蔵と有坂

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お題/コウノトリ 七年目 夏

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 鴉の濡羽色をした君の髪を美しいと眺めた。このまま、眠るまで見ていよう。
 水は艶々と髪を輝かせ、僕はそっとなぞるように撫でた。

 鴉が不吉なんてファンタジーだ。それはコウノトリが幸せの鳥だってこととおんなじ。
 美しさは見る人を選ぶだろうか?

 確かな美は、ここにある。
 君は綺麗だ。
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