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第3章 私はただ静かに研究したいだけなのに!
6 箒
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まずは媒体として私に何が合うか、媒体を使ってどの程度の理術の行使ができるか、そこから調べ始めないといけない。
媒体を使って私に直接理術をかけるか、媒体を使って他の物に理術をかけて飛ぶか、直接媒体自体に理術をかけて飛ぶか、それも検証しなければならない。
媒体に杖を使うとして、その杖から理術を行使して自分の身体に理術をかけて直接飛ぶか、杖から飛ぶ道具、例えば箒、に理術をかけて箒を使って飛ぶか、長くて大きい杖を使い、その杖自体に理術をかけてその杖を使って飛ぶか。
何が媒体として私に合うのか分からない。片っ端からいろんな素材を試してみるしかない。
ライラといろんなものを学園中から集めて周った。
明らかにゴミで素材として使えないもの、残飯など生理的に触りたくないものや衛生上問題があるものは除外して、壊れている廃棄物や庭に落ちている物や不用品などを学園の中でかき集めた。
壊してしまう可能性が高いから、最初から壊れているものや要らないものを使って実験する。素材としての特性を調べたいだけだから、汚れていても、破損していても関係ない。媒体として正式に使うことが決定した後に、新品を買えばいい。
私もライラも下働きの使用人の格好をしてゴミ捨て場などを漁っていたから、「理術師がゴミを集めて何かをしようとしている」という変な噂は立たなかった。
数日ほどゴミ集めをして、部屋の隅に積んでいくと、部屋の中がゴミ屋敷のような混沌とした有様になってきた。
私としてはもっといろんな種類の素材を集めたかったが、ライラがこの部屋の状況に耐えられなくなってきたので、一先ず今あるものだけで検証を始めることにした。
まずは媒体として素材に理力をどれだけ込められるかを試す。
その後に理術の行使にどれだけ耐えられるかを試す。
どれから始めようかとゴミの小山を眺めていると、一つの物体が目に付いた。
引き抜いて手に取ってみると、それは先っぽが短くボロボロになった木の箒だった。箒としてはもう使うことはできない状態だ。
試しに軽く理力を込めてみる。小石のようにすぐに粉々に崩れる様子は無い。
次に箒を媒体にして理術を行使してみる。
自分の中で完結していたことを、体の外で意識してすることはなかなか難しい。それでも、時間はかかったが理術の構築は成功した。
これを箒に直接かけて行使してみた。
手で縦に持っていた箒がゆっくりと横向きになって宙に浮いた。
手を離しても宙に浮いている。
箒と私の繋がりを感じる。手に触れていなくても、理術が解けて箒が床に落ちることはない。
まだ検証は始めたばかりなのに、これを見てしまったら私はもう箒に乗ってみたいという好奇心と欲望を抑えることはできなかった。
早速、箒に跨って理術で少し浮いてみることにした。
この時私は箒に夢中になっていて、ライラが私が箒に跨っているのを理解不能という有り得ないものを見てしまったという顔をしていることに全く気付かなかった。
人を一人乗せているから、先ほどよりも理力を多く込め、強い理術を使わなければならない。箒が壊れないように慎重に理力の込める量を増やし、理術の強さを上げていった。
そして、やっと箒が動き出して、ゆっくりと私の両足が床から離れた。
足が地面から離れて一瞬だけ浮遊感を感じた。その一瞬だけ私は歓喜に包まれ笑顔が浮かんだが、すぐにその顔は必死な表情へと変化した。
思っていた以上に箒に跨るのは難しかった。
箒のような細い木の棒に跨って両足を地面に着けないで空中で体勢を維持するのはかなり難しい。
細い木の棒に跨り、その木の棒を両手で握って上体を起こした体勢を維持するには太腿で木の棒を強く挟んで、足首を木の棒に引っかけて前傾の姿勢で身体を支えなければならない。
木登りしてたときに木の枝に跨ったことはあるが、あれは木が動かなかったからその体勢を維持することができた。
木の枝に跨がっている状態で、その枝を上下左右に激しく揺らされたり、その木が歩いたり浮いたりしたら、とてもではないが同じ姿勢で木の枝に跨がり続けるのは無理だ。絶対に木の枝からバランスを崩して落ちてしまう。
手だけで木の枝にぶら下がるか、足が木の枝に残っていても身体だけが真っ逆さまになってぶら下がることになる。まるで豚の丸焼きを吊るすかのような体制で宙に浮かぶはめになる。
そんなことがなくても、長時間細い木の枝に跨がっていれば、太腿の挟む力が弱くなり、身に食い込んでいろいろと痛い思いをすることになる。
手の握力と太腿の筋肉と上体を支え続ける腹筋と全身の身体のいろんな部分の筋肉が私には足りていない。
箒に跨って浮くには、身体を鍛えて筋肉をつけなければ話にならない。
今は何もしていないが、墜落防止のために、自分自身に理術で最低限の理術はかけることになる。
常に自分自身にかかる重力は0の状態にして、高い場所から落ちても地面に叩きつけられることが無いよう、ゆっくりとふわふわと降りていけるようにしておく。
それをすれば今ほど箒に跨るのが難しいことはないだろう。しかし、やはり体勢は安定しない。
万が一自分に理術がかけられず、箒にしか理術がかけられない状況に陥ったとき、箒から自分が落ちて、箒だけがぷかぷかと宙に浮いている光景が浮かんでしまう。
今現在の時点で箒に乗る利点がどこにも無い。
空を飛ぶと言ったら、箒が定番なだけに捨てがたく簡単に諦めることができない。
「ライラ、この箒ってどう思う?」
私は諦めきれずにライラの意見も聞いてみることにした。
意見を求めながらライラを見ると、ライラは難しい顔をしている。
怒っているようにも、悲しんでいるようにも、恐れているようにも、悩んでいるようにも見える顔だ。いったいライラが何を言おうとしているのだろうか全く想像がつかない。
重い空気が漂いそうになる前に難しい顔のライラが重い口を開いてくれた。
「あの……箒だとあまりにも危険だと思いました。いつ落ちてしまうかと見ていて怖かったです。もし、可能でしたら、箒では飛ばないでください」
予想外にもライラに泣きそうな顔で懇願されてしまった。
「あと、箒に跨がるのは、あまりにもはしたないです。女性がする行為としては誰にも受け入れてもらえません。それでも、絶対に何かに跨がる必要があるならこちらはどうですか?」
そう言ってライラがゴミの小山から取り出したのは一抱えほどの短い丸太だった。
細い木の棒に座るよりも、太い木の幹に座る方が身体が安定するのは当たり前だ。
細い木の枝だと強度の問題もある。こちらの体重を支えきれずに折れる危険性もある。
ライラが泣きそうな顔で私の心配をして箒に乗ることを止めさせようとするのも、箒ではなく丸太を勧めるのも理解はできる。
理解はできるけれど、いろいろと受け入れ難い衝撃的な事実の方に気がとられてしまった。
こちらの世界の人間にとっては、箒も丸太も変わらない。それに跨がるのはどちらも同じような奇行としか捉えられないようだ。
箒に跨がるのも、丸太に跨がるのも、この世界では変わらない。「箒に跨がって空を飛ぶ」という物語がこの世界には存在しないのだから。
魔法使いや魔女が箒に跨がって空を飛ぶのは前世の彼女の世界では当たり前だった。本や映画やテレビで箒に跨がって空を飛ぶ光景はよく見ていた。そこには憧れしかなかった。
はしたないとも、変だとも、危険とも、なぜ箒なのかと疑問を抱くこともなかった。
魔法使いや魔女が箒で空を飛ぶというのは一般常識と言っても過言ではないくらい自然なことだった。
あまりにも自然に普通に違和感なく馴染んでいたから、魔法使いや魔女が現実世界で箒で空を飛んでいたという事実はどこにも存在しないただの夢物語ということは失念していた。
しかし、こちらの世界では箒に跨がって空を飛ぶのも、丸太に跨がって空を飛ぶのも、同じくらい理解不能で摩訶不思議で受け入れがたい衝撃的な光景ということになる。
私はこの衝撃の事実を受け入れることができず、ちょっと現実逃避として一先ずライラが差し出した丸太に理力を込めてみることにした。
箒よりも丸太の方が理力を込められる容量が多い!
私は丸太に跨って空を飛ぶのか!?
いや、ちょっと待て。
まだ箒と丸太しか素材として試していない。
それに、媒体をどう使うかもまだ決めていない。
木材以外も試してから決めよう。
丸太に跨って空を飛ぶのは何としてでも避けたい。その姿を想像するとあまりにも間抜け過ぎる。
でも、この世界ではその間抜けな感覚が箒も同じなのだから、やはり箒も避けたい。
私はゴミ小山を片っ端から手に取り、無我夢中で箒や丸太よりも質の良い媒体となる素材を探した。
媒体を使って私に直接理術をかけるか、媒体を使って他の物に理術をかけて飛ぶか、直接媒体自体に理術をかけて飛ぶか、それも検証しなければならない。
媒体に杖を使うとして、その杖から理術を行使して自分の身体に理術をかけて直接飛ぶか、杖から飛ぶ道具、例えば箒、に理術をかけて箒を使って飛ぶか、長くて大きい杖を使い、その杖自体に理術をかけてその杖を使って飛ぶか。
何が媒体として私に合うのか分からない。片っ端からいろんな素材を試してみるしかない。
ライラといろんなものを学園中から集めて周った。
明らかにゴミで素材として使えないもの、残飯など生理的に触りたくないものや衛生上問題があるものは除外して、壊れている廃棄物や庭に落ちている物や不用品などを学園の中でかき集めた。
壊してしまう可能性が高いから、最初から壊れているものや要らないものを使って実験する。素材としての特性を調べたいだけだから、汚れていても、破損していても関係ない。媒体として正式に使うことが決定した後に、新品を買えばいい。
私もライラも下働きの使用人の格好をしてゴミ捨て場などを漁っていたから、「理術師がゴミを集めて何かをしようとしている」という変な噂は立たなかった。
数日ほどゴミ集めをして、部屋の隅に積んでいくと、部屋の中がゴミ屋敷のような混沌とした有様になってきた。
私としてはもっといろんな種類の素材を集めたかったが、ライラがこの部屋の状況に耐えられなくなってきたので、一先ず今あるものだけで検証を始めることにした。
まずは媒体として素材に理力をどれだけ込められるかを試す。
その後に理術の行使にどれだけ耐えられるかを試す。
どれから始めようかとゴミの小山を眺めていると、一つの物体が目に付いた。
引き抜いて手に取ってみると、それは先っぽが短くボロボロになった木の箒だった。箒としてはもう使うことはできない状態だ。
試しに軽く理力を込めてみる。小石のようにすぐに粉々に崩れる様子は無い。
次に箒を媒体にして理術を行使してみる。
自分の中で完結していたことを、体の外で意識してすることはなかなか難しい。それでも、時間はかかったが理術の構築は成功した。
これを箒に直接かけて行使してみた。
手で縦に持っていた箒がゆっくりと横向きになって宙に浮いた。
手を離しても宙に浮いている。
箒と私の繋がりを感じる。手に触れていなくても、理術が解けて箒が床に落ちることはない。
まだ検証は始めたばかりなのに、これを見てしまったら私はもう箒に乗ってみたいという好奇心と欲望を抑えることはできなかった。
早速、箒に跨って理術で少し浮いてみることにした。
この時私は箒に夢中になっていて、ライラが私が箒に跨っているのを理解不能という有り得ないものを見てしまったという顔をしていることに全く気付かなかった。
人を一人乗せているから、先ほどよりも理力を多く込め、強い理術を使わなければならない。箒が壊れないように慎重に理力の込める量を増やし、理術の強さを上げていった。
そして、やっと箒が動き出して、ゆっくりと私の両足が床から離れた。
足が地面から離れて一瞬だけ浮遊感を感じた。その一瞬だけ私は歓喜に包まれ笑顔が浮かんだが、すぐにその顔は必死な表情へと変化した。
思っていた以上に箒に跨るのは難しかった。
箒のような細い木の棒に跨って両足を地面に着けないで空中で体勢を維持するのはかなり難しい。
細い木の棒に跨り、その木の棒を両手で握って上体を起こした体勢を維持するには太腿で木の棒を強く挟んで、足首を木の棒に引っかけて前傾の姿勢で身体を支えなければならない。
木登りしてたときに木の枝に跨ったことはあるが、あれは木が動かなかったからその体勢を維持することができた。
木の枝に跨がっている状態で、その枝を上下左右に激しく揺らされたり、その木が歩いたり浮いたりしたら、とてもではないが同じ姿勢で木の枝に跨がり続けるのは無理だ。絶対に木の枝からバランスを崩して落ちてしまう。
手だけで木の枝にぶら下がるか、足が木の枝に残っていても身体だけが真っ逆さまになってぶら下がることになる。まるで豚の丸焼きを吊るすかのような体制で宙に浮かぶはめになる。
そんなことがなくても、長時間細い木の枝に跨がっていれば、太腿の挟む力が弱くなり、身に食い込んでいろいろと痛い思いをすることになる。
手の握力と太腿の筋肉と上体を支え続ける腹筋と全身の身体のいろんな部分の筋肉が私には足りていない。
箒に跨って浮くには、身体を鍛えて筋肉をつけなければ話にならない。
今は何もしていないが、墜落防止のために、自分自身に理術で最低限の理術はかけることになる。
常に自分自身にかかる重力は0の状態にして、高い場所から落ちても地面に叩きつけられることが無いよう、ゆっくりとふわふわと降りていけるようにしておく。
それをすれば今ほど箒に跨るのが難しいことはないだろう。しかし、やはり体勢は安定しない。
万が一自分に理術がかけられず、箒にしか理術がかけられない状況に陥ったとき、箒から自分が落ちて、箒だけがぷかぷかと宙に浮いている光景が浮かんでしまう。
今現在の時点で箒に乗る利点がどこにも無い。
空を飛ぶと言ったら、箒が定番なだけに捨てがたく簡単に諦めることができない。
「ライラ、この箒ってどう思う?」
私は諦めきれずにライラの意見も聞いてみることにした。
意見を求めながらライラを見ると、ライラは難しい顔をしている。
怒っているようにも、悲しんでいるようにも、恐れているようにも、悩んでいるようにも見える顔だ。いったいライラが何を言おうとしているのだろうか全く想像がつかない。
重い空気が漂いそうになる前に難しい顔のライラが重い口を開いてくれた。
「あの……箒だとあまりにも危険だと思いました。いつ落ちてしまうかと見ていて怖かったです。もし、可能でしたら、箒では飛ばないでください」
予想外にもライラに泣きそうな顔で懇願されてしまった。
「あと、箒に跨がるのは、あまりにもはしたないです。女性がする行為としては誰にも受け入れてもらえません。それでも、絶対に何かに跨がる必要があるならこちらはどうですか?」
そう言ってライラがゴミの小山から取り出したのは一抱えほどの短い丸太だった。
細い木の棒に座るよりも、太い木の幹に座る方が身体が安定するのは当たり前だ。
細い木の枝だと強度の問題もある。こちらの体重を支えきれずに折れる危険性もある。
ライラが泣きそうな顔で私の心配をして箒に乗ることを止めさせようとするのも、箒ではなく丸太を勧めるのも理解はできる。
理解はできるけれど、いろいろと受け入れ難い衝撃的な事実の方に気がとられてしまった。
こちらの世界の人間にとっては、箒も丸太も変わらない。それに跨がるのはどちらも同じような奇行としか捉えられないようだ。
箒に跨がるのも、丸太に跨がるのも、この世界では変わらない。「箒に跨がって空を飛ぶ」という物語がこの世界には存在しないのだから。
魔法使いや魔女が箒に跨がって空を飛ぶのは前世の彼女の世界では当たり前だった。本や映画やテレビで箒に跨がって空を飛ぶ光景はよく見ていた。そこには憧れしかなかった。
はしたないとも、変だとも、危険とも、なぜ箒なのかと疑問を抱くこともなかった。
魔法使いや魔女が箒で空を飛ぶというのは一般常識と言っても過言ではないくらい自然なことだった。
あまりにも自然に普通に違和感なく馴染んでいたから、魔法使いや魔女が現実世界で箒で空を飛んでいたという事実はどこにも存在しないただの夢物語ということは失念していた。
しかし、こちらの世界では箒に跨がって空を飛ぶのも、丸太に跨がって空を飛ぶのも、同じくらい理解不能で摩訶不思議で受け入れがたい衝撃的な光景ということになる。
私はこの衝撃の事実を受け入れることができず、ちょっと現実逃避として一先ずライラが差し出した丸太に理力を込めてみることにした。
箒よりも丸太の方が理力を込められる容量が多い!
私は丸太に跨って空を飛ぶのか!?
いや、ちょっと待て。
まだ箒と丸太しか素材として試していない。
それに、媒体をどう使うかもまだ決めていない。
木材以外も試してから決めよう。
丸太に跨って空を飛ぶのは何としてでも避けたい。その姿を想像するとあまりにも間抜け過ぎる。
でも、この世界ではその間抜けな感覚が箒も同じなのだから、やはり箒も避けたい。
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