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第2.5話 明音の恋
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「…ん…………ふわぁ~」
1月12日 金曜日。
今日は金曜日、つまり今日行けば明日と明後日は休みだ!
「…んぁ~♪あ!ご主人!おはよ」
「おはよ」
…そうだ。クーは昨日、何故か人になって…。
「ご主人~♪ぎゅー!」
正面からぎゅーっと、クーが抱きついてきた。クーの温かさが直に伝わってくる…。
「あぁ…、ご主人~、大好き♡」
クーは幸せそうな声でそう言うと、もう一度眠りに…って!
「クー僕大学あるから!起きて!」
外出用の服に着替え、クーと自分。2人分の朝食を用意した。
「ご主人のご飯は今日もおいしぃなぁ~♪」
朝から大きめの茶碗に盛られた米を食べながら言った。
その小さな体にどんだけ入るんだろうか…、僕とクーの朝食はご飯と鮭に味噌汁、The日本食というメニューだ。
「ねぇねぇ、ご主人」
「?」
「今日はいつ帰ってくるの?」
クーが寂しそうな声と、困り顔をこちらに向けた。
「えーっと…昨日よりは早く帰れる…かな」
「やった~!ご主人!今日は早く帰ってきてね!」
「う、うん…」
大学に着くといつも通り幼馴染みの明音がいたので、その隣に座った。
「明音、おはよ」
「あー!みよちゃんっ!おはよ!」
「なぁ、1つ聞いてもいいか?」
「いいよ!なぁ~に?」
「これはもしの話なんだが、家にクーって飼い犬がいるだろ?」
「うんうん、いるね!あのもふもふで可愛い子ね!」
「そのクーが、人間になった。って言われたら、信じるか…?」
「そうだねぇ、もしクーちゃんが人間になったら…んー。信じるかな?」
「どうしてだ?」
「んー、だって!クーちゃんはみよちゃんのことだーい好きだもん!私がこの前みよちゃんの家行った時あったでしょ?その時、私にみよちゃんが取られると思ったのか、みよちゃんの隣にずっといたもんね!神様がいるなら、クーちゃんの人間になりたい。とかそういう願いを叶えてくれたんじゃないかな?って思うよ!」
「なるほど、ありがと」
「いえいえ!このお代は今日の放課後に!何かご飯でも奢ってもらおうかな~♪」
「えぇ…わかったよ」
「やった~♪タダ飯だぁ~!」
「タダ飯言うな」
その日の夕方くらい。放課後、明音にご飯を奢り、今は電車まで並んで歩いていた。
「ねぇ、みよちゃん」
「ん?なんだ?」
「ずっと、このままがいいね」
「そうだな」
「ずっと大学生で、毎日楽しく話して、たまにご飯とかお出かけ行って……」
明音はそこで立ち止まり、深呼吸をしてから再度口を開いた。
「ずっとみよちゃんと一緒にいたい!」
そう言うって明音は僕をぎゅーっと優しく抱きしめた。
「いくら鈍感なみよちゃんでも、こうされれば気づくよね♪大好きだぞっ♡」
耳元で囁くようにして言った。
「っと!んじゃ!またね!みよちゃん!」
サッと離れ、顔を赤くしながら走っていってしまった。
1月12日 金曜日。
今日は金曜日、つまり今日行けば明日と明後日は休みだ!
「…んぁ~♪あ!ご主人!おはよ」
「おはよ」
…そうだ。クーは昨日、何故か人になって…。
「ご主人~♪ぎゅー!」
正面からぎゅーっと、クーが抱きついてきた。クーの温かさが直に伝わってくる…。
「あぁ…、ご主人~、大好き♡」
クーは幸せそうな声でそう言うと、もう一度眠りに…って!
「クー僕大学あるから!起きて!」
外出用の服に着替え、クーと自分。2人分の朝食を用意した。
「ご主人のご飯は今日もおいしぃなぁ~♪」
朝から大きめの茶碗に盛られた米を食べながら言った。
その小さな体にどんだけ入るんだろうか…、僕とクーの朝食はご飯と鮭に味噌汁、The日本食というメニューだ。
「ねぇねぇ、ご主人」
「?」
「今日はいつ帰ってくるの?」
クーが寂しそうな声と、困り顔をこちらに向けた。
「えーっと…昨日よりは早く帰れる…かな」
「やった~!ご主人!今日は早く帰ってきてね!」
「う、うん…」
大学に着くといつも通り幼馴染みの明音がいたので、その隣に座った。
「明音、おはよ」
「あー!みよちゃんっ!おはよ!」
「なぁ、1つ聞いてもいいか?」
「いいよ!なぁ~に?」
「これはもしの話なんだが、家にクーって飼い犬がいるだろ?」
「うんうん、いるね!あのもふもふで可愛い子ね!」
「そのクーが、人間になった。って言われたら、信じるか…?」
「そうだねぇ、もしクーちゃんが人間になったら…んー。信じるかな?」
「どうしてだ?」
「んー、だって!クーちゃんはみよちゃんのことだーい好きだもん!私がこの前みよちゃんの家行った時あったでしょ?その時、私にみよちゃんが取られると思ったのか、みよちゃんの隣にずっといたもんね!神様がいるなら、クーちゃんの人間になりたい。とかそういう願いを叶えてくれたんじゃないかな?って思うよ!」
「なるほど、ありがと」
「いえいえ!このお代は今日の放課後に!何かご飯でも奢ってもらおうかな~♪」
「えぇ…わかったよ」
「やった~♪タダ飯だぁ~!」
「タダ飯言うな」
その日の夕方くらい。放課後、明音にご飯を奢り、今は電車まで並んで歩いていた。
「ねぇ、みよちゃん」
「ん?なんだ?」
「ずっと、このままがいいね」
「そうだな」
「ずっと大学生で、毎日楽しく話して、たまにご飯とかお出かけ行って……」
明音はそこで立ち止まり、深呼吸をしてから再度口を開いた。
「ずっとみよちゃんと一緒にいたい!」
そう言うって明音は僕をぎゅーっと優しく抱きしめた。
「いくら鈍感なみよちゃんでも、こうされれば気づくよね♪大好きだぞっ♡」
耳元で囁くようにして言った。
「っと!んじゃ!またね!みよちゃん!」
サッと離れ、顔を赤くしながら走っていってしまった。
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