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夫以外の人との※
しおりを挟む「少し楽にしましょう」
ウィリアムが穏やかに囁き、慣れた手つきで紐を解いた。ドレスの薄い布が肩から滑り落ち、静かに床に崩れる。
ここに来る前に湯あみで清めた肌が冷たい空気に晒され、小さく息を呑んだ。彼の手が背中に触れ、軽く押されるままにベッドへと導かれる。
柔らかなシーツに背を預けると、ウィリアムがわたしの横に膝をつき、見下ろすと銀髪が肩に流れる。
「綺麗ですね」
彼の声は甘く、指先がわたしの鎖骨をそっと撫でた。お世辞でも褒められるたびに心がざわつき、セルジュ以外の男性にこんな言葉を向けられることが苦しかった。
ウィリアムの手が下着の端に掛かり、ゆっくりと引き下ろされると羞恥が胸を刺す。それでも、わたしは声を上げず、ただ静かに彼の視線を受け入れた。
「脚も腰も、完璧な曲線だ」
彼が微笑みながら呟き、唇をわたしの肩に寄せた。温かい吐息が肌を撫で、身体がわずかに震える。
セルジュの優しい触れ方とは違う、ウィリアムの巧みな動きに唇を噛んで我慢し、彼の指が内腿に伸び、秘部へと近づくとわたしはセルジュの名を心の中で繰り返した。
「リラックスしてくださいよ。俺に任せてくれればいい」
ウィリアムの唇が首筋に触れ、軽くキスを落とす。
低く響く声にわたしは黙って頷くしかなかった。彼の手がさらに深くわたしを探り、愛撫を始めた。
わたしは目を閉じ、セルジュへの想いを胸に刻み、耐え続けた。シーツの冷たさが背中に染みる中、彼の手がわたしの胸に伸びてくる。
「ふっ、こんなに柔らかいなんて」
ウィリアムが甘く囁き、大きな両手でわたしの胸を包み込んだ。
指が優雅に、だが確実に揉みしだき、柔らかな膨らみを形を変えるように弄ぶ。温かい感触が肌に広がり、身体が小さく震えた。
セルジュの優しい愛撫とは違う、彼の計算された動きに心が乱れる。それでも、わたしは唇を噛み、声を抑えて耐えた。
「綺麗な色だね」
「……っ……」
手がさらに大胆になり、指先が胸の頂を軽く摘むと、ウィリアムが顔を近づけて、唇をわたしの乳首に寄せた。
熱い舌が触れた瞬間、ゾクッとする感覚が全身を走る。彼はわざと音を立て、ちゅっと吸い上げるたびに湿った響きが部屋に広がり、意図的な音が耳に届き、羞恥がわたしを苛む。
「ん……っ」
舌が乳首を転がし、時折軽く歯を立てて刺激を与える。熱と湿気が肌に絡みつき、身体が勝手に反応しそうになるのを必死で抑えていると、ウィリアムが顔を上げ、満足げに微笑む。
「姫様、感じてる顔も美しいですよ」
セルジュ以外の人にそんなことを言われても嬉しくない。だから目を閉じたまま、ただ黙って耐えると、舌が再び胸に戻り、わざと大きな音を立てて舐め上げる。
ちゅぱっ……ちゅっと響く音が、静かな部屋に淫らに反響する。
わたしの胸を弄びながら、ウィリアムの手が再び下へと滑った。乳首を舐める舌の両方に身体が熱くなり、理性が揺らぎそうになる。
これは王家の未来を支えるためだと自分に言い聞かせ続けるしかない。
「あっ……うっ……」
ウィリアムの舌がわたしの乳首を離れた瞬間、身体が熱に浮かされたように疼き、その反応に戸惑いを隠せなかった。
セルジュの優しい愛撫とは異なる、淫靡で強引な快感に心が乱れる。だが、その戸惑いも束の間、彼の手が新たな領域へと滑り始めた。
太腿の内側を這う指先が、柔肌をそっと撫で上げ、わたしの脚を広げようと力を加えてくる。
無意識に抵抗しようと膝を閉じようとしたけど、ウィリアムの巧みな手つきに抗う術はなかった。
彼の指が太腿の敏感な部分をなぞり、まるで花弁を愛でるような優雅さでわたしを翻弄する。
そして既にびしょ濡れになっていた秘所が冷たい空気に晒され、羞恥が全身を刺す。彼の視線がそこに注がれ、じっくりと観察されている感覚に肌が粟立った。
「ここも綺麗だ……セルジュに大切にされてきたんですね……」
ウィリアムが甘く囁き、羞恥心を煽る言葉を投げかけてくる。その声はまるで蜜のように耳に絡みつき、わたしをさらに追い詰めた。
彼の指が大陰唇に触れ、柔らかな肉を軽く押し開くと、ぬるりとした感触が広がる。続けて膣口に指を滑り込ませられ、わたしは小さく喘いでしまった。
「あ……っ」
その声に反応するように、彼が楽しげに目を細めるのが見えた。指が浅く入り、ゆっくりと動くたび、わたしは身体を震わせ、彼の視線に耐えた。
「そんなに見ないで……あ、そこは……っ」
ウィリアムが顔を近づけてきた。間近で秘所を見つめられ、熱い吐息がそこに触れた次の瞬間、彼の舌が直接わたしを舐め回し始めた。
生暖かい感触が秘部を包み、舌先が柔肉を這うたびに身体がビクンと跳ねる。嫌悪感だけでない、別の何か、抑えきれぬ快楽が心の奥で蠢き、わたしを混乱させた。
「は、ぁ……っ、ん、あ……」
彼の舌がさらに深く入り込み、膣壁を擦るように動く。熱いぬめりが内側を満たし、子宮口をノックするように刺激を与えて、今までにない強い快楽が……
いいえ、一度だけ、セルジュが口で愛撫してくれたことがあった。あの時は「やめて」と頼み、すぐに終わった。
それ以来、彼は決してそんな奉仕をしなかった。だが今はウィリアムの舌が執拗にわたしを責め立て、理性が溶けていく。
どうしよう、凄くて気持ち良くて、このままじゃ……
「お……お願い、や、やめて……」
くちゅくちゅという水音が部屋に響き渡り、聴覚までもが犯されるようだった。舌の動きに翻弄され、何度も軽い絶頂に追いやられたが、彼は解放してくれない。
敏感になった身体は、達するたびにさらに鋭く反応し、わたしは喘ぎを抑えきれなかった。
「あ、あっ、ん……だめ、だめ……これ、以上……」
ウィリアムの頭を押さえつけ、限界を訴えたが、彼は一向に止める気配を見せない。舌がさらに激しく動き、揺さぶるような快楽がわたしを襲う。
どうしよう、セルジュ、助けて……
「もう駄目っ……ひっ……んっ、はぁっ、はっ、うっ……んんっ!!」
とうとう我慢しきれず、わたしは達してしまった。その瞬間、大量の潮が溢れ出し、ウィリアムの顔を濡らしてしまった。
彼の頭を掴みながら仰け反り、ビクビクと痙攣する身体が放心状態に陥る。ウィリアムは顔についた愛液と潮の混合液をシーツで拭い、満足げに微笑んだ。
「姫様の中、トロトロになってたけど、そんなに良かった?」
「そ、そんなことはありません……」
認めてしまえばセルジュを裏切る気がして、わたしは必死に否定した。だが、ウィリアムはわたしの反応を見てすぐに気づいたようだ。
「あぁ、セルジュのこと思い出してイッちゃったのかぁ……妬けるなぁ……俺が気持ち良くさせたのに」
そう言いながら、彼の手が再び股の間に触れてくる。先ほどまで執拗に責められたせいで敏感になりすぎており、軽く触れられただけで身体が大きく跳ねた。
「んっ……もう、許して……」
「嫌だよ。だって姫様、まだ全然足りないって感じだからさ」
「ち、違う……私はそんなこと……っ!」
否定しようとした瞬間、彼の指が二本、ぬるりと膣内に滑り込んできた。かき混ぜるように動かされ、蜜音が響き渡る。それだけでまた達しそうになるけど、なんとか堪えた。
「ほら、やっぱり欲しがってるじゃないか」
「違っ……あっ……」
「素直じゃないな」
ウィリアムが微笑みながら、さらに執拗に弄び続ける。指が膣壁を擦り、敏感な点を的確に刺激してきて、わたしの口から漏れる声が止まらない。子種をもらうだけなら、さっさと男性器を挿入してくれればいいのに、彼は焦らすように愛撫を続けた。
「あっ……あん……ひぅ……あっ……もっ……いいですから……挿れてください……あっ」
とうとう根負けしてしまった。早く終わらせたい一心で、わたしは自ら求めるような言葉を口にしてしまった。
するとウィリアムの瞳が妖しく輝き、勝利を確信したような笑みが浮かぶ。わたしはただ、この試練が終わることを願うしかなかった。
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