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第17話 過去との決別
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『おい、どうするんだ?』
知恵がライアンに問い掛ける。
勿論彼の声はライアンにしか聞こえない。
(どうって……)
ライアンも口を開かず意識の中で知恵に応じる。
『お前には悪いがルシアンちゃんが四天王と発覚したからには彼女を倒してカオスジュエルを奪わなければならない』
(分かってるよ……)
『それはルシアンちゃんの命を奪うって事だ……お前に彼女を殺せるのか?』
(………)
ライアンは苦悶の表情を浮かべ下唇を噛みしめる。
「どうしました? そんな怖い顔をして……」
魔術師ローガンが怪訝な顔でライアンの顔を覗き込む。
「いえ、何でもないですよ? ルシアンさんを取り戻すって話でしたよね?」
苦悩が顔に出ていたことに慌てて取り繕う。
『おまけにローガン達はルシアンちゃんは敵に操られてると思い込んでると来た、今のルシアンちゃんはどちらかというと四天王にさせられたと言った方がいい、もう元には戻らないだろうな』
(なっ……!? そんな話聞いてないよ!!)
『ああそうとも、今初めて言ったからな』
(そんな……)
いつもなら知恵の不躾な物言いに食って掛かる所だが今のライアンの心中はそれ所ではない。
『その事をローガン達に打ち明けるか? それとも伝えずにそのままルシアンを手に掛けるか?』
(ちょっと待ってよ!! そんな事、すぐには決められないよ!!)
『何だ? まさかお前この期に及んでルシアンを殺せないとでも言うのか?』
(当たり前でしょう!? 彼女はあたしの大事な人なのよ!? そんな簡単に割り切れないわ!!)
ライアンは心の中で絶叫した。
『じゃあこのまま彼女を野放しにして世界が滅ぶのを待つのだな?』
(そんな言い方……卑怯だわ!!)
『卑怯もラッキョウもあるか、オレは現実の話しをしている、残酷なようだが今のお前はもう女なのだルシアンと添い遂げる事は出来ないのだぞ? それでも諦めきれないか?』
(………!?)
意図的に意識から遠ざけていた現実を突きつけられライアンは目を見開く。
すぐ傍ではローガン達カスケードのメンバーたちが議論をしているが全く頭に入って来ない。
『まあまあ、ウィズダムもその辺にしてあげなさいな、ライアンはもうギリギリの所まで追い詰められているんですよ』
『んだぁ、すぐに答えを出させるのは酷ってもんだべ』
余りにずけずけと歯に衣着せぬ知恵に対して節制と勇気が二人の間に割って入る。
『ならローガンさん達には悪いですが先にもう一方の四天王、ドグラゴンを先に討伐するのはどうですか? ルシアンさんの件は後で考えるという事で』
『じゃあ聞くがこの状況でこいつらの要請を断れるのか!?』
『まあまあ、ここで揉めても仕方がなかっぺよ!!』
もうライアンと生きている装備は揉めに揉めている。
『おいライアン、ちょっと身体を貸せ』
(えっ?)
言うが早いか知恵はライアンの意識を封じ込め自らが彼女の身体の主導権を握る事にした。
「ちょっといいかしら?」
「何ですライアンさん?」
「四天王ルシアンを取り戻すって言っているけれどそんな甘い考えではこのアジト諸共滅ぶことになるわよ?」
「……何ですって?」
ライアン(知恵)の言葉にローガンはあからさまに表情を曇らせる。
「こちらはルシアンを傷つけない様に手加減をして攻撃する事になるでしょうけどあっちはどうかしら? あなた達と仲間だった事なんて全く覚えていない彼女は一切の躊躇なくこちらを襲って来るわよ? ここは一気に殺すつもりで戦うべきだわ!!」
「そんな事は無い!! あんな事になってもルシアンは必ず俺たちの事を思い出してくれる!! 彼女程正義感の強い女を俺は知らない!!」
熱弁を振るうのは剣士のギロードだ。
「そうですよ!! ルシアンさんは私達をその正義に燃える心で引っ張ってくださいました!! 必ず元に戻ってくれると信じています!!」
僧侶のサンファンも加わる。
「では聞くけど魔王ゾンダイクの所へ行くのに四天王が持つカオスジュエルを四つ集めなければならないのはみんな知ってるわよね!?」
一同が首を縦に振る。
それを見届けライアン(知恵)はさらに続ける。
「私は四天王を二人倒したわ、見ての通りカオスジュエルをはここに二つある」
ライアン(知恵)は懐から赤と緑の二つの菱形の宝石を取り出し一同に見せる。
「これを手に入れるには四天王の命を奪わなければならないの!! あなた方には悪いけど四天王ルシアンはあたしが討つわ!!」
カオスジュエルを持った右手を突き上げライアン(知恵)は堂々と宣言して見せた。
『おい!!』
『何て事を……』
いきなりの事に勇気と節制は動揺を隠せない。
「あなたは何を言い出すんだ!? それでも人々と世界を救うと謳われた女勇者なのか!?」
ローガンが怒りに紅潮した顔でライアン(知恵)を怒鳴りつけて来た。
「何もおかしな事を言ったつもりはないわよ? 世界を救うのにたった一人の命を天秤になんか掛けられないもの、そっちこそ世界を救う気はあるのかしら? それにルシアンはどこに居るのかも分からないのでしょう? それともここに攻めてくるのを待つって言うの? それじゃあこの秘密基地の意味がないわよね?」
「ぐぬぬぬっ……」
ライアン(知恵)に正論を突きつけられぐうの根も出ないローガンは実に悔しそうだ。
「あなた達はここで大人しくしている事ね、一緒に戦われては却って足手纏いだわ……ここからはあたしは一人でやる、さよなら」
その場を立ち去ろうとするライアン(知恵)。
「何だって!? 我々が足手纏いだって!? どこの馬の骨とも分からないお前のような女に言われる筋合いはない!!」
ローガンは怒髪天を突いたのかとうとうライアンへの敬語を止めライアンを罵り始めた。
「足手纏いというのは私の前のパーティーに居た荷物持ちしか能のないガキの様な者の事を言うのだ!! 私の様な優秀な魔導士によくも言ってくれたものだな!!」
「……ああ?」
ローガンの言った人物がすぐにブライアンの事だと察した知恵は折角の美貌が崩れる程の凶相になり振り返りローガンを睨みつける。
「料理こそそこそこの腕前だったが荷物持ちとしてはひ弱で実際使い物にならなかったなぁ、え~~~と何て言ったっけか、名前さえも思い出せないな、ドグラゴンとの戦闘で行方不明になったが本当ならとっくにパーティーから追放されるべき人間だったんだよ」
肩を竦めながら首を左右に振る仕草を見せるローガン、だが次の瞬間、彼は物凄い速さで後方に跳ね飛ばされ地面を転がった。
「ぐわああああっ!?」
洞窟の岩盤に背中を打ち付けやっとの事で転がるのが止まったローガン。
眼鏡のレンズはひびが入りフレームはぐにゃぐにゃに曲がってしまった。
そして彼の左頬は赤く大きく腫れあがっている。
ライアン(知恵)が右の拳で殴りつけたからだ。
「……もう一度言ってみろ」
「はひっ……?」
つかつかと這いつくばるローガンに歩み寄るライアン(知恵)。
「もう一度行ってみろと言っている!!」
「ひいっ!!」
ローガンの胸倉に掴み掛り片手で軽々と持ち上げる。
ライアン(知恵)の余りの迫力にローガンは完全に縮み上がっていた。
するとローガンの足から何やら水の様な液体が滴り始めたではないか。
「何だお前、漏らしたのか?」
「……あ……ああ……」
その様子を見たライアン(知恵)は些か気の毒になりローガンの胸元から手を放すと彼はヘナヘナとその場にへたり込んでしまった。
「……フン、そんなんでよく自分の事を優秀とか言えたもんだな、あばよ」
今度こそライアン(知恵)は踵を返しカスケードのアジトを後にするのだった。
『やれやれ、ウィズダムあなたって人はどうしてこう後先を考えないのですか?』
帰りの滝の裏の洞窟を歩く中、人の姿こそしていないが節制が呆れたといって体で口を開く。
「仕方が無いだろう、本当はあそこまでする気は無かったんだがブライアンを馬鹿にされたからな、黙っていられなかった……」
一応反省はしているのか知恵は大人しくそれに応じる。
「だがこれでいいだろう? これで心おきなくドグラゴンの成敗に行けるってものだ」
『まさか、そうする為にあなたはライアンの身体を乗っ取ったのですか?』
「……今のライアンにこんな憎まれ役をやらせられないだろう?」
『やっぱりおめぇはライアンの事が大事なんだなや、最初っから素直だったらいかったのによぉ』
「うっ、うるさいなカリッジ!!」
照れ隠しからか勇気に食って掛かる知恵。
「しかしこれでもう後戻りは出来ないぞ、ライアン、お前も覚悟を決めろ」
次の瞬間、ライアンの意識が覚醒する。
「あれ……? あたしはどうしてたんだっけ? ここはどこ?」
『ライアン南に戻るぞ、次はドラゴン狩りだ』
「えっ? えっ?」
『まあ色々と思うところはあるでしょうけどそういう事になりましたので』
『今のオラたちなら大丈夫だ、必ずその五首ドラゴンさ倒せるべ』
「分かったよ、今はあたしに出来る事をするわ……」
『それでいい、お前を見下した奴らを見返してやろうぜ』
「えっ? 何の事?」
『いやいい、今言った事は忘れろ』
「……?」
何が何やら分からず首を傾げるライアン。
彼女には知恵に身体を乗っ取られている間の記憶は無いのだから無理もない。
ライアンはその足で四天王五頭巨竜ドグラゴンに以前ブライアンだった時に敗れた再戦を挑むべく、ロローゼン王国の南を目指すのであった。
知恵がライアンに問い掛ける。
勿論彼の声はライアンにしか聞こえない。
(どうって……)
ライアンも口を開かず意識の中で知恵に応じる。
『お前には悪いがルシアンちゃんが四天王と発覚したからには彼女を倒してカオスジュエルを奪わなければならない』
(分かってるよ……)
『それはルシアンちゃんの命を奪うって事だ……お前に彼女を殺せるのか?』
(………)
ライアンは苦悶の表情を浮かべ下唇を噛みしめる。
「どうしました? そんな怖い顔をして……」
魔術師ローガンが怪訝な顔でライアンの顔を覗き込む。
「いえ、何でもないですよ? ルシアンさんを取り戻すって話でしたよね?」
苦悩が顔に出ていたことに慌てて取り繕う。
『おまけにローガン達はルシアンちゃんは敵に操られてると思い込んでると来た、今のルシアンちゃんはどちらかというと四天王にさせられたと言った方がいい、もう元には戻らないだろうな』
(なっ……!? そんな話聞いてないよ!!)
『ああそうとも、今初めて言ったからな』
(そんな……)
いつもなら知恵の不躾な物言いに食って掛かる所だが今のライアンの心中はそれ所ではない。
『その事をローガン達に打ち明けるか? それとも伝えずにそのままルシアンを手に掛けるか?』
(ちょっと待ってよ!! そんな事、すぐには決められないよ!!)
『何だ? まさかお前この期に及んでルシアンを殺せないとでも言うのか?』
(当たり前でしょう!? 彼女はあたしの大事な人なのよ!? そんな簡単に割り切れないわ!!)
ライアンは心の中で絶叫した。
『じゃあこのまま彼女を野放しにして世界が滅ぶのを待つのだな?』
(そんな言い方……卑怯だわ!!)
『卑怯もラッキョウもあるか、オレは現実の話しをしている、残酷なようだが今のお前はもう女なのだルシアンと添い遂げる事は出来ないのだぞ? それでも諦めきれないか?』
(………!?)
意図的に意識から遠ざけていた現実を突きつけられライアンは目を見開く。
すぐ傍ではローガン達カスケードのメンバーたちが議論をしているが全く頭に入って来ない。
『まあまあ、ウィズダムもその辺にしてあげなさいな、ライアンはもうギリギリの所まで追い詰められているんですよ』
『んだぁ、すぐに答えを出させるのは酷ってもんだべ』
余りにずけずけと歯に衣着せぬ知恵に対して節制と勇気が二人の間に割って入る。
『ならローガンさん達には悪いですが先にもう一方の四天王、ドグラゴンを先に討伐するのはどうですか? ルシアンさんの件は後で考えるという事で』
『じゃあ聞くがこの状況でこいつらの要請を断れるのか!?』
『まあまあ、ここで揉めても仕方がなかっぺよ!!』
もうライアンと生きている装備は揉めに揉めている。
『おいライアン、ちょっと身体を貸せ』
(えっ?)
言うが早いか知恵はライアンの意識を封じ込め自らが彼女の身体の主導権を握る事にした。
「ちょっといいかしら?」
「何ですライアンさん?」
「四天王ルシアンを取り戻すって言っているけれどそんな甘い考えではこのアジト諸共滅ぶことになるわよ?」
「……何ですって?」
ライアン(知恵)の言葉にローガンはあからさまに表情を曇らせる。
「こちらはルシアンを傷つけない様に手加減をして攻撃する事になるでしょうけどあっちはどうかしら? あなた達と仲間だった事なんて全く覚えていない彼女は一切の躊躇なくこちらを襲って来るわよ? ここは一気に殺すつもりで戦うべきだわ!!」
「そんな事は無い!! あんな事になってもルシアンは必ず俺たちの事を思い出してくれる!! 彼女程正義感の強い女を俺は知らない!!」
熱弁を振るうのは剣士のギロードだ。
「そうですよ!! ルシアンさんは私達をその正義に燃える心で引っ張ってくださいました!! 必ず元に戻ってくれると信じています!!」
僧侶のサンファンも加わる。
「では聞くけど魔王ゾンダイクの所へ行くのに四天王が持つカオスジュエルを四つ集めなければならないのはみんな知ってるわよね!?」
一同が首を縦に振る。
それを見届けライアン(知恵)はさらに続ける。
「私は四天王を二人倒したわ、見ての通りカオスジュエルをはここに二つある」
ライアン(知恵)は懐から赤と緑の二つの菱形の宝石を取り出し一同に見せる。
「これを手に入れるには四天王の命を奪わなければならないの!! あなた方には悪いけど四天王ルシアンはあたしが討つわ!!」
カオスジュエルを持った右手を突き上げライアン(知恵)は堂々と宣言して見せた。
『おい!!』
『何て事を……』
いきなりの事に勇気と節制は動揺を隠せない。
「あなたは何を言い出すんだ!? それでも人々と世界を救うと謳われた女勇者なのか!?」
ローガンが怒りに紅潮した顔でライアン(知恵)を怒鳴りつけて来た。
「何もおかしな事を言ったつもりはないわよ? 世界を救うのにたった一人の命を天秤になんか掛けられないもの、そっちこそ世界を救う気はあるのかしら? それにルシアンはどこに居るのかも分からないのでしょう? それともここに攻めてくるのを待つって言うの? それじゃあこの秘密基地の意味がないわよね?」
「ぐぬぬぬっ……」
ライアン(知恵)に正論を突きつけられぐうの根も出ないローガンは実に悔しそうだ。
「あなた達はここで大人しくしている事ね、一緒に戦われては却って足手纏いだわ……ここからはあたしは一人でやる、さよなら」
その場を立ち去ろうとするライアン(知恵)。
「何だって!? 我々が足手纏いだって!? どこの馬の骨とも分からないお前のような女に言われる筋合いはない!!」
ローガンは怒髪天を突いたのかとうとうライアンへの敬語を止めライアンを罵り始めた。
「足手纏いというのは私の前のパーティーに居た荷物持ちしか能のないガキの様な者の事を言うのだ!! 私の様な優秀な魔導士によくも言ってくれたものだな!!」
「……ああ?」
ローガンの言った人物がすぐにブライアンの事だと察した知恵は折角の美貌が崩れる程の凶相になり振り返りローガンを睨みつける。
「料理こそそこそこの腕前だったが荷物持ちとしてはひ弱で実際使い物にならなかったなぁ、え~~~と何て言ったっけか、名前さえも思い出せないな、ドグラゴンとの戦闘で行方不明になったが本当ならとっくにパーティーから追放されるべき人間だったんだよ」
肩を竦めながら首を左右に振る仕草を見せるローガン、だが次の瞬間、彼は物凄い速さで後方に跳ね飛ばされ地面を転がった。
「ぐわああああっ!?」
洞窟の岩盤に背中を打ち付けやっとの事で転がるのが止まったローガン。
眼鏡のレンズはひびが入りフレームはぐにゃぐにゃに曲がってしまった。
そして彼の左頬は赤く大きく腫れあがっている。
ライアン(知恵)が右の拳で殴りつけたからだ。
「……もう一度言ってみろ」
「はひっ……?」
つかつかと這いつくばるローガンに歩み寄るライアン(知恵)。
「もう一度行ってみろと言っている!!」
「ひいっ!!」
ローガンの胸倉に掴み掛り片手で軽々と持ち上げる。
ライアン(知恵)の余りの迫力にローガンは完全に縮み上がっていた。
するとローガンの足から何やら水の様な液体が滴り始めたではないか。
「何だお前、漏らしたのか?」
「……あ……ああ……」
その様子を見たライアン(知恵)は些か気の毒になりローガンの胸元から手を放すと彼はヘナヘナとその場にへたり込んでしまった。
「……フン、そんなんでよく自分の事を優秀とか言えたもんだな、あばよ」
今度こそライアン(知恵)は踵を返しカスケードのアジトを後にするのだった。
『やれやれ、ウィズダムあなたって人はどうしてこう後先を考えないのですか?』
帰りの滝の裏の洞窟を歩く中、人の姿こそしていないが節制が呆れたといって体で口を開く。
「仕方が無いだろう、本当はあそこまでする気は無かったんだがブライアンを馬鹿にされたからな、黙っていられなかった……」
一応反省はしているのか知恵は大人しくそれに応じる。
「だがこれでいいだろう? これで心おきなくドグラゴンの成敗に行けるってものだ」
『まさか、そうする為にあなたはライアンの身体を乗っ取ったのですか?』
「……今のライアンにこんな憎まれ役をやらせられないだろう?」
『やっぱりおめぇはライアンの事が大事なんだなや、最初っから素直だったらいかったのによぉ』
「うっ、うるさいなカリッジ!!」
照れ隠しからか勇気に食って掛かる知恵。
「しかしこれでもう後戻りは出来ないぞ、ライアン、お前も覚悟を決めろ」
次の瞬間、ライアンの意識が覚醒する。
「あれ……? あたしはどうしてたんだっけ? ここはどこ?」
『ライアン南に戻るぞ、次はドラゴン狩りだ』
「えっ? えっ?」
『まあ色々と思うところはあるでしょうけどそういう事になりましたので』
『今のオラたちなら大丈夫だ、必ずその五首ドラゴンさ倒せるべ』
「分かったよ、今はあたしに出来る事をするわ……」
『それでいい、お前を見下した奴らを見返してやろうぜ』
「えっ? 何の事?」
『いやいい、今言った事は忘れろ』
「……?」
何が何やら分からず首を傾げるライアン。
彼女には知恵に身体を乗っ取られている間の記憶は無いのだから無理もない。
ライアンはその足で四天王五頭巨竜ドグラゴンに以前ブライアンだった時に敗れた再戦を挑むべく、ロローゼン王国の南を目指すのであった。
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