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45.シャーロットの処分
「僕としては対処の方法もわからないしとてもありがたいけど、請け負うって、どうするつもりなのかだけ聞いてもいいのかな」
「…………妖精王が霊の国にシャーロットを連れて行ってくれるそうなのです。
私も先ほど聞いたばかりなので、詳細はわかりませんが妖精国のように霊国もあるそうです。
そこには愛するものを見守りたくて霊になってしまった者や、未練があって堕霊になってしまった者がいるそうです。
地上で堕霊になってしまうものもいるそうですが、彼らは地上で誰かを道連れにするか、強制的に霊の国に連れられ、そこで過ごすことになるそうです」
霊の国の霊王は心優しい女だった。
策略などによりはめられたものが堕霊になり、その根源を道連れにしようとするのをとめることはしなかった。
だが、私利私欲のためだけに誰かを道連れにしようとする場合、強制的に霊国に連行し、そこで様子を見ることにしていた。
「そんな場所が。
でもシャーロットは霊ではないけれどつれていけるの?」
「連れていけるそうです。
霊国と言え、霊でないといられないわけではないそうです。
ただ、人間であるシャーロットがくれば、質の悪い霊たちから憑きまとわれ、死ぬより辛い苦しみに襲われるかもしれないそうです。
とくに、彼女のような黒い魂を持つ人間が霊は大好きらしく………」
「そうなんですね。
それではお願いしましょう。
どうせ私たちには対処に困る問題でしたし、何よりナターシャを今まで苦しめた人間がそれほどの苦しみに遭うのはよい罰になると思います。
ナターシャは嫌なの?不安げな顔をしている」
自分を苦しめてきた女が死ぬより辛い苦しみに襲われる。
それは喜ばしい事ではないのか。
だがナターシャの顔は晴れ晴れしい顔どころか、落ち込んでいるような顔をしている。
それがなぜなのかビビドは理由を知りたかった。
「いえ、嫌ではないのです。
正直ほっとしています。
ただ、これは私個人の感情で、そんな個人の感情だけでそんなことを進言してしまっていいのかと不安で。
そんなことをしてしまえば、私も彼女と同じになってしまうのではないかと不安で胸が押しつぶされそうなのです」
そう言って泣きそうな顔をする。
そんなナターシャの手を握りしめた。
「あなたがあんな女と同じなはずがありません。
この選択は間違いなく民の為になります。
あの女がここにとどまり続けることでこれから何が起こるかわからない。
そうならないようにするためにもあの女を霊国に送るのです。
それが個人的な感情だけで動いたあの女と一緒なはずがありません。
これでも不安になるようなら私がずっとそばにいて、何度でもあなたがどれほど素晴らしい女性かをご説明します」
ナターシャを見つめながらそういうビビド。
ナターシャは目に涙を溜め、ビビドを見つめ返した。
こうしてシャーロットの処分も決定し、人知れず姿を消したのだった。
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