75 / 77
第七十五話 VS.グリフォン
しおりを挟む
「ヒャハハハハァァアアア!」
ダンテの剣を盾で受けながらアレハンドロが笑い声を上げた。
「そうともさぁ! グリフォンが来るぞぉぉ! モンスターを制御できる呪文を知っているのは俺だけだ。俺に鏡をよこせ。さもないとお前たちは全員グリフォンの餌だ」
「そうかぁ、なにか面白いネタがあるのかと思っていたけど、そんなものだったか」
「は?」
ドスッ!
ダンテのロングソードが鎧ごとアレハンドロの胸を貫いた。
「が……は……」
元騎士が膝をつき倒れる。
「どうする、つもりだ……グリフォンは……」
ダンテは両手を上げ空を仰いだ。
「グリフォン? ドラゴンが来ようと関係ないね。僕には天命がある。この国を変えるという運命の必然が。だからそれまで僕も、僕のパーティーも決して敗北はしない。命を薪にして火にくべてでも、前に進み続けるさ」
その彼に陰を差すように、三匹のグリフォンが飛来した。
グリフォン。鷲の翼と上半身に獅子の下半身を持つこの生き物は、鋭い爪とくちばし、そして一トンはあろうかという質量そのものが武器である。
「エリィ! 盗賊共の倉庫を探してロープを見つけてくれ。ミューラーは前衛の援護。僕とマリアが一匹づつ受け持つ。ジャン……君にも一匹任せても?」
「無論だ」
ブレイブハートを引き抜いた。
俺の「気」に当てられたのか、一番大きいのがこちらに向かってきた。
目の前で翼を大きく羽ばたかせ、地響きを立てて石切り場に着陸する。
「ケェェエエエエエエエエンンン!!」
鳴き声でビリビリと空気が震える。
その鋭い眼光はしっかりと俺を捕らえていた。
フィリパがカリナの手を引いて物陰に隠れる。
「う、うわ。やばい。まじでやばいって。な、何か手伝ったほうがいい?」
「カリナは鏡をそこに置いて、エリィとともにロープを探してダンテに渡してやれ。フィリパは目立たぬようグリフォンから距離を取って大回りし、あの虎獣人の娘を助けてやってくれ。おそらくだが、彼女の手には余る相手だ」
「はい、分かりました」
「アタイもそれでいいけどよぉ。アンタは大丈夫なのかぃ?」
「俺か? 無論だ。獅子の足が生えようと、いかに大きかろうと、所詮は鳥よ。王に敵う相手ではない」
俺の言葉を理解したわけでもないだろうが、グリフォンは後ろ足で立ち上がると、前足の四本の爪に体重を乗せて攻撃してきた。ブレイブハートでそれを防ぐ。重い! 鋭い爪がすぐ眼前に迫る。
大剣を斜めにずらし、体捌きで反対側の爪を躱す。
空気を切り裂く恐ろしい音がしたが、俺はすでにそこにはいない。体の下に潜ると一閃して後ろ足の付け根を傷つける。少し体勢が悪かったか、切り落とすところまではいかないが、それでも十分に深い傷を負わせることが出来た。
「キィェエエエエエエエンン!!」
グリフォンは甲高い叫び声を上げると、無事な方の後ろ足で俺を蹴り上げた。
「うおっ」
大剣でガードしたが、衝撃で体が浮かび上がる。
その間に怪鳥は高く飛び上がった。逃げるか、と思ったが空中でこちらに向きを変える。
開かれた前足の四本指を見るに、どうやら滑空して前足で俺を捕らえ空に連れて行く腹積もりのようだ。
確かにこちらは二本足の只人。空中で落とされればそれまでだ。
だが……。
トン、タン、タン、トン。
あのダークエルフ、クルジェの歩法を真似て横に歩く。
初めて見る動きにグリフォンは戸惑ったようだが、もう降下は始まってしまっている。
ドザッ!
狙いを外したグリフォンの右の翼をブレイブハートで両断する。布と骨を同時に断ち切るような独特な手応えがあった。
グリフォンが悲鳴を上げながら地面をのたうち回る。
「小鳥が。駄馬めいて地を這いずり回っておれ」
俺が近づくと猛烈なスピードで前足を突き出してきたが、大剣で苦も無くそれを払う。
更に一歩進み、グリフォンの首にブレイブハートを突き立てた。
怪鳥はゴボゴボとクチバシから地を吐き出して死んだ。
他の連中も概ねの決着を迎えそうだった。
ダンテはミューラーが翼に穴を開けたグリフォンを俺と同じように処理。
マリアは随分と苦戦していたようだが、フィリパとエリィが協力して足にロープをくくりつけ落ちてきたところをバトルアックスの乱打で倒していた。
「そんな、バカな……グリフォン三匹がこんなにあっさりと……」
アレハンドロの前に俺、ダンテ、ミューラー、エリィが立つ。フィリパとマリアは仲直りをしたようで、カリナと三人でグリフォンの血抜きを行っている。
「ふん、お前がくたばる前にケリが付いてしまったな。今どんな気分だ、ん?」
「……俺は、どうなるんだ?」
血が抜けて青白い顔になった盗賊の首魁は、焦点の合わない目で俺を見上げる。
「そうだな、クラックの効能を考えるとこのまま死ぬことはないだろう。ふんじばって王都へ連れていき、あれやこれや取り調べを受けたあと絞首刑だろうな」
「そうか……お前たちが来たのは、やはりヴォックスの差し金か? 俺たち傭兵団はあいつらの傘下に入るのを断ったからな」
「なんだと、ヴォックスの差し金? どういうことだ」
ダンテが敵首魁の肩を掴んで揺さぶると、アレハンドロは苦しげな声を出した。
「知ら、ねえよ。ただ、前に俺達を襲撃してきた奴らはヴォックスの指示を受けていた。連中はそうやって服従か死を選ばせるのさ」
「それがほんの数年という短時間で国内の後ろ暗い連中を配下においた手口か。背景には強い暴力組織と……貴族の後ろ盾がありそうだな」
俺が口を挟むと、アレハンドロは無言で目を瞑った。クラックが血を止めているとはいえ、胸を貫かれているのだ。声を出すのも辛かろう。
「ふむ、どうやら根が深そうな話ですね。私が調べてみましょう」
糸目のミューラーがあごに手を当てながら言った。ダンテがそれにうなづく。
「ああ、頼む。やつらは王都を腐敗させている毒だ。もちろん国王夫婦がもっとも悪いのだが、ヴォックスも放ってはおけない」
ヴォックスか。
あいつら二人は上手いことやっているだろうか。
石切場から見える青い空にそんなことを思った。
ダンテの剣を盾で受けながらアレハンドロが笑い声を上げた。
「そうともさぁ! グリフォンが来るぞぉぉ! モンスターを制御できる呪文を知っているのは俺だけだ。俺に鏡をよこせ。さもないとお前たちは全員グリフォンの餌だ」
「そうかぁ、なにか面白いネタがあるのかと思っていたけど、そんなものだったか」
「は?」
ドスッ!
ダンテのロングソードが鎧ごとアレハンドロの胸を貫いた。
「が……は……」
元騎士が膝をつき倒れる。
「どうする、つもりだ……グリフォンは……」
ダンテは両手を上げ空を仰いだ。
「グリフォン? ドラゴンが来ようと関係ないね。僕には天命がある。この国を変えるという運命の必然が。だからそれまで僕も、僕のパーティーも決して敗北はしない。命を薪にして火にくべてでも、前に進み続けるさ」
その彼に陰を差すように、三匹のグリフォンが飛来した。
グリフォン。鷲の翼と上半身に獅子の下半身を持つこの生き物は、鋭い爪とくちばし、そして一トンはあろうかという質量そのものが武器である。
「エリィ! 盗賊共の倉庫を探してロープを見つけてくれ。ミューラーは前衛の援護。僕とマリアが一匹づつ受け持つ。ジャン……君にも一匹任せても?」
「無論だ」
ブレイブハートを引き抜いた。
俺の「気」に当てられたのか、一番大きいのがこちらに向かってきた。
目の前で翼を大きく羽ばたかせ、地響きを立てて石切り場に着陸する。
「ケェェエエエエエエエエンンン!!」
鳴き声でビリビリと空気が震える。
その鋭い眼光はしっかりと俺を捕らえていた。
フィリパがカリナの手を引いて物陰に隠れる。
「う、うわ。やばい。まじでやばいって。な、何か手伝ったほうがいい?」
「カリナは鏡をそこに置いて、エリィとともにロープを探してダンテに渡してやれ。フィリパは目立たぬようグリフォンから距離を取って大回りし、あの虎獣人の娘を助けてやってくれ。おそらくだが、彼女の手には余る相手だ」
「はい、分かりました」
「アタイもそれでいいけどよぉ。アンタは大丈夫なのかぃ?」
「俺か? 無論だ。獅子の足が生えようと、いかに大きかろうと、所詮は鳥よ。王に敵う相手ではない」
俺の言葉を理解したわけでもないだろうが、グリフォンは後ろ足で立ち上がると、前足の四本の爪に体重を乗せて攻撃してきた。ブレイブハートでそれを防ぐ。重い! 鋭い爪がすぐ眼前に迫る。
大剣を斜めにずらし、体捌きで反対側の爪を躱す。
空気を切り裂く恐ろしい音がしたが、俺はすでにそこにはいない。体の下に潜ると一閃して後ろ足の付け根を傷つける。少し体勢が悪かったか、切り落とすところまではいかないが、それでも十分に深い傷を負わせることが出来た。
「キィェエエエエエエエンン!!」
グリフォンは甲高い叫び声を上げると、無事な方の後ろ足で俺を蹴り上げた。
「うおっ」
大剣でガードしたが、衝撃で体が浮かび上がる。
その間に怪鳥は高く飛び上がった。逃げるか、と思ったが空中でこちらに向きを変える。
開かれた前足の四本指を見るに、どうやら滑空して前足で俺を捕らえ空に連れて行く腹積もりのようだ。
確かにこちらは二本足の只人。空中で落とされればそれまでだ。
だが……。
トン、タン、タン、トン。
あのダークエルフ、クルジェの歩法を真似て横に歩く。
初めて見る動きにグリフォンは戸惑ったようだが、もう降下は始まってしまっている。
ドザッ!
狙いを外したグリフォンの右の翼をブレイブハートで両断する。布と骨を同時に断ち切るような独特な手応えがあった。
グリフォンが悲鳴を上げながら地面をのたうち回る。
「小鳥が。駄馬めいて地を這いずり回っておれ」
俺が近づくと猛烈なスピードで前足を突き出してきたが、大剣で苦も無くそれを払う。
更に一歩進み、グリフォンの首にブレイブハートを突き立てた。
怪鳥はゴボゴボとクチバシから地を吐き出して死んだ。
他の連中も概ねの決着を迎えそうだった。
ダンテはミューラーが翼に穴を開けたグリフォンを俺と同じように処理。
マリアは随分と苦戦していたようだが、フィリパとエリィが協力して足にロープをくくりつけ落ちてきたところをバトルアックスの乱打で倒していた。
「そんな、バカな……グリフォン三匹がこんなにあっさりと……」
アレハンドロの前に俺、ダンテ、ミューラー、エリィが立つ。フィリパとマリアは仲直りをしたようで、カリナと三人でグリフォンの血抜きを行っている。
「ふん、お前がくたばる前にケリが付いてしまったな。今どんな気分だ、ん?」
「……俺は、どうなるんだ?」
血が抜けて青白い顔になった盗賊の首魁は、焦点の合わない目で俺を見上げる。
「そうだな、クラックの効能を考えるとこのまま死ぬことはないだろう。ふんじばって王都へ連れていき、あれやこれや取り調べを受けたあと絞首刑だろうな」
「そうか……お前たちが来たのは、やはりヴォックスの差し金か? 俺たち傭兵団はあいつらの傘下に入るのを断ったからな」
「なんだと、ヴォックスの差し金? どういうことだ」
ダンテが敵首魁の肩を掴んで揺さぶると、アレハンドロは苦しげな声を出した。
「知ら、ねえよ。ただ、前に俺達を襲撃してきた奴らはヴォックスの指示を受けていた。連中はそうやって服従か死を選ばせるのさ」
「それがほんの数年という短時間で国内の後ろ暗い連中を配下においた手口か。背景には強い暴力組織と……貴族の後ろ盾がありそうだな」
俺が口を挟むと、アレハンドロは無言で目を瞑った。クラックが血を止めているとはいえ、胸を貫かれているのだ。声を出すのも辛かろう。
「ふむ、どうやら根が深そうな話ですね。私が調べてみましょう」
糸目のミューラーがあごに手を当てながら言った。ダンテがそれにうなづく。
「ああ、頼む。やつらは王都を腐敗させている毒だ。もちろん国王夫婦がもっとも悪いのだが、ヴォックスも放ってはおけない」
ヴォックスか。
あいつら二人は上手いことやっているだろうか。
石切場から見える青い空にそんなことを思った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
美人委員長、デレる。クールな学級委員長は僕の実況配信の「全肯定スパチャ」古参ファンだった件について
静内燕
恋愛
高校二年生の黒羽 竜牙(くろはねりゅうが) は、学校では黒縁メガネで目立たない地味な陰キャを装っている。しかし、その裏の顔は、多くのファンを持つ人気ゲーム実況者「クロ」。彼の人生は、誰にも秘密にしているこの二重生活(ダブルライフ)で成り立っている。
ある日、竜牙は、学校生活で最も近寄りがたい存在である花市 凜委員長に、秘密を悟られてしまう。成績優秀、品行方正、誰に対しても厳格な「学園の模範生」である花市委員長は、竜牙の地味な外見には興味を示さない。
しかし、彼女のもう一つの顔は、クロチャンネルの最古参にして最大のファン「ユキ」だった。彼女は、配信で桁外れのスパチャを投げ、クロを全力で「全肯定」する、熱狂的な推し活狂だったのだ。
「竜牙くん、私はあなたの秘密を守る。その代わり、私と**『推し活契約』**を結んでちょうだい」
委員長は、学校では周囲の目を欺くため、今まで以上に竜牙を無視し、冷淡に振る舞うことを要求する。しかし、放課後の旧校舎裏では一転、目を輝かせ「クロさん!昨日の配信最高でした!」と熱烈な愛をぶつけてくる。
誰も知らない秘密の「裏の顔」を共有した地味な僕と、完璧な仮面の下で推しを溺愛する委員長。
これは、二重生活が生み出す勘違いと、溺愛とツンデレが入り乱れる、甘くて内緒な学園ラブコメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる