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第十一話
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昨日、お袋が俺に十万をくれた。俺は訳をきいたが、お袋は泣きながら話もろくにできなかった。俺はきっとお袋がパチンコで勝って、それでどういうわけだか俺に恩返ししたいんだろうと思った。まあ人の思うことだ、俺には何もわかりはしない、それがたとえ親であってもわかることはちっぽけさ。俺は、ありがたく受け取ることにした
。
俺はこの十万がひょっとしたらラストチャンスかと思った。なんて言うんだろう、この十万の使い道が俺のこれからの人生を劇的に変える最後の象徴のように見えたんだ。あほらしいかもしれないが笑ってくれるなよ、兄弟。俺ははじまる機会をずっと待っているんだ、それが人から貰った札束だとしても。
俺はこの十万が何に化けるか考えた。けどもう時間はあまりない、たぶん。お袋の気が変わって明日にでもこの十万を回収するかもしれない。だから俺はすぐにこれをすべてを変える劇物にしないといけない。このクソみたいな停滞をぶち壊す大雪を振らせてやるために。
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俺はこの十万がひょっとしたらラストチャンスかと思った。なんて言うんだろう、この十万の使い道が俺のこれからの人生を劇的に変える最後の象徴のように見えたんだ。あほらしいかもしれないが笑ってくれるなよ、兄弟。俺ははじまる機会をずっと待っているんだ、それが人から貰った札束だとしても。
俺はこの十万が何に化けるか考えた。けどもう時間はあまりない、たぶん。お袋の気が変わって明日にでもこの十万を回収するかもしれない。だから俺はすぐにこれをすべてを変える劇物にしないといけない。このクソみたいな停滞をぶち壊す大雪を振らせてやるために。
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