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その先へ
そして。
マリアは――広い執務室で、書類を閉じた。 窓の外には、自領の風景が広がっている。整えられた畑。働く人々。
「順調ですね」
側近が言う。マリアは小さく頷いた。
「ええ」
そして、ふと空を見る。穏やかな風。胸の中は――驚くほど静かだった。
(あの頃とは違う)
誰かに選ばれるのではなく。誰かに必要とされるためでもなく。”自分で選ぶ” それが、今の自分。その時、扉がノックされる。
「コーウェン侯爵様がお見えです」
マリアは少しだけ目を細めた。
「お通しして」
静かに立ち上がる。
新しい物語が――また、動き出そうとしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまで物語を読んでくださり、本当にありがとうございました。
マリアの選択や歩んできた道、そしてそれぞれの結末を、少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。
この物語は、「静かに離れる強さ」や「自分の人生を取り戻すこと」をテーマに書きました。
まだまだ表現に悩むことも多く、試行錯誤しながら書いていますが、
誰かのために我慢し続けるのではなく、
自分で選び、自分の足で立つこと。
そんなあり方を大切にしたい、と思いながら綴った物語です。
そして何より――
最後まで見届けてくださったこと、本当にありがとうございます。
皆さまのおかげで、総合1位という形にもなりました。
ここまで来られたのは、間違いなく読んでくださった皆さまのおかげです。
またどこかで、この物語の続きをお届けできたら嬉しいです。
本当にありがとうございました。
マリアは――広い執務室で、書類を閉じた。 窓の外には、自領の風景が広がっている。整えられた畑。働く人々。
「順調ですね」
側近が言う。マリアは小さく頷いた。
「ええ」
そして、ふと空を見る。穏やかな風。胸の中は――驚くほど静かだった。
(あの頃とは違う)
誰かに選ばれるのではなく。誰かに必要とされるためでもなく。”自分で選ぶ” それが、今の自分。その時、扉がノックされる。
「コーウェン侯爵様がお見えです」
マリアは少しだけ目を細めた。
「お通しして」
静かに立ち上がる。
新しい物語が――また、動き出そうとしていた。
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ここまで物語を読んでくださり、本当にありがとうございました。
マリアの選択や歩んできた道、そしてそれぞれの結末を、少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。
この物語は、「静かに離れる強さ」や「自分の人生を取り戻すこと」をテーマに書きました。
まだまだ表現に悩むことも多く、試行錯誤しながら書いていますが、
誰かのために我慢し続けるのではなく、
自分で選び、自分の足で立つこと。
そんなあり方を大切にしたい、と思いながら綴った物語です。
そして何より――
最後まで見届けてくださったこと、本当にありがとうございます。
皆さまのおかげで、総合1位という形にもなりました。
ここまで来られたのは、間違いなく読んでくださった皆さまのおかげです。
またどこかで、この物語の続きをお届けできたら嬉しいです。
本当にありがとうございました。
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みんなの感想(34件)
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