷結の蔦と魔法障壁が相殺され私の魔力と戦士の魔力の削り合いになった。
さっきは奇襲だったから、手を痺れさせ気をそらしてイレーネが背後から不意打ちできたが、混戦になると経験不足からお互いの足を引っ張って逆に怪我を可能性がある。
そこで私が思いついたのは、あんなに寒い格好で相手しているんだから嫌がらせをして体力と魔力を削ってやろう、ということだった。
失敗だったのは氷結の蔦は発現に足を踏み込む必要があるのだけれど、足を離したら効果が終わってしまうことだった。
しょうがないので、そのまま次の魔法を使うことにする。
「凍える風!」
冷気自体に魔力を多く回さずとも、勢いよく吹いた風は冬の冷気を巻き込んでイレーネと戦士を飲み込んだ。
「もー! 寒いよ! バカ!」
イレーネからもクレームが来るが止めはしない。
でも、手袋無いんだったね、ごめんね、と心のなかで謝った。
左手から出る凍える風と、右足から出る氷結の蔦によって私は固定砲台化されてしまっているが、イレーネがその分活躍してくれているので、私は心置きなく魔力を込めた。
寒さと氷結の蔦が戦士の魔力と体力を剥ぎ取っていく。
本来ならステップを踏んで撹乱する練習もしたいはずなのだが、予定外に私が動かなくなってしまったので、イレーネの行動を制限させてしまった。
それでも舞うようにくるくると回りながら、剣を閃かせ手首の回転を効かせて遠心力を乗せた一撃は、見た目より重く盾で弾くことも剣でいなすこともできなくなっているのか、真っ向から受け止めて自らの体力を削っていった。
気持ちが昂っていっているのか、どんどん動きが鋭くなっていくイレーネ。
終わりは唐突に訪れた。
イレーネの剣を受け止める力がなくなってしまった戦士は、イレーネの剣を受けた瞬間に剣を取り落してしまった。
さっきの様に転がって回避することもできずに苦悶の表情を浮かべ、両手で盾を構えて九死に一生を得ようとあがくが、同時に魔力切れを起こし、
私がしつこく使い続けた氷結の蔦が戦士の体を拘束し始めた。
身体強化が切れ、龍鱗が切れた戦士の盾が腕と共に真っ二つにされ、白い雪を赤く染めた。
両手を失い、体力も魔力も尽きた戦士は目から光が消え、がっくりと膝をついた。
まるで斬首を待つように項垂れた戦士に対して上段に構えた剣を一気に振り下ろした。
首が雪の上に音もなく落ちると、イレーネは笑顔でハイタッチした。
「やったね!」
一度は覚悟したものの、目の前でうつろな目をして転がる生首と雪を真っ赤に染める血を見ると、相当なストレスを感じて胃に来る。
もう大丈夫だと言った手前、心配をかけないようイレーネに愛想笑いで返した。
戦士の剣を回収したイレーネとペドロたちの所に戻り、ルイス教官の方の状況を聞いた。
「最初の頃は教官がメインでロペスとルディがサポートしてたんだが、途中からロペスとルディと交代して氷結の蔦でサポートに回っている所だ」
体の芯まで冷えた第3階戦士と、未熟とはいえ体力が万全で体が温まっている学生2人が相手では、普段は2対1で遅れをとるはずがないはず戦士も押されていた。
おまけにルイス教官が私の嫌がらせをみて楽しげに発現させている氷結の蔦が魔力と体力と集中力を剥ぎ取っていく。
魔力の使い方が上手なのか私が出すよりも早く力強いので参考にしたい。
みるみるうちに動きが悪くなり、足が完全に固定された。
私の氷結の蔦はあんなに力強く拘束できない。
さすが。
氷結の蔦が腰まで上って来た頃、そろそろ止めでも刺すのかな? と思って見ていると、ロペスとルディは攻撃の手を止めてしまった。
「まあ、こんなもんだろう」
と、言ったルイス教官は氷結の蔦へ込める魔力を増やして一気に氷で飲み込んでしまうつもりらしかった。
「くそ! 殺せ!」
戦士は体に絡まって凍りつく氷結の蔦を剣の柄頭で殴ったりするが、踏ん張りが効かない振るわれた一撃は氷を砕くことができなかった。
段々と肩も腕も飲み込まれ、あっというまに氷漬けにされてしまった。
氷の中から燃えるような瞳でルイス教官をにらみつけたまま恐らく息絶えた戦士。
ルイス教官は剣を鞘へ収めると振り向いて言った。
「久しぶりすぎて覚悟がどっか行ったか?」
力強く冷たい瞳のルイス教官が私の目を真っ直ぐ見て言った。
これはまずい流れだ。
「お前の事情もわかっているし、もう少しうまく隠せてたらこういうことを言うこともないんだがな、このまま放置していざという時に命を落とす可能性を見逃すわけにも行かない、というおれ達の気持ちもわかってもらえるはずだ」
演技掛かったわざとらしい仕草で私に止めを刺せ、と言ってくる。
一瞬のためらいから命を奪われることがあるのは頭ではわかっている。
氷漬けの戦士に向かって両手を合わせ、身体強化と鋭刃を全力で掛けて顔が見えない位置に移動すると、持てる力のすべてを持って戦士の首を飛ばした。
体は凍りつき、血の流れは止まっているのでまるでマネキンを斬った感じだった。
おかげで人を斬った感触を味わうことなく教官の命令を遂行することができた。
「いやーいつもいつもきついですよね」
「こいつ今回はそこまでショック受けてないな、まあいい、休憩だ」
ルイス教官が剣の回収をラウルとフリオに指示して休憩時間になった。
雪の上で突っ立ったまま頭を切り離したマネキンのことを思う。
異国の地に派遣され、十分な装備がないまま寒さに凍えながら帰還命令を待っていたのではないか、と思うと可哀そうなやつらだったな。
唯一知っている神であるアーテーナに彼らの成仏を祈り、休憩が終わったのでファラスに向けて移動を開始した。
2ヶ月ぶりのファラスについたのはその日の夕方だった。
報告はこっちでやってるから解散、と言われ各々自室に戻った。
エリーを呼んで無事を知らせるために、一旦イレーネの部屋の前に移動し、ノックすると旅装を解いたイレーネが顔を出した。
「あれ? カオル、どうしたの?」
「エリー呼ぼうと思って」
「あー、いいね! 無事を知らせないとね」
私の部屋に戻ってきてからベルを鳴らしてしばらくするとバタバタと足音がして慌てたリズムのノックが響いた。
帰ってくるのを待っていてくれたのを嬉しく思い、イレーネを目を合わせて思わず笑みが溢れる。
「どうぞ!」
いつも落ち着いているエリーにしては慌てたようにドアを開けた。
「ただいまもどりました! お久しぶりです、エリー!」
打ち合わせてはいなかったのだけれども、声を揃えてエリーに挨拶をしてしまった。
「おかえりなさいませ! お久しぶりです、カオル様! イレーネ様!」
狭い室内で思わず3人で駆け寄ってしまったが、握手だけしようと思ったのにイレーネと一緒にエリーに抱きしめられた。
わ! と驚くとぎゅっと腕に力を込められた。
「ずっと心配しておりました、また会えてよかったです」
思ったより心配をかけさせてしまっていたんだな、と思うと同時に無事をこんなにも喜んでくれて、感極まってしまい、抱き返してしまった。
ちょっとだけうるうるしてしまい、顔を見られないようにぎゅっと腕に力をいれると、エリーもイレーネも泣き出し始めてしまい、え?! そんなに泣くほど?! と思ったのはないしょの話し。
エリーとイレーネが落ち着くのを待ってから3人で私の部屋で夕食を取ることにした。
「明日はお休みにしてきましましたからね!」
エリーもそういうことをするんだ、と意外に思いつつ食堂で貰ってきた夕飯を食べながら、イレーネが兵站のお手伝いをした所から今まで起きたことを話しエリーも楽しそうに聞いていた。
イレーネはもう1歩深く踏み込んで体勢を整えると、心臓めがけて背中から剣を突き刺す。
ドス! という重い音がしたが、龍鱗がかかっていた様で、革鎧を突き抜けることができなかった。
突き崩された勢いを利用されて転がって間合いを開けられてしまった。
「くそ! 舐めてた!」
戦士は剣を拾うと改めてこちらに向き合った。
「ねえカオル、あたしが先行くからタイミングずらして来てもらっていい?」
「いいけど」
返事を聞いた瞬間に飛び出したイレーネにタイミングを合わせるために氷結の蔦の力ある言葉と唱え足を踏み鳴らした。
私の足元から伸びる氷の蔦はパキパキと音を鳴らして第2階戦士に襲いかかる。
「くそ! 嫌がらせか!」
氷結の蔦と魔法障壁が相殺され私の魔力と戦士の魔力の削り合いになった。
さっきは奇襲だったから、手を痺れさせ気をそらしてイレーネが背後から不意打ちできたが、混戦になると経験不足からお互いの足を引っ張って逆に怪我を可能性がある。
そこで私が思いついたのは、あんなに寒い格好で相手しているんだから嫌がらせをして体力と魔力を削ってやろう、ということだった。
失敗だったのは氷結の蔦は発現に足を踏み込む必要があるのだけれど、足を離したら効果が終わってしまうことだった。
しょうがないので、そのまま次の魔法を使うことにする。
「凍える風!」
冷気自体に魔力を多く回さずとも、勢いよく吹いた風は冬の冷気を巻き込んでイレーネと戦士を飲み込んだ。
「もー! 寒いよ! バカ!」
イレーネからもクレームが来るが止めはしない。
でも、手袋無いんだったね、ごめんね、と心のなかで謝った。
左手から出る凍える風と、右足から出る氷結の蔦によって私は固定砲台化されてしまっているが、イレーネがその分活躍してくれているので、私は心置きなく魔力を込めた。
寒さと氷結の蔦が戦士の魔力と体力を剥ぎ取っていく。
本来ならステップを踏んで撹乱する練習もしたいはずなのだが、予定外に私が動かなくなってしまったので、イレーネの行動を制限させてしまった。
それでも舞うようにくるくると回りながら、剣を閃かせ手首の回転を効かせて遠心力を乗せた一撃は、見た目より重く盾で弾くことも剣でいなすこともできなくなっているのか、真っ向から受け止めて自らの体力を削っていった。
気持ちが昂っていっているのか、どんどん動きが鋭くなっていくイレーネ。
終わりは唐突に訪れた。
イレーネの剣を受け止める力がなくなってしまった戦士は、イレーネの剣を受けた瞬間に剣を取り落してしまった。
さっきの様に転がって回避することもできずに苦悶の表情を浮かべ、両手で盾を構えて九死に一生を得ようとあがくが、同時に魔力切れを起こし、
私がしつこく使い続けた氷結の蔦が戦士の体を拘束し始めた。
身体強化が切れ、龍鱗が切れた戦士の盾が腕と共に真っ二つにされ、白い雪を赤く染めた。
両手を失い、体力も魔力も尽きた戦士は目から光が消え、がっくりと膝をついた。
まるで斬首を待つように項垂れた戦士に対して上段に構えた剣を一気に振り下ろした。
首が雪の上に音もなく落ちると、イレーネは笑顔でハイタッチした。
「やったね!」
一度は覚悟したものの、目の前でうつろな目をして転がる生首と雪を真っ赤に染める血を見ると、相当なストレスを感じて胃に来る。
もう大丈夫だと言った手前、心配をかけないようイレーネに愛想笑いで返した。
戦士の剣を回収したイレーネとペドロたちの所に戻り、ルイス教官の方の状況を聞いた。
「最初の頃は教官がメインでロペスとルディがサポートしてたんだが、途中からロペスとルディと交代して氷結の蔦でサポートに回っている所だ」
体の芯まで冷えた第3階戦士と、未熟とはいえ体力が万全で体が温まっている学生2人が相手では、普段は2対1で遅れをとるはずがないはず戦士も押されていた。
おまけにルイス教官が私の嫌がらせをみて楽しげに発現させている氷結の蔦が魔力と体力と集中力を剥ぎ取っていく。
魔力の使い方が上手なのか私が出すよりも早く力強いので参考にしたい。
みるみるうちに動きが悪くなり、足が完全に固定された。
私の氷結の蔦はあんなに力強く拘束できない。
さすが。
氷結の蔦が腰まで上って来た頃、そろそろ止めでも刺すのかな? と思って見ていると、ロペスとルディは攻撃の手を止めてしまった。
「まあ、こんなもんだろう」
と、言ったルイス教官は氷結の蔦へ込める魔力を増やして一気に氷で飲み込んでしまうつもりらしかった。
「くそ! 殺せ!」
戦士は体に絡まって凍りつく氷結の蔦を剣の柄頭で殴ったりするが、踏ん張りが効かない振るわれた一撃は氷を砕くことができなかった。
段々と肩も腕も飲み込まれ、あっというまに氷漬けにされてしまった。
氷の中から燃えるような瞳でルイス教官をにらみつけたまま恐らく息絶えた戦士。
ルイス教官は剣を鞘へ収めると振り向いて言った。
「久しぶりすぎて覚悟がどっか行ったか?」
力強く冷たい瞳のルイス教官が私の目を真っ直ぐ見て言った。
これはまずい流れだ。
「お前の事情もわかっているし、もう少しうまく隠せてたらこういうことを言うこともないんだがな、このまま放置していざという時に命を落とす可能性を見逃すわけにも行かない、というおれ達の気持ちもわかってもらえるはずだ」
演技掛かったわざとらしい仕草で私に止めを刺せ、と言ってくる。
一瞬のためらいから命を奪われることがあるのは頭ではわかっている。
氷漬けの戦士に向かって両手を合わせ、身体強化と鋭刃を全力で掛けて顔が見えない位置に移動すると、持てる力のすべてを持って戦士の首を飛ばした。
体は凍りつき、血の流れは止まっているのでまるでマネキンを斬った感じだった。
おかげで人を斬った感触を味わうことなく教官の命令を遂行することができた。
「いやーいつもいつもきついですよね」
「こいつ今回はそこまでショック受けてないな、まあいい、休憩だ」
ルイス教官が剣の回収をラウルとフリオに指示して休憩時間になった。
雪の上で突っ立ったまま頭を切り離したマネキンのことを思う。
異国の地に派遣され、十分な装備がないまま寒さに凍えながら帰還命令を待っていたのではないか、と思うと可哀そうなやつらだったな。
唯一知っている神であるアーテーナに彼らの成仏を祈り、休憩が終わったのでファラスに向けて移動を開始した。
2ヶ月ぶりのファラスについたのはその日の夕方だった。
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エリーを呼んで無事を知らせるために、一旦イレーネの部屋の前に移動し、ノックすると旅装を解いたイレーネが顔を出した。
「あれ? カオル、どうしたの?」
「エリー呼ぼうと思って」
「あー、いいね! 無事を知らせないとね」
私の部屋に戻ってきてからベルを鳴らしてしばらくするとバタバタと足音がして慌てたリズムのノックが響いた。
帰ってくるのを待っていてくれたのを嬉しく思い、イレーネを目を合わせて思わず笑みが溢れる。
「どうぞ!」
いつも落ち着いているエリーにしては慌てたようにドアを開けた。
「ただいまもどりました! お久しぶりです、エリー!」
打ち合わせてはいなかったのだけれども、声を揃えてエリーに挨拶をしてしまった。
「おかえりなさいませ! お久しぶりです、カオル様! イレーネ様!」
狭い室内で思わず3人で駆け寄ってしまったが、握手だけしようと思ったのにイレーネと一緒にエリーに抱きしめられた。
わ! と驚くとぎゅっと腕に力を込められた。
「ずっと心配しておりました、また会えてよかったです」
思ったより心配をかけさせてしまっていたんだな、と思うと同時に無事をこんなにも喜んでくれて、感極まってしまい、抱き返してしまった。
ちょっとだけうるうるしてしまい、顔を見られないようにぎゅっと腕に力をいれると、エリーもイレーネも泣き出し始めてしまい、え?! そんなに泣くほど?! と思ったのはないしょの話し。
エリーとイレーネが落ち着くのを待ってから3人で私の部屋で夕食を取ることにした。
「明日はお休みにしてきましましたからね!」
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