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第5章 私はただ青い色が好きなだけなのに!
19 注文④
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「取引先が紹介してきた客」→「取引先の身内」→「身分の高いお客様」→「変わった品を望む不思議なお客様」→「スパイ疑惑のある怪しげな客」→「どんな無理難題でも絶対に断れない厄介なお客様」→「下手なことをしたら取引相手を失うかもしれない取り扱い注意の危険なお客様」など様々な変遷を経て、私は「自分たちの商品を頭を下げて乞い願うほどに求めている熱心なお客さん」という立場に落ち着くことができた。
ジュリアーナが席を外したことで、何を言っても咎められる心配が無いという安心と緊張からの解放感の元で、マッシモとモーリスの二人とやっと注文の品について互いに腹を割って話すことができた。
私の熱意が伝わったようで、ガラスの材料についても大まかに教えてもらえた。
この島のガラスは石灰を使用しているソーダガラスだった。
この島でガラスの原材料である白石(珪酸)が採取できたこともあって、数十年前からガラスの製作が始まったらしい。
当初は国内の他のガラス工房と同じように鉛を使用する鉛ガラスを作っていたが、領地間の問題によりこの島に鉛を輸入することができなくなったことで、この国ではこの島だけが鉛ガラスではなくソーダガラスを製造するようになった。
鉛を使わないソーダ灰と石灰を使用するソーダガラスの製造は鉛ガラスの製造法を伝えた国とは別の国から領主が入手してきてくれて、鉛の代わりということでこの島にその製造法を教えてくれて作り始めたそうだ。
しかし、ガラスは無色透明であるのが良質のガラスだという常識のこの国で青い色のガラスは簡単には受け入れられなかった。
青い色ガラスのワイングラスに赤ワインを注ぐと、美味しそうには見えない。せっかくの赤色が紫色に変色しているように見えてしまい、飲む気が失せてしまう。
青いガラスは料理や飲み物を不味くさせてしまうという噂が立ち、この島のソーダガラスは敬遠されてしまった。
青色には食欲を減退させる効果があるから、あながち嘘でも間違いでもないから難しい問題だ。
この島のガラス職人たちはなんとか試行錯誤をして無色透明のガラスを作ろうとしたが、どうやっても作ることができなかった。
細々と食器以外の商品を作って何とか飢えを凌いでいたこの島のガラス職人たちのところに十年ほど前にアジュール商会がやってきて、「色付きのガラスしか作れないなら色付きガラスを極めればいい。色付きを売りにする商品を作って売りましょう」と提案してくれた。
アジュール商会はこの島のガラス工房に資金や材料も提供してくれて、様々な色のガラスを作れるように研究開発を支援してくれた。
その中でアジュール商会の青に最も近い青色を生み出したこの工房がアジュール商会専属のガラス工房になれたそうだ。
今ではこの島の様々な色のガラスは宝石の代替品として大人気らしい。
宝石よりも大きくて鮮やかで美しい色のガラスが使われている装飾品は富裕層で大流行しており、下手な宝石で作られた装飾品よりもずっと高額で取引されるまでになっている。
この島のガラス製造の歴史についてアジュール商会への感謝を込めながら主にモーリスが誇らしげに熱く語ってくれた。
その話の中でモーリスはとても重要なことも話してくれた。
鉛ガラスの場合、一般的に白石と鉛の割合は一対一であるが、ソーダガラスの場合は白石とソーダ灰と石灰の割合が三対一対一だと教えてもらえた。
おかげでやっと他の工房のガラス玉とこの工房のガラスの差が分かり、媒体として優れているとされる条件が見えてきた。
たぶん、構造物の成分が単一の物質が多量に含まれているほど媒体としての質が上がるのだと予測できる。
単純に単一の元素だけで構築されている物質であればいいなら、純金や純銀などでも媒体として優れていることになる。
しかし、古い書物に媒体として記されていたのは宝石だった。
価値の高い宝石であればあるほど、媒体として優れていると書物には記されていた。
書物の内容が誤りである可能性も、検証不足で内容が不十分だという可能性もある。
でも、私の経験からしても金貨や銀貨よりもガラスの方が媒体として優れていた。
金貨や銀貨でも、混ぜ物が少ない大銀貨や大金貨の方が媒体としての質は優れていたから、単一の物質が多量に含まれている物体の方が媒体として優れているということはほぼ間違い無いと判断できる。
だから、単一の物質であるというよりも透明性が媒体としての質に大きく作用していると考えられる。
単一の物質の構造物であればいいなら、完全に炭化してしまった木でもいいわけだ。
炭になっているなら、炭素だけで構築された物質ということになる。
でも、炭は媒体として作用はしなかった。
透明な物体というか、物質の構造の問題なのか、元素の結合の問題なのかもしれない。
ダイヤモンドも炭と同じように炭素の単一物質だが、結晶の構造が異なっている。
元素の並び方、結合の仕方の問題なのだろうか。
でも、ガラスはそもそも結晶ではない。
液体ではないが、液体に近い状態の物体でしかない。
これは宝石とガラスを比較検証してみないことには分からない。
いつかは検証してみたいが、それは後回しでいい。
今の経済状況では宝石との検証は難しい。
私は単一物質に関する仮説の検証のためにもっと白石の割合を増やしたガラスが欲しいとお願いしてみた。
私のお願いに二人は顔をしかめてしまった。
「白石の割合を4や5にするというのは無理でしょうか?」
マッシモがしかめっ面のままで答えてくれた。
「…無理ってことはないが、簡単にはできん…」
そのまま黙り込んでしまったマッシモに代わって、モーリスが説明を継いでくれた。
「白石を熱で溶かして液体にするにはソーダ灰を入れなければなりません。ソーダ灰が少ないと白石は鍋で煮てもいつまでも溶けないままになってしまいます。そして、一度溶けた白石を固めるために石灰を入れているので、石灰が少ないと白石が固まらず冷めてもずっと液体状態のままになってしまいます」
「それなら温度を……」
私は溢しかけた言葉を慌てて止めた。
前世の知識によれば、白石を溶かす温度をもっと上げればソーダ灰を入れなくても白石を溶かすことはできる。でも、簡単に炉の最高温度を上げることなどできない。
まずはその温度まで上げられて、その温度に耐えられる炉から作らなければならない。
無理して今の炉で温度をもっと上げるとなれば、ただでさえ多くの燃料を使っているのに、温度を上げる分だけ余計に燃料を消費することになる。
炉の温度を上げればいいという単純な問題ではない。
かなり踏み込んだことまで教えてもらえたので、無理難題を吹っ掛けてこられて憤っているわけではないようだ。
二人のしかめっ面はそれはどうしたら私の要望に応えられるかを真剣に考えてくれている故の表情みたいだ。
これ以上二人を困らせることは私の望みではないし、仮説の検証は急ぎではない。
「お二人共、こちらが無理を言ってしまい申し訳ありませんでした。先程のお願いは聞かなかったことにしてください」
私は笑顔で誤魔化すように二人にそう告げた。
二人は私が言いかけた言葉に少し不可解そうにしていたが、大人しく引き下がって私のお願いごと無かったことにしてくれた。
ちょっと微妙な空気になってしまったので、話題を変えるために脱色剤について話を振ってみた。
前世の世界ではソーダガラスは除去できない鉄成分のせいで緑色になるということは知っている。
その緑色を消して無色にするために脱色剤を入れていたらしいが、それが何かは覚えていない。
この島のソーダガラスは緑色ではなく、青色になってしまうということは私の知らない未知の成分が含まれているか、複数の成分による化学変化ということも考えられる。
ひとまず、学園の図書館で着色剤や漂白剤や脱色剤についての記述を探して調べてみるしかない。
書物の内容を外部に漏洩することは特に何の問題も無いので、私は学園の図書館で調べてまとめた内容を後日手紙にして送ると二人に伝えた。
マッシモは文字を読めないそうだが、モーリスは貴族文字は無理だが一般文字の方は読めるということで手紙のやり取りをすることに問題はないということで助かった。
そうして微妙な空気が完全に払拭されたところで、最初にお願いしていたサイズ違いのガラス玉の細かい注文に話を移した。
こうして紆余曲折の末に私の注文は無事に終えることができた。
ジュリアーナが席を外したことで、何を言っても咎められる心配が無いという安心と緊張からの解放感の元で、マッシモとモーリスの二人とやっと注文の品について互いに腹を割って話すことができた。
私の熱意が伝わったようで、ガラスの材料についても大まかに教えてもらえた。
この島のガラスは石灰を使用しているソーダガラスだった。
この島でガラスの原材料である白石(珪酸)が採取できたこともあって、数十年前からガラスの製作が始まったらしい。
当初は国内の他のガラス工房と同じように鉛を使用する鉛ガラスを作っていたが、領地間の問題によりこの島に鉛を輸入することができなくなったことで、この国ではこの島だけが鉛ガラスではなくソーダガラスを製造するようになった。
鉛を使わないソーダ灰と石灰を使用するソーダガラスの製造は鉛ガラスの製造法を伝えた国とは別の国から領主が入手してきてくれて、鉛の代わりということでこの島にその製造法を教えてくれて作り始めたそうだ。
しかし、ガラスは無色透明であるのが良質のガラスだという常識のこの国で青い色のガラスは簡単には受け入れられなかった。
青い色ガラスのワイングラスに赤ワインを注ぐと、美味しそうには見えない。せっかくの赤色が紫色に変色しているように見えてしまい、飲む気が失せてしまう。
青いガラスは料理や飲み物を不味くさせてしまうという噂が立ち、この島のソーダガラスは敬遠されてしまった。
青色には食欲を減退させる効果があるから、あながち嘘でも間違いでもないから難しい問題だ。
この島のガラス職人たちはなんとか試行錯誤をして無色透明のガラスを作ろうとしたが、どうやっても作ることができなかった。
細々と食器以外の商品を作って何とか飢えを凌いでいたこの島のガラス職人たちのところに十年ほど前にアジュール商会がやってきて、「色付きのガラスしか作れないなら色付きガラスを極めればいい。色付きを売りにする商品を作って売りましょう」と提案してくれた。
アジュール商会はこの島のガラス工房に資金や材料も提供してくれて、様々な色のガラスを作れるように研究開発を支援してくれた。
その中でアジュール商会の青に最も近い青色を生み出したこの工房がアジュール商会専属のガラス工房になれたそうだ。
今ではこの島の様々な色のガラスは宝石の代替品として大人気らしい。
宝石よりも大きくて鮮やかで美しい色のガラスが使われている装飾品は富裕層で大流行しており、下手な宝石で作られた装飾品よりもずっと高額で取引されるまでになっている。
この島のガラス製造の歴史についてアジュール商会への感謝を込めながら主にモーリスが誇らしげに熱く語ってくれた。
その話の中でモーリスはとても重要なことも話してくれた。
鉛ガラスの場合、一般的に白石と鉛の割合は一対一であるが、ソーダガラスの場合は白石とソーダ灰と石灰の割合が三対一対一だと教えてもらえた。
おかげでやっと他の工房のガラス玉とこの工房のガラスの差が分かり、媒体として優れているとされる条件が見えてきた。
たぶん、構造物の成分が単一の物質が多量に含まれているほど媒体としての質が上がるのだと予測できる。
単純に単一の元素だけで構築されている物質であればいいなら、純金や純銀などでも媒体として優れていることになる。
しかし、古い書物に媒体として記されていたのは宝石だった。
価値の高い宝石であればあるほど、媒体として優れていると書物には記されていた。
書物の内容が誤りである可能性も、検証不足で内容が不十分だという可能性もある。
でも、私の経験からしても金貨や銀貨よりもガラスの方が媒体として優れていた。
金貨や銀貨でも、混ぜ物が少ない大銀貨や大金貨の方が媒体としての質は優れていたから、単一の物質が多量に含まれている物体の方が媒体として優れているということはほぼ間違い無いと判断できる。
だから、単一の物質であるというよりも透明性が媒体としての質に大きく作用していると考えられる。
単一の物質の構造物であればいいなら、完全に炭化してしまった木でもいいわけだ。
炭になっているなら、炭素だけで構築された物質ということになる。
でも、炭は媒体として作用はしなかった。
透明な物体というか、物質の構造の問題なのか、元素の結合の問題なのかもしれない。
ダイヤモンドも炭と同じように炭素の単一物質だが、結晶の構造が異なっている。
元素の並び方、結合の仕方の問題なのだろうか。
でも、ガラスはそもそも結晶ではない。
液体ではないが、液体に近い状態の物体でしかない。
これは宝石とガラスを比較検証してみないことには分からない。
いつかは検証してみたいが、それは後回しでいい。
今の経済状況では宝石との検証は難しい。
私は単一物質に関する仮説の検証のためにもっと白石の割合を増やしたガラスが欲しいとお願いしてみた。
私のお願いに二人は顔をしかめてしまった。
「白石の割合を4や5にするというのは無理でしょうか?」
マッシモがしかめっ面のままで答えてくれた。
「…無理ってことはないが、簡単にはできん…」
そのまま黙り込んでしまったマッシモに代わって、モーリスが説明を継いでくれた。
「白石を熱で溶かして液体にするにはソーダ灰を入れなければなりません。ソーダ灰が少ないと白石は鍋で煮てもいつまでも溶けないままになってしまいます。そして、一度溶けた白石を固めるために石灰を入れているので、石灰が少ないと白石が固まらず冷めてもずっと液体状態のままになってしまいます」
「それなら温度を……」
私は溢しかけた言葉を慌てて止めた。
前世の知識によれば、白石を溶かす温度をもっと上げればソーダ灰を入れなくても白石を溶かすことはできる。でも、簡単に炉の最高温度を上げることなどできない。
まずはその温度まで上げられて、その温度に耐えられる炉から作らなければならない。
無理して今の炉で温度をもっと上げるとなれば、ただでさえ多くの燃料を使っているのに、温度を上げる分だけ余計に燃料を消費することになる。
炉の温度を上げればいいという単純な問題ではない。
かなり踏み込んだことまで教えてもらえたので、無理難題を吹っ掛けてこられて憤っているわけではないようだ。
二人のしかめっ面はそれはどうしたら私の要望に応えられるかを真剣に考えてくれている故の表情みたいだ。
これ以上二人を困らせることは私の望みではないし、仮説の検証は急ぎではない。
「お二人共、こちらが無理を言ってしまい申し訳ありませんでした。先程のお願いは聞かなかったことにしてください」
私は笑顔で誤魔化すように二人にそう告げた。
二人は私が言いかけた言葉に少し不可解そうにしていたが、大人しく引き下がって私のお願いごと無かったことにしてくれた。
ちょっと微妙な空気になってしまったので、話題を変えるために脱色剤について話を振ってみた。
前世の世界ではソーダガラスは除去できない鉄成分のせいで緑色になるということは知っている。
その緑色を消して無色にするために脱色剤を入れていたらしいが、それが何かは覚えていない。
この島のソーダガラスは緑色ではなく、青色になってしまうということは私の知らない未知の成分が含まれているか、複数の成分による化学変化ということも考えられる。
ひとまず、学園の図書館で着色剤や漂白剤や脱色剤についての記述を探して調べてみるしかない。
書物の内容を外部に漏洩することは特に何の問題も無いので、私は学園の図書館で調べてまとめた内容を後日手紙にして送ると二人に伝えた。
マッシモは文字を読めないそうだが、モーリスは貴族文字は無理だが一般文字の方は読めるということで手紙のやり取りをすることに問題はないということで助かった。
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