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しおりを挟むシャバーヌ王国。大陸随一の大帝国。若きサイードが王になったことで隣国への支配を強めていく。金仙花(アイニセファー)という聖女信仰があり、下された国や臣から帝王へ穢れのない娘を捧げる国習がある。
ラピュートナリアム王国。シャバーヌ国から砂漠を隔てた位置にある山河に囲まれた小国。桃香花(シェフテリィー)と呼ばれる美しい男性によって和をなすという独自の国習がある。
バミラ村。レィチェの生まれた農村。
桃香花(シェフテリィー)。ラピュートナリアム国では、聖なる男子とされ、セイクリッドと呼ばれる山奥に住む賢者達によって教育保護される。見目麗しい娘より、賢くたくましい息子よりも、遥かにたくさんの富と幸せをもたらすとされている。
幸運を手にした者(イーサンシュラー)。シェフテリィーと結ばれた者をそう呼ぶ。代々のイーサンシュラーは、末代のイーサンシュラーから永遠の庇護を受けるという盟約で結ばれる。
本作品はフィクションです。実在の人物や団体や宗教や国家や文化などとは全く関係ありません。淑女の皆様のファンタジーな嗜みとしてお楽しみください。
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