𓏸𓏸は𓏸𓏸を求める。

瑠璃姫

文字の大きさ
上 下
1 / 5

空は光を求める

しおりを挟む


何よりも大きな空。

どこまでも広がる空。

どこまでも透き通るような快晴の空。

白い雲を抱く青い空。

灰色の雲と混ざりあった空。

雨雲に隠された空。

様々な表情を見せる空。

時に空は、太陽を抱き、時に空は月を抱く。

太陽は我先にと走り行き、置いていかれた月は太陽を想い、追いかける。

その力の差を知り、時に月は寂しげに誰に聞かせるでもなく一人呟く。

その呟きが星を呼び、月は眩しく思いふと見渡すと、辺り一面星の海ができている。

我先にと走り行った太陽だが、決して離れすぎることはなく密かに月を待っている。

その全てを見ている空。

「空...
どこまでも広がる大きな空...
全てを包み込む空...
空です。
私にとっての○○様は空なのです。」
しおりを挟む

処理中です...