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第1章 私はただ平穏に暮らしたいだけなのに!
25 覚悟
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今、力を封印して元の平穏で平和で平凡な日常に戻るか、平穏で平和で平凡な日常を捨てて理術士になるかの選択を迫られている。いや、選択肢を与えてもらっている。
どちらの選択肢を選ぶにしても私は覚悟を決めなくてはならない。
シスターになるのなら、この村にいたいとかこっそり理術の練習ができるとかいう不純な理由は駄目だ。
シスターになるならば、孤児院と孤児のため、この領のために全てを捧げる覚悟を。
夢を完全に諦め、前世の彼女の記憶も完全に自分の中に封印して二度と思いださないようにする。
孤児院を危険にする要因は全て排除しなければならない。
シスターになるにはそれだけの覚悟が必要だ。
怖かった。勇気が無かった。この村から出て一人で生きていく勇気が。夢の為に戦う勇気が。負けないでいる自信が無かった。
私はただの臆病で卑怯な甘ったれだ。
夢を諦める勇気も夢を叶えるために一歩踏み出す勇気もなく、その事実を直視せずに歪めてシスターとしての責任と義務から逃げて、どっちつかずで現状に甘えきっていた。
優先順位?シスターになるならば、孤児院にとっての危険分子は排除するべきだ。それをせずに趣味として夢を持ち続けて、孤児院を危険にさらすのは危機意識の欠如と甘えでしかない。
優先順位などとそんな中途半端な覚悟のせいで、多くの問題を引き起こした。私の甘い考えのせいだ。
シスターになると決めたならば、夢は諦めるべきだった。不確定要素と危険分子を消すために。私にはそうするべき責任と義務がシスター見習いなった時点であった。
今度こそ、シスターになると決めたなら、夢はすっぱり諦めなくてはならない。今の夢は孤児院にとって害悪でしかない。私の夢は許されない。
前世の彼女のことも忘れるようにしなければならない。彼女の知識はシスターの身では身に余るものだ。これも害にしかならない危険なものだ。
私に夢を諦め、前世の彼女の記憶を忘れる覚悟ができるか。
逆に、理術士になるならば、孤児院と村から出て、見知らぬ土地で見知らぬ人々の間で1人で生きていく覚悟が必要だ。
夢を諦めず、何を犠牲にしても絶対に夢を叶えるという覚悟。
この村は閉ざれた箱庭だった。辺境ゆえに外からの侵入者や悪意などは一切入っては来ない、安全な場所だ。
閉ざされた箱庭の中の孤児院は安全な鳥籠の中だった。
箱庭の中で最も安全な場所。それが孤児院だった。
平和で平穏で平凡な日常。そこは確かに天国のような場所だった。
ここは私にとっての楽園だった。
私はここでとても幸せだった。
この楽園から旅立つと二度と帰っては来れない。
私の居場所、私の楽園、私の全てがここにある。
夢を取るなら、それら全てを捨てなければならない。
夢か楽園か、どちらかを選ばなければならない。
今までの生活は本当に平穏で平和で平凡で幸せだった。でも、それは空を自由に飛ぶという夢があったから。その夢が無くなった状態で今までと同じ日常を送ることは幸せだろうか?
きっとそれなりに幸せだろう。でも、叶えたい夢を失ったら、私の心にずっと穴が開いた状態になる。その状態は本当に幸せなのか?
私の幸せは何か?
夢を叶えることだけが幸せではないと思う。でも、私は私の夢を諦められない。
私は空を自由に飛びたい。
それに私は強くない。力を封印した状態で、今回と同じことがあったら、私はその子を見殺しにしなければならない。助ける力があるのに使えない。助けられない。その事に耐えて自分の平穏な日常を謳歌出来るほど強くない。
力があるのに使えないのは嫌だ。
この村ではもう無理だけど、この力を自分の意思で自由に使って、人の役にも立ちたい。
何も出来ずにただ見てるだけで諦めるなんて嫌だ。
まだ何が出来るか分からないけれど、自分に出来ることを精一杯やって生きていきたい。
私は自分の無力さを嘆きながら、恨みながら、悔やみながら生きていけるほど強くはない。
腕に着けた封印具を睨みながら、無力さに苛まれて村で傍目には平穏な日常を過ごすのは苦痛以外の何物でもない。
答えは既に出ている。あとは覚悟だけだ。
私にはずっと覚悟が無かった。
私を縛るものは何も無い。私は自由だ。覚悟一つあればどこにだって行けるし、何だってできる。
その覚悟が無かった。
私には何も無い。義務も責任も。背負うものは何も無い。やらなければならないことは何も無い。
私がこの村からいなくなっても誰も困らない。引き留める人はいない。
孤児院が少し困るだろうけど、すぐに代わりの人を入れて元通りになるだろう。
私がこの場所に拘って執着しているだけでしかない。
私はなんて弱虫なんだろう。
この村から出るのが怖くて怖くて仕方がない。
知らない場所へ行くのが不安で不安で逃げ出したい。
安全な場所を出て冒険に行く勇気が無い。
よくそんな覚悟で空を自由に飛びたいと夢を見れたものだ。
私には自由を願う資格は無い。
自由を恐れているのだから。
大それた夢を見たものだ。私にはその夢を見る資格など無いのに。
頼る人も守ってくれる人も庇護者は誰もいない。困っていても助けてくれる人も助けを求めることが出来る人もいない。
安心して休める場所、自分の心休める居場所もない。無償で当たり前のように自分が居てもいい場所はない。
裸で極寒の世界に飛び込むような覚悟がいる。
死ぬかもしれないという覚悟。二度と戻れないという覚悟。生き抜くという覚悟。何があっても、何をしても夢を叶えるという覚悟。
心細い。不安だ。怖い。恐ろしい。嫌だ。逃げたい。
自分がこんなに臆病者だとは知らなかった。
夢を追いかけてここを出て失敗したら、全てを失う。ここにはもう戻っては来れない。ここを出た瞬間に私の居場所は無くなる。
怖い。帰る場所はこの世のどこにもない。誰にも助けを求められない。独りぼっちになる。
今、この心境を打ち明けられる人はいない。
誰にも相談できない。
自分一人で考えて、自分ひとりで決めなくてはいけない。
誰でもいいから背中を押してほしい。ほんの少し勇気が欲しい。
誰か、誰か、誰か……。
私はベッドの上で胎児のように丸まって目を瞑って記憶を漁った。
探して探して探して探して探して探して、前世の彼女を見付けた。
彼女は何も言わない。
ただ、青い空を見上げているだけ。切なげに、恋しげに、儚げに、悲しげに。
どれだけ願っても彼女の夢は叶わない。
でも、私は?
この世界でなら自由に空を飛ぶという夢を叶えることはできるかもしれない。
私の覚悟一つで。
心が落ち着いた私は目を開けた。部屋全体が薄らと明るくなってきている。悩み続けている間に夜が明けたみたいだ。
私はベッドから降りて、分厚いカーテンを開けた。ガラスの扉の向こう側はバルコニーになっている。そのまま扉を開けてバルコニーへ出て、手すりのある端まで歩いて外に出た。
この部屋は東向きだったらしく、バルコニーの真正面の空の闇が薄れ始めている。
この屋敷の周囲にこの屋敷よりも高い建物は無い。そのため、このバルコニーからは視界を遮るものが無く、空がよく見える。
私がバルコニーに出てから数分後、太陽が地上にはっきりと姿を現し始め、薄闇の世界が徐々に赤みを帯び始めた。
空が重い藍色から、薄い紅色へ、そして、赤と青が混ざり合い、ゆっくりと、でも確実に空が本来の色を思い出したかのように澄んだ青空へと変わっていった。
私はその空の移り変わりを何も考えずにただ静かに眺めていた。そして、空が完全に澄んだ青空になったとき、私の頰に一筋の涙が流れた。
空を見上げる。
彼女が見ていた空と同じ雲一つ無い青空が広がっている。
私は夢を諦められない。
それなら、腹をくくるしかない。覚悟を決めるしかない。
私は夢を叶える。絶対に。何があっても乗り越えてみせる。
どんな困難にも打ち勝つ。
途中で諦めたりしない。逃げ出したりしない。
私の平穏で平和で平凡で幸せなこの楽園を失う以上の苦しみなど無い。
この苦しみを乗り越えたなら、この先どんな苦しみにも耐えられる。
この苦しみと痛みを忘れないように胸に刻みつけよう。この覚悟と共に。
どちらの選択肢を選ぶにしても私は覚悟を決めなくてはならない。
シスターになるのなら、この村にいたいとかこっそり理術の練習ができるとかいう不純な理由は駄目だ。
シスターになるならば、孤児院と孤児のため、この領のために全てを捧げる覚悟を。
夢を完全に諦め、前世の彼女の記憶も完全に自分の中に封印して二度と思いださないようにする。
孤児院を危険にする要因は全て排除しなければならない。
シスターになるにはそれだけの覚悟が必要だ。
怖かった。勇気が無かった。この村から出て一人で生きていく勇気が。夢の為に戦う勇気が。負けないでいる自信が無かった。
私はただの臆病で卑怯な甘ったれだ。
夢を諦める勇気も夢を叶えるために一歩踏み出す勇気もなく、その事実を直視せずに歪めてシスターとしての責任と義務から逃げて、どっちつかずで現状に甘えきっていた。
優先順位?シスターになるならば、孤児院にとっての危険分子は排除するべきだ。それをせずに趣味として夢を持ち続けて、孤児院を危険にさらすのは危機意識の欠如と甘えでしかない。
優先順位などとそんな中途半端な覚悟のせいで、多くの問題を引き起こした。私の甘い考えのせいだ。
シスターになると決めたならば、夢は諦めるべきだった。不確定要素と危険分子を消すために。私にはそうするべき責任と義務がシスター見習いなった時点であった。
今度こそ、シスターになると決めたなら、夢はすっぱり諦めなくてはならない。今の夢は孤児院にとって害悪でしかない。私の夢は許されない。
前世の彼女のことも忘れるようにしなければならない。彼女の知識はシスターの身では身に余るものだ。これも害にしかならない危険なものだ。
私に夢を諦め、前世の彼女の記憶を忘れる覚悟ができるか。
逆に、理術士になるならば、孤児院と村から出て、見知らぬ土地で見知らぬ人々の間で1人で生きていく覚悟が必要だ。
夢を諦めず、何を犠牲にしても絶対に夢を叶えるという覚悟。
この村は閉ざれた箱庭だった。辺境ゆえに外からの侵入者や悪意などは一切入っては来ない、安全な場所だ。
閉ざされた箱庭の中の孤児院は安全な鳥籠の中だった。
箱庭の中で最も安全な場所。それが孤児院だった。
平和で平穏で平凡な日常。そこは確かに天国のような場所だった。
ここは私にとっての楽園だった。
私はここでとても幸せだった。
この楽園から旅立つと二度と帰っては来れない。
私の居場所、私の楽園、私の全てがここにある。
夢を取るなら、それら全てを捨てなければならない。
夢か楽園か、どちらかを選ばなければならない。
今までの生活は本当に平穏で平和で平凡で幸せだった。でも、それは空を自由に飛ぶという夢があったから。その夢が無くなった状態で今までと同じ日常を送ることは幸せだろうか?
きっとそれなりに幸せだろう。でも、叶えたい夢を失ったら、私の心にずっと穴が開いた状態になる。その状態は本当に幸せなのか?
私の幸せは何か?
夢を叶えることだけが幸せではないと思う。でも、私は私の夢を諦められない。
私は空を自由に飛びたい。
それに私は強くない。力を封印した状態で、今回と同じことがあったら、私はその子を見殺しにしなければならない。助ける力があるのに使えない。助けられない。その事に耐えて自分の平穏な日常を謳歌出来るほど強くない。
力があるのに使えないのは嫌だ。
この村ではもう無理だけど、この力を自分の意思で自由に使って、人の役にも立ちたい。
何も出来ずにただ見てるだけで諦めるなんて嫌だ。
まだ何が出来るか分からないけれど、自分に出来ることを精一杯やって生きていきたい。
私は自分の無力さを嘆きながら、恨みながら、悔やみながら生きていけるほど強くはない。
腕に着けた封印具を睨みながら、無力さに苛まれて村で傍目には平穏な日常を過ごすのは苦痛以外の何物でもない。
答えは既に出ている。あとは覚悟だけだ。
私にはずっと覚悟が無かった。
私を縛るものは何も無い。私は自由だ。覚悟一つあればどこにだって行けるし、何だってできる。
その覚悟が無かった。
私には何も無い。義務も責任も。背負うものは何も無い。やらなければならないことは何も無い。
私がこの村からいなくなっても誰も困らない。引き留める人はいない。
孤児院が少し困るだろうけど、すぐに代わりの人を入れて元通りになるだろう。
私がこの場所に拘って執着しているだけでしかない。
私はなんて弱虫なんだろう。
この村から出るのが怖くて怖くて仕方がない。
知らない場所へ行くのが不安で不安で逃げ出したい。
安全な場所を出て冒険に行く勇気が無い。
よくそんな覚悟で空を自由に飛びたいと夢を見れたものだ。
私には自由を願う資格は無い。
自由を恐れているのだから。
大それた夢を見たものだ。私にはその夢を見る資格など無いのに。
頼る人も守ってくれる人も庇護者は誰もいない。困っていても助けてくれる人も助けを求めることが出来る人もいない。
安心して休める場所、自分の心休める居場所もない。無償で当たり前のように自分が居てもいい場所はない。
裸で極寒の世界に飛び込むような覚悟がいる。
死ぬかもしれないという覚悟。二度と戻れないという覚悟。生き抜くという覚悟。何があっても、何をしても夢を叶えるという覚悟。
心細い。不安だ。怖い。恐ろしい。嫌だ。逃げたい。
自分がこんなに臆病者だとは知らなかった。
夢を追いかけてここを出て失敗したら、全てを失う。ここにはもう戻っては来れない。ここを出た瞬間に私の居場所は無くなる。
怖い。帰る場所はこの世のどこにもない。誰にも助けを求められない。独りぼっちになる。
今、この心境を打ち明けられる人はいない。
誰にも相談できない。
自分一人で考えて、自分ひとりで決めなくてはいけない。
誰でもいいから背中を押してほしい。ほんの少し勇気が欲しい。
誰か、誰か、誰か……。
私はベッドの上で胎児のように丸まって目を瞑って記憶を漁った。
探して探して探して探して探して探して、前世の彼女を見付けた。
彼女は何も言わない。
ただ、青い空を見上げているだけ。切なげに、恋しげに、儚げに、悲しげに。
どれだけ願っても彼女の夢は叶わない。
でも、私は?
この世界でなら自由に空を飛ぶという夢を叶えることはできるかもしれない。
私の覚悟一つで。
心が落ち着いた私は目を開けた。部屋全体が薄らと明るくなってきている。悩み続けている間に夜が明けたみたいだ。
私はベッドから降りて、分厚いカーテンを開けた。ガラスの扉の向こう側はバルコニーになっている。そのまま扉を開けてバルコニーへ出て、手すりのある端まで歩いて外に出た。
この部屋は東向きだったらしく、バルコニーの真正面の空の闇が薄れ始めている。
この屋敷の周囲にこの屋敷よりも高い建物は無い。そのため、このバルコニーからは視界を遮るものが無く、空がよく見える。
私がバルコニーに出てから数分後、太陽が地上にはっきりと姿を現し始め、薄闇の世界が徐々に赤みを帯び始めた。
空が重い藍色から、薄い紅色へ、そして、赤と青が混ざり合い、ゆっくりと、でも確実に空が本来の色を思い出したかのように澄んだ青空へと変わっていった。
私はその空の移り変わりを何も考えずにただ静かに眺めていた。そして、空が完全に澄んだ青空になったとき、私の頰に一筋の涙が流れた。
空を見上げる。
彼女が見ていた空と同じ雲一つ無い青空が広がっている。
私は夢を諦められない。
それなら、腹をくくるしかない。覚悟を決めるしかない。
私は夢を叶える。絶対に。何があっても乗り越えてみせる。
どんな困難にも打ち勝つ。
途中で諦めたりしない。逃げ出したりしない。
私の平穏で平和で平凡で幸せなこの楽園を失う以上の苦しみなど無い。
この苦しみを乗り越えたなら、この先どんな苦しみにも耐えられる。
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