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五十八話 最終決戦
「行くぜ」
茜ヨモギは駆け出す。狙うのは短期決戦。長期戦は回復できるアリス姫が有利だし、何より穂村がそう長くは持たないと分かりきっていた。
攻撃は全て結界魔法で受け流される。固有能力による予知も穂村の負担が大きい為に使えない。動作の精度も粗くなっている。
だが、その程度の障害で穂村雫の最強のバーチャルキャラクターを封じ込められる訳がなかった。
「突進? いや、組み付きかっ」
アリス姫が慌てて茜ヨモギを近付かせない為に結界魔法で進路に壁を作る。
攻撃を受け流されるなら身体を掴んで捻り潰せば良い。単純明快なその戦法は実は意外なほどに効果的だった。
建築物を崩壊させる爆発をも耐えることの出来る結界魔法だが、この魔法は効果時間が短い。元々は戦闘中に使用して敵の攻撃を1発無効化する魔法なので、仕方ない話なのだが。
実際、最初の爆発こそ結界魔法で防ぎきったアリス姫だが、ガソリンによる消えない炎の持続攻撃で衣服に火が燃え移り大変な事になっていた。慌てて野外に逃亡して衣服を脱ぎ捨て回復魔法で火傷を治してギリギリで生き残ったというのが実情である。リンクでアリス姫に最初から変身していたのは身体に纏える衣服がなかったからだ。今度から横着しないでアイテムボックスに予備の衣服を入れておこうとアリス姫は決意した。
ちなみに結界魔法は無詠唱で即座に発生する短時間の無敵バリアと、詠唱して長時間維持する攻撃緩和型バリアの2種類が存在する。
無詠唱の結界魔法の連続使用で岩を下から持ち上げて、同時に詠唱していた攻撃緩和型の結界魔法で簡易トラップを作成するのはブレイダーなら常識の戦法であった。
殺風景なのを気にして雰囲気作りのオブジェクトとして巨大岩石を配置した穂村は色んな意味で運が悪かったのだ。
「ヒバナ」
「うん」
結界魔法で茜ヨモギが近付けないのを見て穂村は村雨ヒバナの固有能力を使用した。
転移能力はアリス姫の結界魔法とアイテムボックスで無効化されたと、アリス姫に信じ込ませることに成功した穂村は密かに作成した爆発寸前の手榴弾をアリス姫の背後に転移させた。
「っ!?」
アイテムボックスでは爆風は防げない。結界魔法はロックされて3秒後に後回しにされる。
防ぐ手段を潰された上での奇襲はしかし、猛烈に感じる嫌な予感に従ってアリス姫がアイテムボックスに収納していた大量の土砂を背後に放出したことで未然に防がれた。
「くっそ厄介だな」
「こっちの台詞だっての。穂村、お前、何でそんなに強いの?」
茜ヨモギのぼやきにアリス姫も愚痴で答える。今にも死にそうな顔色をしているくせに油断をすると即死するような攻撃を次々と穂村は繰り出してきているのだ。たまったものではなかった。
穂村雫は黙って答えない。もう、問答を出来るほどの体力は残っていなかった。
(ここまで、ですか……)
タイムオーバー。穂村雫が通常戦闘でアリス姫に勝つことはもはや不可能だろう。
今にも意識が飛びそうなのを根性で堪えてはいるが、既に限界は超えている。エナジードレインのチートを所持するミサキを甘く見たツケが来ていた。
たかが人間の限界地点の身体能力など銃で撃てば無力であると、精気の吸収スピードも話を聞く限り戦闘に用いれる程のものでもないと、サキュバスのイメージ通りの存在として戦力を過小評価していたのだ。むしろ銃撃しても殺す心配はないらしいと、対処が楽で良かったと安心していたくらいだ。
至近距離に近付かれた段階でミサキの頭を撃ち抜いていれば穂村が完全勝利することもあり得たのだろうが。
想定上ならともかく、ワンダーランドの仲間を殺す気には穂村はなれなかった。
死こそが救いのアリス姫とは事情が違うのだ。
そう、アリス姫にとって死は救いだ。穂村が言葉にしたように堕落してくれるなら、まだマシだった。でも万が一、そうならなかったとしたら。
この心優しい少女が、自分を殺そうとする人間を気遣うような少女が、ただ独り奴隷で構成された国で無自覚に悪意を振りまく。そんな光景が穂村には鮮明に見えた。無意識に死にたがったとしても手遅れだ。彼女を止められる者は誰も居らず、歪んでしまった世界で一人、世界を回す歯車として生き続けるのだ。
既にその兆候は出ている。彼女が自分で言ったことだ。アイテムボックス内にエインヘリヤルの死体を収納していると。蘇生魔法を覚えたら生き返らせるつもりなのだと。
そう言って何の疑問も覚えずに死を覆そうとしている。
これから先、仲間が死んだらアリス姫は可能な限り蘇生しようとするだろう。寿命も延ばせるし人数は増えるばかりだ。
エインヘリヤルに限定しなくても良いのだ。肉体さえあるなら普通の人間でも蘇生させることは出来る。
何人も何十人も何百人も何千人も何万人も蘇生させ続ける。何時までだ? ずっとだ。数百年だろうと数千年だろうと続くのだ。
最初は感謝するだろう人間達も何時しかそれが当然になる。誰もアリス姫を顧みなくなる。
そして命に価値はなくなるのだ。遊び半分に消費しても良い資源へと変貌する。そんな世界で君臨する者を悪魔以外に何と呼ぶのだ。
ここで生き延びてしまえば目の前の少女はそうなる。
そんな未来はあってはならない。
「ばー……ちゃる、界へと、借入金のっ、もうした、てを、します」
うわごとのように穂村は言葉を発する。意味の分からない宣言にアリス姫は眉をひそめた。
何かをしようとしている。おそらく自分の知らない情報がまだあったのだ。
止めないといけないのは分かりきっているが、ヨモギに邪魔された状態では、とアリス姫は茜ヨモギを見て更なる異変に困惑した。
茜ヨモギは穂村雫を見て、その動きを完全に止めていたのだ。
「てめえ、穂村。それは禁則事項だ。今すぐに取り止めろ」
「想定っ金額は、一千万」
「止めろって言ってんだ!」
穂村に向かって駆け出した茜ヨモギを見て総毛立ったアリス姫は急いで穂村へと走り出した。何か、取り返しのつかないことが起きようとしている。止めなければいけない。だが、その判断はあまりにも遅かった。
穂村雫は意地で立ち上がっているが、それも長くは続かないと分かっていた。
このまま怪我の治療をしなければ死に至ることも分かっていた。
だからこそ、この瞬間、穂村雫は無敵だった。狙うのは強制的な相打ち。その為にあらゆるものを切り捨てられた。自分自身でさえも。
「購入、する……対象は」
ミサイル。
そう穂村雫が言葉にした瞬間、穂村のバーチャル界に本物のミサイルが落下してきた。
茜ヨモギは駆け出す。狙うのは短期決戦。長期戦は回復できるアリス姫が有利だし、何より穂村がそう長くは持たないと分かりきっていた。
攻撃は全て結界魔法で受け流される。固有能力による予知も穂村の負担が大きい為に使えない。動作の精度も粗くなっている。
だが、その程度の障害で穂村雫の最強のバーチャルキャラクターを封じ込められる訳がなかった。
「突進? いや、組み付きかっ」
アリス姫が慌てて茜ヨモギを近付かせない為に結界魔法で進路に壁を作る。
攻撃を受け流されるなら身体を掴んで捻り潰せば良い。単純明快なその戦法は実は意外なほどに効果的だった。
建築物を崩壊させる爆発をも耐えることの出来る結界魔法だが、この魔法は効果時間が短い。元々は戦闘中に使用して敵の攻撃を1発無効化する魔法なので、仕方ない話なのだが。
実際、最初の爆発こそ結界魔法で防ぎきったアリス姫だが、ガソリンによる消えない炎の持続攻撃で衣服に火が燃え移り大変な事になっていた。慌てて野外に逃亡して衣服を脱ぎ捨て回復魔法で火傷を治してギリギリで生き残ったというのが実情である。リンクでアリス姫に最初から変身していたのは身体に纏える衣服がなかったからだ。今度から横着しないでアイテムボックスに予備の衣服を入れておこうとアリス姫は決意した。
ちなみに結界魔法は無詠唱で即座に発生する短時間の無敵バリアと、詠唱して長時間維持する攻撃緩和型バリアの2種類が存在する。
無詠唱の結界魔法の連続使用で岩を下から持ち上げて、同時に詠唱していた攻撃緩和型の結界魔法で簡易トラップを作成するのはブレイダーなら常識の戦法であった。
殺風景なのを気にして雰囲気作りのオブジェクトとして巨大岩石を配置した穂村は色んな意味で運が悪かったのだ。
「ヒバナ」
「うん」
結界魔法で茜ヨモギが近付けないのを見て穂村は村雨ヒバナの固有能力を使用した。
転移能力はアリス姫の結界魔法とアイテムボックスで無効化されたと、アリス姫に信じ込ませることに成功した穂村は密かに作成した爆発寸前の手榴弾をアリス姫の背後に転移させた。
「っ!?」
アイテムボックスでは爆風は防げない。結界魔法はロックされて3秒後に後回しにされる。
防ぐ手段を潰された上での奇襲はしかし、猛烈に感じる嫌な予感に従ってアリス姫がアイテムボックスに収納していた大量の土砂を背後に放出したことで未然に防がれた。
「くっそ厄介だな」
「こっちの台詞だっての。穂村、お前、何でそんなに強いの?」
茜ヨモギのぼやきにアリス姫も愚痴で答える。今にも死にそうな顔色をしているくせに油断をすると即死するような攻撃を次々と穂村は繰り出してきているのだ。たまったものではなかった。
穂村雫は黙って答えない。もう、問答を出来るほどの体力は残っていなかった。
(ここまで、ですか……)
タイムオーバー。穂村雫が通常戦闘でアリス姫に勝つことはもはや不可能だろう。
今にも意識が飛びそうなのを根性で堪えてはいるが、既に限界は超えている。エナジードレインのチートを所持するミサキを甘く見たツケが来ていた。
たかが人間の限界地点の身体能力など銃で撃てば無力であると、精気の吸収スピードも話を聞く限り戦闘に用いれる程のものでもないと、サキュバスのイメージ通りの存在として戦力を過小評価していたのだ。むしろ銃撃しても殺す心配はないらしいと、対処が楽で良かったと安心していたくらいだ。
至近距離に近付かれた段階でミサキの頭を撃ち抜いていれば穂村が完全勝利することもあり得たのだろうが。
想定上ならともかく、ワンダーランドの仲間を殺す気には穂村はなれなかった。
死こそが救いのアリス姫とは事情が違うのだ。
そう、アリス姫にとって死は救いだ。穂村が言葉にしたように堕落してくれるなら、まだマシだった。でも万が一、そうならなかったとしたら。
この心優しい少女が、自分を殺そうとする人間を気遣うような少女が、ただ独り奴隷で構成された国で無自覚に悪意を振りまく。そんな光景が穂村には鮮明に見えた。無意識に死にたがったとしても手遅れだ。彼女を止められる者は誰も居らず、歪んでしまった世界で一人、世界を回す歯車として生き続けるのだ。
既にその兆候は出ている。彼女が自分で言ったことだ。アイテムボックス内にエインヘリヤルの死体を収納していると。蘇生魔法を覚えたら生き返らせるつもりなのだと。
そう言って何の疑問も覚えずに死を覆そうとしている。
これから先、仲間が死んだらアリス姫は可能な限り蘇生しようとするだろう。寿命も延ばせるし人数は増えるばかりだ。
エインヘリヤルに限定しなくても良いのだ。肉体さえあるなら普通の人間でも蘇生させることは出来る。
何人も何十人も何百人も何千人も何万人も蘇生させ続ける。何時までだ? ずっとだ。数百年だろうと数千年だろうと続くのだ。
最初は感謝するだろう人間達も何時しかそれが当然になる。誰もアリス姫を顧みなくなる。
そして命に価値はなくなるのだ。遊び半分に消費しても良い資源へと変貌する。そんな世界で君臨する者を悪魔以外に何と呼ぶのだ。
ここで生き延びてしまえば目の前の少女はそうなる。
そんな未来はあってはならない。
「ばー……ちゃる、界へと、借入金のっ、もうした、てを、します」
うわごとのように穂村は言葉を発する。意味の分からない宣言にアリス姫は眉をひそめた。
何かをしようとしている。おそらく自分の知らない情報がまだあったのだ。
止めないといけないのは分かりきっているが、ヨモギに邪魔された状態では、とアリス姫は茜ヨモギを見て更なる異変に困惑した。
茜ヨモギは穂村雫を見て、その動きを完全に止めていたのだ。
「てめえ、穂村。それは禁則事項だ。今すぐに取り止めろ」
「想定っ金額は、一千万」
「止めろって言ってんだ!」
穂村に向かって駆け出した茜ヨモギを見て総毛立ったアリス姫は急いで穂村へと走り出した。何か、取り返しのつかないことが起きようとしている。止めなければいけない。だが、その判断はあまりにも遅かった。
穂村雫は意地で立ち上がっているが、それも長くは続かないと分かっていた。
このまま怪我の治療をしなければ死に至ることも分かっていた。
だからこそ、この瞬間、穂村雫は無敵だった。狙うのは強制的な相打ち。その為にあらゆるものを切り捨てられた。自分自身でさえも。
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ミサイル。
そう穂村雫が言葉にした瞬間、穂村のバーチャル界に本物のミサイルが落下してきた。
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