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第二章 第1話 社会への第一歩
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「お邪魔します」
夕食を終えた僕達はスーパーに寄ってから僕が住む社員寮に到着した。
ワンルームだし、なんなら加奈さんの家よりも狭いからいいのかなと思ったけども、こうして着いてしまったのだから仕方ない。
玄関に入ってすぐのところにキッチンがあり、そこを抜けると部屋である。
「狭いけど荷物は適当に置いて大丈夫だよ」
「ありがとう。へぇ、寮ってこんな感じなのね。もっと簡素なというか、築何十年の年季のあるアパートみたいな感じかと思ってたわ」
「まぁ、僕もよくは知らないんだけど、建てられてからそこまで年月は経ってないみたい」
「そう。あ、ロフトもあるのね。珍しいわね」
「そうだね。どうやって使おうか考えているんだけど、分からないからしばらくはあのままかな。もしくは物置にするかもしれないね」
「それはさすがにもったいないわよ」
加奈さんは興味深そうに僕の部屋を見ていた。
なんだか少し恥ずかしいような、初めて招いたのが加奈さんということで嬉しいような。そんな気持ちが心に生まれた。
きっと僕が最初に加奈さんの家に行った時の加奈さんもこういう気持ちだったのかもしれない。
とりあえず僕は買ってきた飲み物をテーブルに置いて座った。加奈さんはそんな僕の隣に座って肩を触れさせてきた。
「ちゃんと綺麗にしてるのね」
「入居したばかりだからね」
「ちゃんと水道もガスも使えるのよね?」
「もちろん。そのへんは会社側でやってくれたから大丈夫だよ」
「Wi-Fiは?」
「それも大丈夫だけど、ネットを見るとこの寮というか寮の不動産会社のネット設備は良くないっていうレビューが多いんだよね。だから近い内に個人で用意するつもり」
「そう。ゲーム配信者にとってWi-Fi環境が悪いのは致命的だものね」
「うん。こればかりはそれなりの値段をかけてもしっかりやるよ」
それから加奈さんは僕のパソコン周りとかゲーム環境に目を向けた。するとそこで気になるものを発見し、立ち上がるとそれに触れた。
「これって……」
「うん。前に加奈さんが僕にくれたパソコン周りの掃除道具だよ。目に付くところに置くことにしたんだ」
「ちゃんと持っていてくれたのね。あとこれも」
「そうだね。そっちは前に返してくれたライターと煙草。もう禁煙したけど残しておきたくてさ」
すると加奈さんが僕に抱き付いてきた。僕はそれを受け止めて頭を撫でてやった。
「翔くんも罪だよね。これってまだ翔くんがあの人と付き合っている時に渡したものよ? 彼女持ちなら普通は捨てて当然の物なのに残しておくなんて」
「そうかもしれないね。でもどうしても残しておきたかったんだ」
「どうして? もしかして、あの時は私のことを振ったけど実は好きでいてくれたの?」
「……実際そうかもしれない。あの時の僕は自分で付きあうと決めたんだからって意固地になってたんだよね。でも無意識に鈴谷さんよりも加奈さんの方がいいって思っていたんだと思うよ」
「本当、罪な男ね。遊び人って思われても仕方のないことよ? そんなこと、私以外だったら怒られてるところよ?」
「加奈さんが怒らないのはどうして?」
「最後にはちゃんとあの人と別れて私を選んでくれたから。それに、翔くんは複数の人に手を出すような人じゃないって分かったから。そうでしょ?」
「もちろんだよ。僕は加奈さんしか見えてないよ」
「だから怒らないのよ」
こう言ってくれる加奈さんって男としては居心地がいいけど、もしも変な男が彼氏でその人に溺愛だったらすぐに真実が見えなくなっていいように利用されそうだよな。
もちろん僕はそんなことはしないけど、加奈さんは今までそういう危険な男もしくはダメ男と付き合ったことはあるのだろうか。まぁ、これも聞くことじゃないな。もしもいたとしたら僕だけはそうならないようにしないと。それで立派な男にならないと。
僕はそこでふとデスクに置いてある時計に目を向けた。するとそろそろ二十二時になろうとしていた。
「シャワーどうする? 先に入ってもいいよ」
「翔くんが先でいいよ」
「分かった。それじゃ先に浴びてくるね。あ、ここはユニットバスだからトイレ行くなら先にいいよ?」
「大丈夫よ」
「そう。それじゃ浴びてくるね」
ということで僕は着替えを準備して浴室へ行った。
***
ここがこれから翔くんが暮らすところか。
高橋翔が浴室に消えていきまもなくして水の音が聞こえ始めると、芹乃加奈はあらためて部屋の中を見たり歩き回ったりした。
ゲーム配信用の機器やパソコン、それから各種ゲーム機があり会社から配付されたであろう書類も置いてあった。あと、もちろん箪笥や棚といった小さいものではあるが収納家具も揃っていた。
男の子は私達と比べて物が少なくて済むから引っ越しが楽だったんだろうなぁ。
さらにキッチンに行くと棚や抽斗を開けて中を確認した。すると、きっと実家から持ってきたであろう一通りの食器や、真新しい包丁とまな板を発見した。
また目線をずらすとそっちには備え付けの電化製品、電子レンジと冷蔵庫があった。両方とも宿泊施設の一室にあるような小さいものだったので、ここは本当に仕事をして寝られればいいくらいの寮であると認識したのだった。
ポットは無いのね。あと炊飯器は? もしかして無いの?
疑問に思った芹乃が一通り探してみたものの、やはり無かった。
このままだとスーパーの総菜とレンジで温めるだけのご飯に頼りきりになるわね。もしくは年中コンビニ弁当とか。それじゃいくらお金があっても足りなくなるし、健康にも悪いわ。
これはちゃんと翔くんに話しておかないといけないわね。大変だろうけど、せめて炊飯器だけは買ってもらわないと。
実は芹乃が今日ここに来たのはもちろん高橋とまだ一緒にいたかったということもあった。だが、そんな大好きな彼がちゃんと生活の出来る寮なのかを確認するという目的もあったのだ。
まるでお母さんみたいだと思われても仕方のないことだが、それでも芹乃は初めて一人暮らしをする高橋の生活能力を心配していた。
色々と考えた芹乃だったがようやく落ち着いて部屋の方に戻ってくると、一息ついてベッドに腰かけた。
そこでふと思った。
この毛布とか布団って買ったものじゃないわよね?
実家から持ってきたもので、今まで翔くんが何年も使ってきたものよね……?
そうに違いないと認識した時、芹乃の心の奥にじわりとした欲望が生まれた。そして、気が付いた時にはもうそのベッドの中に潜り込んでいた。
あぁぁ……翔くんの匂い。濃くて熟成された匂いがする。最高すぎるわ。
毛布を頭からかぶってその中にある彼の匂いを全身で堪能し始めた。まさにその身に沁み込ませるように毛布で体を包み、枕には顔を押し付けて深呼吸をした。
そして今日はこの中で寝るのだと考えると、それだけで心臓の鼓動や息遣いが荒くなっていき、無意識に下がじわりと濡れてきてしまっていることに気が付いたのだった。
これ、持って帰っちゃ駄目かしら?
いやいや、絶対に駄目よ。これが無かったら翔くんが風邪を引いちゃうわ。我慢よ、我慢するのよ私。
そうしてしばらくの間毛布の中で悶々としていると、急にそれが取り去られた。そして部屋の明かりが芹乃の目を襲い、次に聞こえてきた言葉で我に返ったのだった。
「もしかして眠い? 運転して疲れちゃったかな?」
高橋の純粋な心配の声だった。
その優しいまなざしや声を前に芹乃は、今自分は疲れているとかではけっしてなく、むしろ高橋の匂いを全身に浴びるように堪能していたなんて言えるわけもなかった。だからすぐに冷静を装って
「そんなことはないわよ。少し、その……寝転がってみただけよ」
と答えた。
あまりにも厳しい言い訳に思えなくもなかったが、高橋は納得したようでそんな芹乃の頭を優しく撫でた。
「加奈さんもシャワーを浴びてくる?」
「そ、そうね。借りようかしら」
高橋の優しさにさすがに罪悪感を抱いた芹乃はすぐにベッドから出て着替えを準備した。だが、肝心の部屋着を持ってきていないことに気が付いた。
「翔くん……部屋着を借りてもいい?」
「いいよ。でも僕のだから少し大きいかも」
「大丈夫よ。ありがとう」
ということで一式を受け取った芹乃は浴室へ向かった。
私、変な顔とかしてなかったわよね?
変態みたいに思われてなんかないわよね?
大丈夫よね?
そう思いながら。
夕食を終えた僕達はスーパーに寄ってから僕が住む社員寮に到着した。
ワンルームだし、なんなら加奈さんの家よりも狭いからいいのかなと思ったけども、こうして着いてしまったのだから仕方ない。
玄関に入ってすぐのところにキッチンがあり、そこを抜けると部屋である。
「狭いけど荷物は適当に置いて大丈夫だよ」
「ありがとう。へぇ、寮ってこんな感じなのね。もっと簡素なというか、築何十年の年季のあるアパートみたいな感じかと思ってたわ」
「まぁ、僕もよくは知らないんだけど、建てられてからそこまで年月は経ってないみたい」
「そう。あ、ロフトもあるのね。珍しいわね」
「そうだね。どうやって使おうか考えているんだけど、分からないからしばらくはあのままかな。もしくは物置にするかもしれないね」
「それはさすがにもったいないわよ」
加奈さんは興味深そうに僕の部屋を見ていた。
なんだか少し恥ずかしいような、初めて招いたのが加奈さんということで嬉しいような。そんな気持ちが心に生まれた。
きっと僕が最初に加奈さんの家に行った時の加奈さんもこういう気持ちだったのかもしれない。
とりあえず僕は買ってきた飲み物をテーブルに置いて座った。加奈さんはそんな僕の隣に座って肩を触れさせてきた。
「ちゃんと綺麗にしてるのね」
「入居したばかりだからね」
「ちゃんと水道もガスも使えるのよね?」
「もちろん。そのへんは会社側でやってくれたから大丈夫だよ」
「Wi-Fiは?」
「それも大丈夫だけど、ネットを見るとこの寮というか寮の不動産会社のネット設備は良くないっていうレビューが多いんだよね。だから近い内に個人で用意するつもり」
「そう。ゲーム配信者にとってWi-Fi環境が悪いのは致命的だものね」
「うん。こればかりはそれなりの値段をかけてもしっかりやるよ」
それから加奈さんは僕のパソコン周りとかゲーム環境に目を向けた。するとそこで気になるものを発見し、立ち上がるとそれに触れた。
「これって……」
「うん。前に加奈さんが僕にくれたパソコン周りの掃除道具だよ。目に付くところに置くことにしたんだ」
「ちゃんと持っていてくれたのね。あとこれも」
「そうだね。そっちは前に返してくれたライターと煙草。もう禁煙したけど残しておきたくてさ」
すると加奈さんが僕に抱き付いてきた。僕はそれを受け止めて頭を撫でてやった。
「翔くんも罪だよね。これってまだ翔くんがあの人と付き合っている時に渡したものよ? 彼女持ちなら普通は捨てて当然の物なのに残しておくなんて」
「そうかもしれないね。でもどうしても残しておきたかったんだ」
「どうして? もしかして、あの時は私のことを振ったけど実は好きでいてくれたの?」
「……実際そうかもしれない。あの時の僕は自分で付きあうと決めたんだからって意固地になってたんだよね。でも無意識に鈴谷さんよりも加奈さんの方がいいって思っていたんだと思うよ」
「本当、罪な男ね。遊び人って思われても仕方のないことよ? そんなこと、私以外だったら怒られてるところよ?」
「加奈さんが怒らないのはどうして?」
「最後にはちゃんとあの人と別れて私を選んでくれたから。それに、翔くんは複数の人に手を出すような人じゃないって分かったから。そうでしょ?」
「もちろんだよ。僕は加奈さんしか見えてないよ」
「だから怒らないのよ」
こう言ってくれる加奈さんって男としては居心地がいいけど、もしも変な男が彼氏でその人に溺愛だったらすぐに真実が見えなくなっていいように利用されそうだよな。
もちろん僕はそんなことはしないけど、加奈さんは今までそういう危険な男もしくはダメ男と付き合ったことはあるのだろうか。まぁ、これも聞くことじゃないな。もしもいたとしたら僕だけはそうならないようにしないと。それで立派な男にならないと。
僕はそこでふとデスクに置いてある時計に目を向けた。するとそろそろ二十二時になろうとしていた。
「シャワーどうする? 先に入ってもいいよ」
「翔くんが先でいいよ」
「分かった。それじゃ先に浴びてくるね。あ、ここはユニットバスだからトイレ行くなら先にいいよ?」
「大丈夫よ」
「そう。それじゃ浴びてくるね」
ということで僕は着替えを準備して浴室へ行った。
***
ここがこれから翔くんが暮らすところか。
高橋翔が浴室に消えていきまもなくして水の音が聞こえ始めると、芹乃加奈はあらためて部屋の中を見たり歩き回ったりした。
ゲーム配信用の機器やパソコン、それから各種ゲーム機があり会社から配付されたであろう書類も置いてあった。あと、もちろん箪笥や棚といった小さいものではあるが収納家具も揃っていた。
男の子は私達と比べて物が少なくて済むから引っ越しが楽だったんだろうなぁ。
さらにキッチンに行くと棚や抽斗を開けて中を確認した。すると、きっと実家から持ってきたであろう一通りの食器や、真新しい包丁とまな板を発見した。
また目線をずらすとそっちには備え付けの電化製品、電子レンジと冷蔵庫があった。両方とも宿泊施設の一室にあるような小さいものだったので、ここは本当に仕事をして寝られればいいくらいの寮であると認識したのだった。
ポットは無いのね。あと炊飯器は? もしかして無いの?
疑問に思った芹乃が一通り探してみたものの、やはり無かった。
このままだとスーパーの総菜とレンジで温めるだけのご飯に頼りきりになるわね。もしくは年中コンビニ弁当とか。それじゃいくらお金があっても足りなくなるし、健康にも悪いわ。
これはちゃんと翔くんに話しておかないといけないわね。大変だろうけど、せめて炊飯器だけは買ってもらわないと。
実は芹乃が今日ここに来たのはもちろん高橋とまだ一緒にいたかったということもあった。だが、そんな大好きな彼がちゃんと生活の出来る寮なのかを確認するという目的もあったのだ。
まるでお母さんみたいだと思われても仕方のないことだが、それでも芹乃は初めて一人暮らしをする高橋の生活能力を心配していた。
色々と考えた芹乃だったがようやく落ち着いて部屋の方に戻ってくると、一息ついてベッドに腰かけた。
そこでふと思った。
この毛布とか布団って買ったものじゃないわよね?
実家から持ってきたもので、今まで翔くんが何年も使ってきたものよね……?
そうに違いないと認識した時、芹乃の心の奥にじわりとした欲望が生まれた。そして、気が付いた時にはもうそのベッドの中に潜り込んでいた。
あぁぁ……翔くんの匂い。濃くて熟成された匂いがする。最高すぎるわ。
毛布を頭からかぶってその中にある彼の匂いを全身で堪能し始めた。まさにその身に沁み込ませるように毛布で体を包み、枕には顔を押し付けて深呼吸をした。
そして今日はこの中で寝るのだと考えると、それだけで心臓の鼓動や息遣いが荒くなっていき、無意識に下がじわりと濡れてきてしまっていることに気が付いたのだった。
これ、持って帰っちゃ駄目かしら?
いやいや、絶対に駄目よ。これが無かったら翔くんが風邪を引いちゃうわ。我慢よ、我慢するのよ私。
そうしてしばらくの間毛布の中で悶々としていると、急にそれが取り去られた。そして部屋の明かりが芹乃の目を襲い、次に聞こえてきた言葉で我に返ったのだった。
「もしかして眠い? 運転して疲れちゃったかな?」
高橋の純粋な心配の声だった。
その優しいまなざしや声を前に芹乃は、今自分は疲れているとかではけっしてなく、むしろ高橋の匂いを全身に浴びるように堪能していたなんて言えるわけもなかった。だからすぐに冷静を装って
「そんなことはないわよ。少し、その……寝転がってみただけよ」
と答えた。
あまりにも厳しい言い訳に思えなくもなかったが、高橋は納得したようでそんな芹乃の頭を優しく撫でた。
「加奈さんもシャワーを浴びてくる?」
「そ、そうね。借りようかしら」
高橋の優しさにさすがに罪悪感を抱いた芹乃はすぐにベッドから出て着替えを準備した。だが、肝心の部屋着を持ってきていないことに気が付いた。
「翔くん……部屋着を借りてもいい?」
「いいよ。でも僕のだから少し大きいかも」
「大丈夫よ。ありがとう」
ということで一式を受け取った芹乃は浴室へ向かった。
私、変な顔とかしてなかったわよね?
変態みたいに思われてなんかないわよね?
大丈夫よね?
そう思いながら。
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