もうひとつの世界

瑠璃姫

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食べるという概念のない世界

食べるという概念のない世界①

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お金という概念のない世界...

我々から見るとその国の人々は平和で満ち溢れているであろうと想像していた世界...

お金という概念のない国はその国なりの苦労を抱えているのだ。

では、次は別の国に視点を移そう。


ここはとある国である。
この国には我々の国やお金という概念のない国と同じく、「生き物」がいる。
当然ながら「人間」も存在する。


この国は我々の国とほとんど変わらず、勿論お金という概念も存在する。

だが、ただ一つ、決定的に違っている点がある。

それは、この国には食べるという概念が存在しないのである。

食べるという概念が存在しない...

我々のような人間にとっては食べること=生きること。
と言っても過言では無いくらいだ。

我々の国の人々は食べる為に働くことも、食べる為に争う事もある。

では、その概念がないということはどのような事なのだろうか。

飢えを知らないというのは我々にとってはとても理想的なことと言ってもいいだろう。

だが、お金という概念のない国と同じで、食べるという概念が存在しない国はその国なりの苦労がありそうである...
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