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プロローグ
ワルプルギスの夜への誘い
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ギャア!!ギャア!!
「えっ…何でカラスが僕…私の部屋に!?」
部屋の換気をする為に開けていた窓から一羽のカラスが舞い込んだ。
鳴き声がしたので駆けつけたチヒロと目が合うとそのカラスはすぐさま飛び立ち窓から部屋を出て行った。
ここはファンタージョンのチヒロが住んで居る部屋だ。
二階にあり、間取りは部屋が二つにそんなに広くは無いがリビングがある。
下の階は彼女のマスコット、ピグが経営する『居酒屋 河豚提灯』が営業しているのだ。
先の戦いで女性化した上に魔女になってしまったチヒロに魔法少女協会が用意した物件である。
この世界でも御多分に漏れず魔女を忌み嫌う者は少なくない。
普通の住宅に住まうのは中々難しいのだ。
ただチヒロの場合事情が事情なので、ここミレニアンに至ってはその限りでは無いのだが…。
「…あれ?これって…手紙?」
床に落ちていた便箋を拾う。
先程のカラスが運んで来たのであろうか…?
チヒロは訝しみながらも封筒の封を開けた…途端中から炎が吹き上がる。
「きゃあ!!」
思わずその封筒を床に落としてしまった。
このままでは火事になってしまう…と思いきやその炎は宙に浮き上がり徐々に縦長の長方形を形取り最後には宙に浮く手紙へと姿を変えた。
「…一体何…?」
恐る恐る近付きその宙に浮く手紙の文面を読むチヒロ。
『初めまして『深海の姫君』様。
我々は『六柱の魔女単語』と名乗る魔女魔女の集まりです。
晴れて魔女魔女となられた貴女にお知らせがございます。
今宵満月の夜、『ワルプルギスの夜』を開催いたしますので
是非貴女にもご参加いただければと存じます。
集会場所への案内はこの手紙を運んだカラスが致しますので
ご準備が出来ましたら外へ出て下さい。
なお、おいでになる際はたとえ親しい友人であっても口外なさらぬようにお願い致します。
お約束を守られない場合は何が起こっても当方は関知しませんので悪しからず。
では今宵、お会いできる事を心より楽しみにしております。
『六柱の魔女単語』一同。』
手紙をは読み終わると同時に再び燃え上がり消滅してしまった。
「…何だよこれ…これじゃあまるで…招待状じゃなくて脅迫状じゃないか…」
顔面蒼白になるチヒロ。
魔女と言えば悪に染まった魔法少女の成れの果てと聞いている…
もし自分がこの申し出を断ったらどうなってしまうのか…
大好きなツバサやカオル子、親しくしている他の魔法少女や街の人たちにも迷惑が掛かるかも知れない…
「ツバサちゃん…」
もはやチヒロに拒否権は無い…
未知の不安に彼女は自身の肩を抱きしめ震えるしかなかった。
「えっ…何でカラスが僕…私の部屋に!?」
部屋の換気をする為に開けていた窓から一羽のカラスが舞い込んだ。
鳴き声がしたので駆けつけたチヒロと目が合うとそのカラスはすぐさま飛び立ち窓から部屋を出て行った。
ここはファンタージョンのチヒロが住んで居る部屋だ。
二階にあり、間取りは部屋が二つにそんなに広くは無いがリビングがある。
下の階は彼女のマスコット、ピグが経営する『居酒屋 河豚提灯』が営業しているのだ。
先の戦いで女性化した上に魔女になってしまったチヒロに魔法少女協会が用意した物件である。
この世界でも御多分に漏れず魔女を忌み嫌う者は少なくない。
普通の住宅に住まうのは中々難しいのだ。
ただチヒロの場合事情が事情なので、ここミレニアンに至ってはその限りでは無いのだが…。
「…あれ?これって…手紙?」
床に落ちていた便箋を拾う。
先程のカラスが運んで来たのであろうか…?
チヒロは訝しみながらも封筒の封を開けた…途端中から炎が吹き上がる。
「きゃあ!!」
思わずその封筒を床に落としてしまった。
このままでは火事になってしまう…と思いきやその炎は宙に浮き上がり徐々に縦長の長方形を形取り最後には宙に浮く手紙へと姿を変えた。
「…一体何…?」
恐る恐る近付きその宙に浮く手紙の文面を読むチヒロ。
『初めまして『深海の姫君』様。
我々は『六柱の魔女単語』と名乗る魔女魔女の集まりです。
晴れて魔女魔女となられた貴女にお知らせがございます。
今宵満月の夜、『ワルプルギスの夜』を開催いたしますので
是非貴女にもご参加いただければと存じます。
集会場所への案内はこの手紙を運んだカラスが致しますので
ご準備が出来ましたら外へ出て下さい。
なお、おいでになる際はたとえ親しい友人であっても口外なさらぬようにお願い致します。
お約束を守られない場合は何が起こっても当方は関知しませんので悪しからず。
では今宵、お会いできる事を心より楽しみにしております。
『六柱の魔女単語』一同。』
手紙をは読み終わると同時に再び燃え上がり消滅してしまった。
「…何だよこれ…これじゃあまるで…招待状じゃなくて脅迫状じゃないか…」
顔面蒼白になるチヒロ。
魔女と言えば悪に染まった魔法少女の成れの果てと聞いている…
もし自分がこの申し出を断ったらどうなってしまうのか…
大好きなツバサやカオル子、親しくしている他の魔法少女や街の人たちにも迷惑が掛かるかも知れない…
「ツバサちゃん…」
もはやチヒロに拒否権は無い…
未知の不安に彼女は自身の肩を抱きしめ震えるしかなかった。
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