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鏨牙(中編)
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「お前までなに言ってんだ」
「妖のひとと人間が結ばれた事例なんて珍しくないでしょ? それに鋏臈さんは千彰くんを産まれたときから推してるわけだしさ」
すずめは明香梨を友人と思っているが、彼女の想いに関しては援護してやるつもりはない。もしこのことで明香梨に睨まれたなら、それぐらいは自分でやらなきゃ意味がないでしょ、と返すだけだ。
「あら、統領さまからお墨付きをいただけるなんて僥倖ですわ」
「んふふ~。それぐらいいくらでもあげるよ。その方が面白くなりそうだし」
最後は小声だったが、千彰は聞き逃さなかった。
「なにか言ったか?」
「べっつに~」
色恋沙汰などというものは、端から見て、時折ちょっかいを出しているぐらいが一番楽しいものだ。それが幼なじみであれば尚更。
すずめが昔からこういう性分なのは重々承知している千彰は、いちど嘆息してから表情を切り替え、
「それよりいいのか、寝てなくて」
うん、と頷いて。
「馬籠さまはお強いけど、お年を召されてるからね。ご無理はさせられない。それに、あんなつよい力放出されて、おとなしく寝てられないよ」
無理するなよ、とひと言置いて、
「ひばりさまは、なにかおっしゃってたか?」
「ううん。ていうか、百恵さまからうかがった話はまだ報告してないし、たぶんすることもないと思う」
そうか、と返して千彰はもういちどリング中央へ視線を向ける。
言われるまでもなく鶻業たちもリングの中央に鋭く視線をやる。
「あの柱が馬籠のじいさまなのか?」
鶻業の問いに鋏臈が頷いて答える。
「いま馬籠さまはご自身を柱に変えて八錠さま、つまり鏨牙さんをあのリングに封印されています。
馬籠さまはかつて御堂の家と共に陰陽道を開発なされた一派に連なるお方だと聞き及んでいます。だからすずめさんたちの補助も機能しているのだと思います。けれど、」
杭に貼り付けられた札が激しく揺れ、リングの外側へ向かって大きくたなびいている。
「やっぱだめだったね」
「馬籠さまが施された結界が傷口にあてるガーゼなら、あたしたちが張った結界はガーゼを固定する包帯みたいなもの。血が出たり傷口が広がったりするのを止める力はない」
実験の結果を見た科学者のような晴れ晴れとした口調に、千彰はむしろ安心した。
すずめたちが打った杭はもう半分以上が外れ、散乱している。
中央の柱もがくがくと激しく揺れ、いまにも抜け落ちそうだ。
「くるよ!」
すずめの警告と共に柱が外れるとそこから膨大な光が溢れ、まっすぐな光の大樹となって伸び上がる。そのまま瞬く間に鍾乳石むき出しの天井を貫くと、ゆっくりと消えていった。
光の大樹があった場所には、ふたりの妖が。
「……すまぬ」
カンカン帽に浴衣姿で横たわる馬籠と、
「ぬぅん!」
馬籠の首を無造作に掴み上げる鏨牙。
ぎりり、と妖であろうと危険だと判る音が馬籠の首から響く。
「おおおっ!」
反射的に飛び出したのは千彰。鋏臈が作ってくれた鎧は動きを阻害することなく、むしろ補助してくれているように感じる。ありがたい。
鏨牙は千彰たちに対して右側を、つまり吊り上げている右腕がこちら側にある。間合いに入る。鏨牙の視線は馬籠にある。切っ先は下。馬籠を掴み上げる右手首を狙って刀を振り上げる。
「ぬんっ!」
鏨牙は馬籠から躊躇なく手を離し、左拳で馬籠の腹部を強打。すさまじい勢いで馬籠のからだが吹き飛んでいく。
「馬籠さま!」
鋏臈が糸を網状に放出して馬籠のからだを受け止めるのと、千彰のからだが上空へ吹き飛ばされるのは同時だった。
「がっ!」
丸くくり抜かれた天井の穴の外縁。そこに千彰は腰を強かに打ち付けられ、そのまま落下を始める。
「急急如律令!」
鏨牙に、ではなく落下する千彰を救助するためにすずめは札を大量に飛ばす。そしてそれに併走するように鶻業が両腕を翼に変えて低空から迫る。
「おおおっ!」
鏨牙が右掌を札に向ける。先日の経験からすずめは鏨牙が札に干渉できる距離はある程度限定されると判断。その範囲を避けるように札の流れを上方向へ切り替える。
鏨牙の意識がほんの一瞬札に向かったのを鶻業は見逃さない。
大きく羽ばたいて鏨牙の右側へ回り込み、注意を引きつける。
「こっちだ!」
叫ぶと同時に中空から羽根を無数に降り注ぐ。わずかに怯んだ隙を逃さず、強く何度も羽ばたいて突風も起こし、リングの表面にあった土埃や小石をも巻き上げ、竜巻と化し、鏨牙をその中に閉じ込める。
これでいい。
竜巻の中心にいる鏨牙がここから脱出する道は上しか無い。導線をはっきりさせて相手が動いて無防備なところへ攻撃を仕掛ける。最悪でもあの札が千彰を、
「……? ……ぐぶっ」
意識を逸らしたつもりは一切無い。彼の瞳は瞬膜も備えているので舞い散る土煙から瞬きをする必要もない。なのに、いま、彼の腹部は鏨牙の拳に貫かれている。
「は、ちょうど、いいか……っ!」
左翼を腕に変えて自らを貫く大木、いや鏨牙の右腕を絡め取る。そのまま右翼の上部で鏨牙の首を狙う。
また、だ。
あいつがなにかやる瞬間が、全く見えない。
くそが。
蹴り飛ばされ、腹部に開けられた穴から大量の鮮血をまき散らしながら、観客席を覆う金属製のフェンスへ一直線。ぶつかる寸前鋏臈の糸がやさしく彼を包み、最悪の事態は防いだ。
「鶻業さん!」
だが彼が時間を稼いでくれたおかげで千彰は無事札で保護できた。千彰をくるむ札を操ってフェンス脇に控えていた陰陽師たちへあずける。
「千彰くんをお願い!」
すぐさま懐から妖用の治癒札を取り出しつつ駆け出し、鶻業の元へ。激突を防いだ糸がすでに包帯代わりになって傷口を塞いでいた。
安堵しつつ妖用の治癒札を取り出し、腹部を中心に貼り付ける。
「急急如律令!」
張り付いた札が淡く光を放ち、ゆっくりと癒やしていく。
「わるいな。あの姐さんがつくってくれた鎧が台無しだ」
ひどいかすれ声だ。いくら妖でも腹をくり抜かれてはまともにしゃべれないのだ。彼の言うように鋏臈が作り上げた鎧も無惨な大穴が開けられている。
「黙って。動くと血がもったいないし、喋られると術に集中できないから」
「なあ、嬢ちゃんは見えたか?」
「だから黙ってって」
「頼む。答えてくれ。いま、あいつが俺の腹を貫いたのを、嬢ちゃんは見えたか?」
もう、と困り顔でため息を吐きつつ、
「見えた。すごく速かったけど、ちゃんと見えた。あたしは武術は素人だけど、千彰くんの試合とか討伐とかでそういう目はちゃんとあるから」
そうか、と悔しそうに返す鶻業に、すずめははっきりとした口調で続ける。
「でも、鶻業さんの動きも遅かった。たぶん、鏨牙……に遅くされてたんだと思う」
「あ? 俺が遅く?」
「うん。鏨牙はお札を使える。細かい説明はあとにするけど、そういう力を使って鶻業さんの動きを遅くしてたんだと思う」
「俺のからだを、札として使ったってことか」
「そうだとしか考えられない。鶻業さんは純粋な妖だけど、馬籠さまは人の血もほんの少し入ってるっておっしゃってたから、ちゃんと戦えた。だから」
す、と左の袖をまくって肌を晒すと、懐から短刀を取り出し、躊躇なく切った。
「妖のひとと人間が結ばれた事例なんて珍しくないでしょ? それに鋏臈さんは千彰くんを産まれたときから推してるわけだしさ」
すずめは明香梨を友人と思っているが、彼女の想いに関しては援護してやるつもりはない。もしこのことで明香梨に睨まれたなら、それぐらいは自分でやらなきゃ意味がないでしょ、と返すだけだ。
「あら、統領さまからお墨付きをいただけるなんて僥倖ですわ」
「んふふ~。それぐらいいくらでもあげるよ。その方が面白くなりそうだし」
最後は小声だったが、千彰は聞き逃さなかった。
「なにか言ったか?」
「べっつに~」
色恋沙汰などというものは、端から見て、時折ちょっかいを出しているぐらいが一番楽しいものだ。それが幼なじみであれば尚更。
すずめが昔からこういう性分なのは重々承知している千彰は、いちど嘆息してから表情を切り替え、
「それよりいいのか、寝てなくて」
うん、と頷いて。
「馬籠さまはお強いけど、お年を召されてるからね。ご無理はさせられない。それに、あんなつよい力放出されて、おとなしく寝てられないよ」
無理するなよ、とひと言置いて、
「ひばりさまは、なにかおっしゃってたか?」
「ううん。ていうか、百恵さまからうかがった話はまだ報告してないし、たぶんすることもないと思う」
そうか、と返して千彰はもういちどリング中央へ視線を向ける。
言われるまでもなく鶻業たちもリングの中央に鋭く視線をやる。
「あの柱が馬籠のじいさまなのか?」
鶻業の問いに鋏臈が頷いて答える。
「いま馬籠さまはご自身を柱に変えて八錠さま、つまり鏨牙さんをあのリングに封印されています。
馬籠さまはかつて御堂の家と共に陰陽道を開発なされた一派に連なるお方だと聞き及んでいます。だからすずめさんたちの補助も機能しているのだと思います。けれど、」
杭に貼り付けられた札が激しく揺れ、リングの外側へ向かって大きくたなびいている。
「やっぱだめだったね」
「馬籠さまが施された結界が傷口にあてるガーゼなら、あたしたちが張った結界はガーゼを固定する包帯みたいなもの。血が出たり傷口が広がったりするのを止める力はない」
実験の結果を見た科学者のような晴れ晴れとした口調に、千彰はむしろ安心した。
すずめたちが打った杭はもう半分以上が外れ、散乱している。
中央の柱もがくがくと激しく揺れ、いまにも抜け落ちそうだ。
「くるよ!」
すずめの警告と共に柱が外れるとそこから膨大な光が溢れ、まっすぐな光の大樹となって伸び上がる。そのまま瞬く間に鍾乳石むき出しの天井を貫くと、ゆっくりと消えていった。
光の大樹があった場所には、ふたりの妖が。
「……すまぬ」
カンカン帽に浴衣姿で横たわる馬籠と、
「ぬぅん!」
馬籠の首を無造作に掴み上げる鏨牙。
ぎりり、と妖であろうと危険だと判る音が馬籠の首から響く。
「おおおっ!」
反射的に飛び出したのは千彰。鋏臈が作ってくれた鎧は動きを阻害することなく、むしろ補助してくれているように感じる。ありがたい。
鏨牙は千彰たちに対して右側を、つまり吊り上げている右腕がこちら側にある。間合いに入る。鏨牙の視線は馬籠にある。切っ先は下。馬籠を掴み上げる右手首を狙って刀を振り上げる。
「ぬんっ!」
鏨牙は馬籠から躊躇なく手を離し、左拳で馬籠の腹部を強打。すさまじい勢いで馬籠のからだが吹き飛んでいく。
「馬籠さま!」
鋏臈が糸を網状に放出して馬籠のからだを受け止めるのと、千彰のからだが上空へ吹き飛ばされるのは同時だった。
「がっ!」
丸くくり抜かれた天井の穴の外縁。そこに千彰は腰を強かに打ち付けられ、そのまま落下を始める。
「急急如律令!」
鏨牙に、ではなく落下する千彰を救助するためにすずめは札を大量に飛ばす。そしてそれに併走するように鶻業が両腕を翼に変えて低空から迫る。
「おおおっ!」
鏨牙が右掌を札に向ける。先日の経験からすずめは鏨牙が札に干渉できる距離はある程度限定されると判断。その範囲を避けるように札の流れを上方向へ切り替える。
鏨牙の意識がほんの一瞬札に向かったのを鶻業は見逃さない。
大きく羽ばたいて鏨牙の右側へ回り込み、注意を引きつける。
「こっちだ!」
叫ぶと同時に中空から羽根を無数に降り注ぐ。わずかに怯んだ隙を逃さず、強く何度も羽ばたいて突風も起こし、リングの表面にあった土埃や小石をも巻き上げ、竜巻と化し、鏨牙をその中に閉じ込める。
これでいい。
竜巻の中心にいる鏨牙がここから脱出する道は上しか無い。導線をはっきりさせて相手が動いて無防備なところへ攻撃を仕掛ける。最悪でもあの札が千彰を、
「……? ……ぐぶっ」
意識を逸らしたつもりは一切無い。彼の瞳は瞬膜も備えているので舞い散る土煙から瞬きをする必要もない。なのに、いま、彼の腹部は鏨牙の拳に貫かれている。
「は、ちょうど、いいか……っ!」
左翼を腕に変えて自らを貫く大木、いや鏨牙の右腕を絡め取る。そのまま右翼の上部で鏨牙の首を狙う。
また、だ。
あいつがなにかやる瞬間が、全く見えない。
くそが。
蹴り飛ばされ、腹部に開けられた穴から大量の鮮血をまき散らしながら、観客席を覆う金属製のフェンスへ一直線。ぶつかる寸前鋏臈の糸がやさしく彼を包み、最悪の事態は防いだ。
「鶻業さん!」
だが彼が時間を稼いでくれたおかげで千彰は無事札で保護できた。千彰をくるむ札を操ってフェンス脇に控えていた陰陽師たちへあずける。
「千彰くんをお願い!」
すぐさま懐から妖用の治癒札を取り出しつつ駆け出し、鶻業の元へ。激突を防いだ糸がすでに包帯代わりになって傷口を塞いでいた。
安堵しつつ妖用の治癒札を取り出し、腹部を中心に貼り付ける。
「急急如律令!」
張り付いた札が淡く光を放ち、ゆっくりと癒やしていく。
「わるいな。あの姐さんがつくってくれた鎧が台無しだ」
ひどいかすれ声だ。いくら妖でも腹をくり抜かれてはまともにしゃべれないのだ。彼の言うように鋏臈が作り上げた鎧も無惨な大穴が開けられている。
「黙って。動くと血がもったいないし、喋られると術に集中できないから」
「なあ、嬢ちゃんは見えたか?」
「だから黙ってって」
「頼む。答えてくれ。いま、あいつが俺の腹を貫いたのを、嬢ちゃんは見えたか?」
もう、と困り顔でため息を吐きつつ、
「見えた。すごく速かったけど、ちゃんと見えた。あたしは武術は素人だけど、千彰くんの試合とか討伐とかでそういう目はちゃんとあるから」
そうか、と悔しそうに返す鶻業に、すずめははっきりとした口調で続ける。
「でも、鶻業さんの動きも遅かった。たぶん、鏨牙……に遅くされてたんだと思う」
「あ? 俺が遅く?」
「うん。鏨牙はお札を使える。細かい説明はあとにするけど、そういう力を使って鶻業さんの動きを遅くしてたんだと思う」
「俺のからだを、札として使ったってことか」
「そうだとしか考えられない。鶻業さんは純粋な妖だけど、馬籠さまは人の血もほんの少し入ってるっておっしゃってたから、ちゃんと戦えた。だから」
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