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第5章 私はただ青い色が好きなだけなのに!
4 効用
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お茶会の飲み物は紅茶だった。
研究室では仕事中にバームをよく飲んでいるが、自分の好みとしては紅茶の方が好きだ。
そんな私の好みに合わせて本日のお茶会では紅茶を用意してくれたようだ。
とても香り高く、ほんのりと花のような甘い味のするお茶でとても飲みやすくとても私好みの味だ。
苦味も渋味も一切感じない、優しい味がする。
私が普段飲んでいるお茶は安物でとてもしっかりと苦味を感じるものだ。
この紅茶はきっととっても高級で良い品質の茶葉を丁寧に淹れてくれているからこのような優しくて上品でほんのり甘い花のような味がするのだろう。
私がジュリアーナにこの紅茶を褒めたら、きっと帰りにお土産として一缶だけでなく数缶くらい贈ってくれることが目に見えているので、私は誉め言葉を呑み込み何も言わないことにした。
代わりにバームの話題を振ってみる。
「ジュリアーナはバームの効用について知っていらっしゃいますか?」
「バームの効用ですと眠気覚ましの効果があるということは知っています。この身でその効果を体験もしておりますわ」
「バームの効用はそれだけではありません。学園の図書館の薬学に関する蔵書の中で過去の文献に記されていましたが、バームには健康や美容効果もあるようです」
「バームに美容効果があるですって!?」
美容効果と言うには言い過ぎかもしれない。
文献には、遥か昔バームは貴重で稀少な薬として別大陸から輸入されており、消化促進、強心、解熱剤、痛み止などの薬として扱われており、生の豆の状態で砕いて飲み込んだり、煎じたりして服用されていたことが記されていた。
現在ではもっと安価で効果のある薬が発見、開発されたことでバームを薬として飲むことは無くなったが、そういった効用があることが過去に証明され、記録されている。
バームには珈琲と同じように眠気覚ましの効果があることからカフェインが多量に含まれていることは確実だ。
科学的に証明することは難しいが、これまでの記録と経験でバームはほぼ珈琲と同じものだと断定しても問題無い。
特に味がほぼ珈琲と同じなので、疑う余地が無い。
そのことから珈琲と同じようにバームにはカフェインやポリフェノールが含まれていると推察できる。
カフェインには興奮作用、覚醒作用、利尿作用、解熱鎮痛作用があり、皮下脂肪燃焼の効果もある。
ポリフェノールには癌の発症リスクを減らす効用を期待できる。
利尿作用で体内の老廃物を排出することは健康に良く、老廃物を体の外に出すことは美容にも良い。
皮下脂肪燃焼の効果はダイエット効果があるということで、やはり美容に良い。
私の説明を聞いているジュリアーナは、バームに眠気覚ましの効果以外にも様々な効用があることをこれまで知らなかったようでとても驚いている。
「カフェのコンセプトとして『バームは美容健康に良い』というのはどうでしょうか?カフェでは氷菓も提供するので、男性客をターゲットにするよりも、女性客をターゲットにする方が良いと思います。それには『眠気覚ましに効く』や『頭が冴える』という効用を宣伝するよりも、『健康に良い飲み物』『飲むと体の内側から綺麗になれる』といった宣伝文句の方が効果的だと思われます」
「でも、その効果は本当に確かなのかしら?嘘や不確かなことを宣伝するわけにはいかないわ」
私がバームの健康への効用とそれに関連付けて美容への効用について説明するうちに、ジュリアーナは驚きが冷めて、冷静にそのように問いかけてきた。
私はジュリアーナの問いに自信を持って答える。
「それは問題ありません。学園の図書館にある薬学に関する古い書物の中にバームの効用について記載されている書物を数冊確認しました。学園にある蔵書に虚偽記載があれば大問題ですし、学園の信用問題になりますので信憑性としてはそれで十分です。病気などの治療薬として使用するならば証拠としてはそれだけでは不十分ですが、健康的な飲み物としての証拠としてはそれで十分な効果があります」
学園の図書館に蔵書として保管されているということは、学園がその本の内容を認めているということになる。
学園の図書館に置かれているということはそれだけで学術的な価値と信用性を学園が担保しているということの証明になる。
書籍名や筆者については既に記録も取っていて、図書館の蔵書記録にもその書籍が載っていることは確認しているので何の問題も無い。
「『バームを飲んだら美人になる』とはっきりと宣伝するのは効用を誇張し過ぎですが、『健康に良い飲み物であり、美容にも効果がある』とさりげなく宣伝すれば問題無いと思います」
バームを飲めば病気にならないとか、病気が治るとか言うのではないのだから問題無いだろう。
美しさは人それぞれで主観が入り、美しさの基準は人によって異なる。
はっきりと「今よりも10キログラム痩せる」とか「異性にモテモテになる」などの宣伝をするのではない。
ちょっと利尿作用のおかげで体がスッキリしたり、皮下脂肪燃焼効果のおかげで運動するといつもよりもエネルギーを消費して痩せやすくなるという程度のものだ。
劇的な効果やはっきりとした変化は認められないが、効果があると言われたらあると感じられるくらいの違いは感じる人には感じられる。
「ジュリアーナはとても美しいので、それだけで信憑性は増しますし、宣伝効果は抜群です。でも、バームを飲むだけで皆が皆ジュリアーナのように美しくなれると勘違いしないかが心配ですね」
私が何気なく本気でそう心配すると、ジュリアーナが目を細めて嬉しげに声を出して笑いだした。
「ふふふ、ルリエラは嬉しいことを言ってくださいますね」
お世辞ではなく、本気で言っていることが分かってくれているようで、本当に嬉しそうに笑っている。
「あら、でもバームの宣伝というならルリエラも必要ではありませんか?」
「え?何が必要でしょうか?」
「『美しさ』です。共同経営者ならばルリエラも私と同じくらい美しくなければバームの美容効果に説得力が無いでしょう」
困った。そんな無茶なことを言われても困る。
私にはジュリアーナのような美しさなど欠片も備わっていない。
ジュリアーナの美しさは特別だ。
ただ顔が整っていて、高級な服を着て、美しく装っているだけではない。ジュリアーナは見た目が美しいだけではない。
他者を圧倒するような威厳のある存在感。一目で分かる高貴さ。洗練された所作。美しい立ち居振る舞い。魅力的な己の見せ方。
目が惹かれる。
視線が吸い寄せられる。
意識が向く。
魅了される。
心奪われる。
全てを引き寄せる圧倒的な存在感がある。
石ころだらけのなかに、奇抜な色付の石が混ざって目立っているのではない。
同じ形、同じ種類の石でも内側から光り輝く宝石のような石があれば、誰でも見てしまう。
草原の中に野草の花ではなく、全く別の種類の花が一輪だけ生えているようなものだ。
派手な色や大きさで目立っているのではなく、その高貴さや優雅さ上品さで周囲から際立っている。
他の花と同系同色の花であっても、その艶、形、瑞々しさ、麗しさ、何もかもが違う別格の花が混ざっていれば誰でも惹き付けられてしまう。
「その、ジュリアーナの美しさだけで宣伝効果は十分ではないでしょうか?」
私は顔は不細工ではないが、垢抜けなく、野暮ったく、田舎臭くて、地味で庶民的で華やかさが無い。
ある程度外見を整えて装っても、そういった部分は簡単には消せないし、変えられない。
少しは隠して誤魔化せても、滲み出る素朴さ、地味さ、野暮ったさはどうしようもない。
そもそも、私は目立たないことを目的にしている。
没個性で、周囲に同化して、周囲に溶け込み、馴染み、一体化すること。外見を気にするのも埋没するためであり、表面的に取り繕えれば目的は達成できる。
学園で違和感なく、浮かず、目立たずにいることが重要で美しくなることは意識したことが無かった。
美しさは空を飛ぶために一切必要ではない。空を飛ぶことと何の関係も無い。私には美しさは必要ない。
私はカフェのコンセプトの提案に失敗してしまったようだ。
研究室では仕事中にバームをよく飲んでいるが、自分の好みとしては紅茶の方が好きだ。
そんな私の好みに合わせて本日のお茶会では紅茶を用意してくれたようだ。
とても香り高く、ほんのりと花のような甘い味のするお茶でとても飲みやすくとても私好みの味だ。
苦味も渋味も一切感じない、優しい味がする。
私が普段飲んでいるお茶は安物でとてもしっかりと苦味を感じるものだ。
この紅茶はきっととっても高級で良い品質の茶葉を丁寧に淹れてくれているからこのような優しくて上品でほんのり甘い花のような味がするのだろう。
私がジュリアーナにこの紅茶を褒めたら、きっと帰りにお土産として一缶だけでなく数缶くらい贈ってくれることが目に見えているので、私は誉め言葉を呑み込み何も言わないことにした。
代わりにバームの話題を振ってみる。
「ジュリアーナはバームの効用について知っていらっしゃいますか?」
「バームの効用ですと眠気覚ましの効果があるということは知っています。この身でその効果を体験もしておりますわ」
「バームの効用はそれだけではありません。学園の図書館の薬学に関する蔵書の中で過去の文献に記されていましたが、バームには健康や美容効果もあるようです」
「バームに美容効果があるですって!?」
美容効果と言うには言い過ぎかもしれない。
文献には、遥か昔バームは貴重で稀少な薬として別大陸から輸入されており、消化促進、強心、解熱剤、痛み止などの薬として扱われており、生の豆の状態で砕いて飲み込んだり、煎じたりして服用されていたことが記されていた。
現在ではもっと安価で効果のある薬が発見、開発されたことでバームを薬として飲むことは無くなったが、そういった効用があることが過去に証明され、記録されている。
バームには珈琲と同じように眠気覚ましの効果があることからカフェインが多量に含まれていることは確実だ。
科学的に証明することは難しいが、これまでの記録と経験でバームはほぼ珈琲と同じものだと断定しても問題無い。
特に味がほぼ珈琲と同じなので、疑う余地が無い。
そのことから珈琲と同じようにバームにはカフェインやポリフェノールが含まれていると推察できる。
カフェインには興奮作用、覚醒作用、利尿作用、解熱鎮痛作用があり、皮下脂肪燃焼の効果もある。
ポリフェノールには癌の発症リスクを減らす効用を期待できる。
利尿作用で体内の老廃物を排出することは健康に良く、老廃物を体の外に出すことは美容にも良い。
皮下脂肪燃焼の効果はダイエット効果があるということで、やはり美容に良い。
私の説明を聞いているジュリアーナは、バームに眠気覚ましの効果以外にも様々な効用があることをこれまで知らなかったようでとても驚いている。
「カフェのコンセプトとして『バームは美容健康に良い』というのはどうでしょうか?カフェでは氷菓も提供するので、男性客をターゲットにするよりも、女性客をターゲットにする方が良いと思います。それには『眠気覚ましに効く』や『頭が冴える』という効用を宣伝するよりも、『健康に良い飲み物』『飲むと体の内側から綺麗になれる』といった宣伝文句の方が効果的だと思われます」
「でも、その効果は本当に確かなのかしら?嘘や不確かなことを宣伝するわけにはいかないわ」
私がバームの健康への効用とそれに関連付けて美容への効用について説明するうちに、ジュリアーナは驚きが冷めて、冷静にそのように問いかけてきた。
私はジュリアーナの問いに自信を持って答える。
「それは問題ありません。学園の図書館にある薬学に関する古い書物の中にバームの効用について記載されている書物を数冊確認しました。学園にある蔵書に虚偽記載があれば大問題ですし、学園の信用問題になりますので信憑性としてはそれで十分です。病気などの治療薬として使用するならば証拠としてはそれだけでは不十分ですが、健康的な飲み物としての証拠としてはそれで十分な効果があります」
学園の図書館に蔵書として保管されているということは、学園がその本の内容を認めているということになる。
学園の図書館に置かれているということはそれだけで学術的な価値と信用性を学園が担保しているということの証明になる。
書籍名や筆者については既に記録も取っていて、図書館の蔵書記録にもその書籍が載っていることは確認しているので何の問題も無い。
「『バームを飲んだら美人になる』とはっきりと宣伝するのは効用を誇張し過ぎですが、『健康に良い飲み物であり、美容にも効果がある』とさりげなく宣伝すれば問題無いと思います」
バームを飲めば病気にならないとか、病気が治るとか言うのではないのだから問題無いだろう。
美しさは人それぞれで主観が入り、美しさの基準は人によって異なる。
はっきりと「今よりも10キログラム痩せる」とか「異性にモテモテになる」などの宣伝をするのではない。
ちょっと利尿作用のおかげで体がスッキリしたり、皮下脂肪燃焼効果のおかげで運動するといつもよりもエネルギーを消費して痩せやすくなるという程度のものだ。
劇的な効果やはっきりとした変化は認められないが、効果があると言われたらあると感じられるくらいの違いは感じる人には感じられる。
「ジュリアーナはとても美しいので、それだけで信憑性は増しますし、宣伝効果は抜群です。でも、バームを飲むだけで皆が皆ジュリアーナのように美しくなれると勘違いしないかが心配ですね」
私が何気なく本気でそう心配すると、ジュリアーナが目を細めて嬉しげに声を出して笑いだした。
「ふふふ、ルリエラは嬉しいことを言ってくださいますね」
お世辞ではなく、本気で言っていることが分かってくれているようで、本当に嬉しそうに笑っている。
「あら、でもバームの宣伝というならルリエラも必要ではありませんか?」
「え?何が必要でしょうか?」
「『美しさ』です。共同経営者ならばルリエラも私と同じくらい美しくなければバームの美容効果に説得力が無いでしょう」
困った。そんな無茶なことを言われても困る。
私にはジュリアーナのような美しさなど欠片も備わっていない。
ジュリアーナの美しさは特別だ。
ただ顔が整っていて、高級な服を着て、美しく装っているだけではない。ジュリアーナは見た目が美しいだけではない。
他者を圧倒するような威厳のある存在感。一目で分かる高貴さ。洗練された所作。美しい立ち居振る舞い。魅力的な己の見せ方。
目が惹かれる。
視線が吸い寄せられる。
意識が向く。
魅了される。
心奪われる。
全てを引き寄せる圧倒的な存在感がある。
石ころだらけのなかに、奇抜な色付の石が混ざって目立っているのではない。
同じ形、同じ種類の石でも内側から光り輝く宝石のような石があれば、誰でも見てしまう。
草原の中に野草の花ではなく、全く別の種類の花が一輪だけ生えているようなものだ。
派手な色や大きさで目立っているのではなく、その高貴さや優雅さ上品さで周囲から際立っている。
他の花と同系同色の花であっても、その艶、形、瑞々しさ、麗しさ、何もかもが違う別格の花が混ざっていれば誰でも惹き付けられてしまう。
「その、ジュリアーナの美しさだけで宣伝効果は十分ではないでしょうか?」
私は顔は不細工ではないが、垢抜けなく、野暮ったく、田舎臭くて、地味で庶民的で華やかさが無い。
ある程度外見を整えて装っても、そういった部分は簡単には消せないし、変えられない。
少しは隠して誤魔化せても、滲み出る素朴さ、地味さ、野暮ったさはどうしようもない。
そもそも、私は目立たないことを目的にしている。
没個性で、周囲に同化して、周囲に溶け込み、馴染み、一体化すること。外見を気にするのも埋没するためであり、表面的に取り繕えれば目的は達成できる。
学園で違和感なく、浮かず、目立たずにいることが重要で美しくなることは意識したことが無かった。
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