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ある日の公園にて
あたたかいいろ
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砂場で遊んでいる3人の子供たちをしばらく眺めたあと、私達は再び歩きだした。
しばらく歩いていると、また彼女が指を指した。
「あ、あそこ。"あたたかいいろ"。」
彼女が指さした方を見てみると、そこには芝生が広がっていた。
芝生の上でサッカーをしている小学生くらいの子供たちや、シャボン玉で遊んでいる姉弟など、たくさんの人の姿があった。
「暖かい色ってどんな色?」
「夕焼けのような"だいだいいろ"。
力強い"ちゃいろ"。
桜の花のような"ももいろ"。」
ああ、あの親子連れか。
彼女の言葉から私が見つけたのは芝生の上にビニールシートを広げて食事をとっている4人組だった。
仲良くサンドイッチを頬張る姉妹。
気にしないふりをしながらも、しっかりと見ている父。
その全てを理解し、受け止め、包み込んでいるのはきっと姉妹の祖母であろう老人。
確かにその通りかもしれないな。
何からも守ってくれそうな大地の上で、美しく咲き誇る桜。
その全てもを包み込み、優しく見守る夕日。
うん、確かに「あたたかいいろ」だ。
しばらく歩いていると、また彼女が指を指した。
「あ、あそこ。"あたたかいいろ"。」
彼女が指さした方を見てみると、そこには芝生が広がっていた。
芝生の上でサッカーをしている小学生くらいの子供たちや、シャボン玉で遊んでいる姉弟など、たくさんの人の姿があった。
「暖かい色ってどんな色?」
「夕焼けのような"だいだいいろ"。
力強い"ちゃいろ"。
桜の花のような"ももいろ"。」
ああ、あの親子連れか。
彼女の言葉から私が見つけたのは芝生の上にビニールシートを広げて食事をとっている4人組だった。
仲良くサンドイッチを頬張る姉妹。
気にしないふりをしながらも、しっかりと見ている父。
その全てを理解し、受け止め、包み込んでいるのはきっと姉妹の祖母であろう老人。
確かにその通りかもしれないな。
何からも守ってくれそうな大地の上で、美しく咲き誇る桜。
その全てもを包み込み、優しく見守る夕日。
うん、確かに「あたたかいいろ」だ。
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