好きだから笑顔でさようならいたします

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何故だ

ビアンカは何時だって笑顔だ

先程婚約破棄をいい放ったとき動揺したのは一瞬で笑顔で礼をし退場していった

何故破棄を拒まない!
何故笑顔で去っていく!
何故、何故、何故

この様な場で言われて終えば覆せない罪

最後は泣き叫ぶだろう

私はビアンカの苦痛に満ちた顔が見たかったのだろうか?
私を愛して居なかったのだろうか?
私は何がしたかったのだろうか?

ただ婚約を解消すれば良かったのに罪をきせ罰する理由を探した

そうだアイラを虐げた罪だ

愛らしい彼女を虐げた・・・本当にビアンカが虐げたのか?あの彼女が?

判らない、頭にモヤがかかり考えが纏まらない






数日後、伯爵家からビアンカは離籍された

罪人をいつまでも籍に入れてはおけまい

地下牢へ様子を見に行った

そこで見たものは鞭で背を打たれ肌は切れ血が飛び散っているビアンカの姿だった

しかしビアンカは悲鳴を上げず耐えていた

兵によると「鞭を打つ方の手を煩わせては私の罪は償えません」と悲鳴を上げず耐えてるそうだ

私と目が合った時ビアンカは笑顔で口を動かした
声には出さず
「申し訳ありませんでした」


・・・本当に罪はあるのか?
胸が締め付けられ目頭が熱くなる

判らない、何故自分はビアンカを疎ましく思った?

頭が働かない、頭に痛みを起こす

身体を引きずり地下牢から逃げるように出た

ビアンカの事を考えると頭痛が酷くなった。

あと数日でビアンカは処刑される

本当に良いのか?・・・何が?
良いに決まってるアイラを虐げた罪なのだから
胸の苦しみはビアンカを処刑したら消えるだろう・・・・。






晴れた風の無い日だった

広場には一目性悪女の断罪される処刑を見ようと民衆が集まっていた

自分はアイラと処刑場がよく見える場所へ席を設け座っていた。

処刑場の横へ眼を向けたとき一組の夫婦が建物の影より処刑台を涙ながら見上げていた

ビアンカの両親だと判る

罪があれど血を分けた娘が処刑されるのを見るのは辛いだろうに

ビアンカが頭に麻袋を被せられ処刑台へ連れて来られた

最後の時、麻袋を外され見えた顔は殴られたのか酷く赤黒くなった肌に鼻は潰れ、片眼は開いていなかった

身体には無数の鞭に打たれたで出来た傷から血が滴っていた

片足は引きずりいびつな方へ曲がっている様にも見える

首を台へ乗せた時に目が合った

ビアンカは笑顔で「さようなら」と口を動かした

本当に処刑される前の人間がする表情とは思えないほど穏やかな笑顔を私へ向けている

次の瞬間ビアンカの首は宙を舞っていた。




凄く時間が遅く感じた




ビアンカの今まで胴体に繋がっていた首が地面に落ちる





そして、彼女が意味がなく処刑された事を頭が理解し始めた





隣に座る女を見る

笑顔で「バイバイ悪役令嬢さん」と呟く

何が起こった

隣に居る女が私へ振り向き「殿下愛してますわ」
と歪んだ笑顔で言っている


吐き気がした

そして処刑台を振り返ると愛するビアンカの亡骸が民衆に石などを投げられ屈辱を受けていた

「あぁぁ、ビアンカ私は」

「あら殿下?術解けてしまわれた?」

何を言っているのだこの女は・・・・・








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