あと1年

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あと1年

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「それであいつと婚約が決まったんだっけ、何回聞いてもうける」
「なんも面白くない!なんで、なんで....はぁ」

ファミレスで俺の話を聞きながらおいしそうにポテト食いやがって...
俺の周りにはなんでこんなやつしかいないんだ。

「でもまあ、本当に嫌なら手段はあるよ」

ポテトを食べる手をとめて急に真面目なトーンになる充樹に少し戸惑う。
なんか、怖いことを企んでそうで。

「俺がお前を番にすればいい」
「は?」
「番と結婚相手が違うって人もいるけど、大体同じ人が多いし。俺が噛んで、お前と結婚する」

怖いことではあるけどそうくるか。
俺と充樹がねぇ...

「ないな」
「え~なんで?」

なんでって...
αであるこいつはとにかく顔がいい。勉強もできる。だからモテる。
けど!!
恋人はとっかえひっかえでいっっっも揉めてる。
要するにこいつはチャラい。今の発言だってニュアンスは違うけどいろんな子に言ってるのを聞いたことがある。

「そもそも、お前昔から言ってたじゃんか。『特定の相手は作らないかな~』って」
「あれはさぁ...ほら、ね」
「玲」

充樹の言葉を遮るように低い、怒ったような声で名前を呼ばれる。
あ、これ終わったかも。

「おっ、婚約者様の登場じゃん」
「黙れ、充樹!俺はこいつを...」
「玲、帰るよ。」

俺の腕をグイっと引っ張って無理やり席から立たせるのは誠。
初めて会ったときは俺の方が背が高かったし、俺が引っ張ってたのに。
なんでαとΩってだけでこんなに違うんだよ...

「ちょ、放してって。俺は今日、充樹とご飯食べに来てんの!」
「そーだよ、婚約者様。玲は遊んでんの」
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