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番外編など
下校時の出来事(小学生)
まだ小学2年生だったとき。
「うっ・・・うぅ・・・・・・っ」
いつもの下校は無理やりにでも荷物持ちをさせるけど、まあ今日くらいはと俺の気まぐれであおるを解放してやった日のこと。
俺の家の隣、あおるの家からすすり泣く声が聞こえてきた。
気になったのでそっと覗くとあおるが蹲って泣いていた。
・・・あれか?
昼休みにあおるだけ鬼ごっこに入れてやらなかった事か?
結構ショックな顔してたもんな。面白かったけど。
「うぇっ・・・うぅぅ・・・・・・」
それだったとしても、いつまで引きずってんだよ。
「あおる・・・お前なに。まだめそめそしてんの?」
面倒だと思ったがいつまでも泣かれちゃうるさいので、玄関先で蹲ったまま泣いているあおるに話しかけた。
「・・・!ふぇ・・・み、みどりかわ・・・っ」
顔を上げて俺の顔を見た途端に、あおるは更に泣き出した。
「えー、人の顔見てよけい泣くとか腹立つんだけど・・・」
「あ・・・のね、俺、鍵・・・忘れ・・・・・・」
「は?何。泣きながら言われても聞き取れないって」
俺が大げさに溜息交じりにそう言うと、必死に泣くのを堪えながら話し始めた。
よく聞き取れないところもあったが、つまりはこうだった。
今日はあおるの母親が仕事で帰れないから、鍵を持って行くように言われていたのに、机の上に置いたまま忘れて、家に入れなくて絶望して泣いていたらしい。
「あらら、かわいそうに・・・」
そう言う俺に、あおるが縋るような目で見つめてきた。
ここですぐ優しい言葉をかけるなんて、俺はそんな甘いことはしてやらない。
「あおる、今日ここで野宿じゃん。毛布くらいなら貸すけど」
面白半分で言ってみると再び見る見るうちに目に涙が溜まってきた。
それなのに泣くまいと唇を堅く閉じて震わせながら必死に堪えているあおるの顔が面白くて仕方ない。
「うっ、緑川・・・俺、泊めて・・・っ!」
「あー・・・でも親に聞いてみないと」
「みどり・・・かわっ・・・!おねがい・・・しま・・・す・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・ぶはっ!あおるのその顔ひどっ・・・くくっ・・・ほら、立てって」
その日、機嫌がよかった俺はあおるの手を引いて立ち上がらせると、そのまま家に連れて帰った。
「あ、ありがとう、みどりかわ・・・っ」
いつも人の顔色窺ってたり、怖がってたりするのに。
ちょっと優しくしただけで俺の手をギュッと握ってきたあおるの素直で騙されやすい所がおもしろくて仕方がなかったりする。
明日の朝まであおるはずっと俺の傍に居る。
どうやってからかってやろうかと、考えるだけでワクワクした。
*ーーー*ーーー*ーーー*
メモや小言です
※面白くて仕方ない=可愛くて仕方ない
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