【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです

ノデミチ

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6.王太子妃(予定)の日常

始末

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 海の濁りが消え青い煌めきが戻りました。

 「海が!甦った!」
 「聖女様、万歳‼︎」

 「殿下!お嬢様達やり遂げたみたいですね」
 「あぁ!流石だ。と、マゼール?カイルも?」

 気がつけば二人はいませんでした。

 「そんな…、あそこにはダーク・サーペントもいたのに」
 呻く男。

 「骨竜も倒したんだぜ? 光神銀竜様はお嬢!を載せてただけなんだ」
 「その場で見てなかった訳だ。多分光神銀竜様がメインと思ってたみたいだけど」

 カイルとマゼールさんが挟み撃ちです。

 「な?」

 「気配も何も隠してねぇし」
 「使徒モルドと違ってどうやらただの下っぱだな」

 ゆっくり剣を抜いて二人が構えます。

 「下っぱだと?このアグル様が!」

 短剣を抜きつつ魔法を唱えようとするアグル。でもその前にあっさりカイルに倒されました。

 「遅!」
 「こいつ、使徒モルドの居場所知ってるかな?」

 身柄を取り押さえようとしたその時でした。

 「が!ぐげっ‼︎お、お許しを…、モルド様…」

 いきなり苦しみだし、やがて黒い焔が包み込みます。
 
 「しまった!」
 「やられた!」

 あっという間にアグルは燃え尽きてしまいました。

 「マゼール!カイル‼︎」
 「二人とも、ここで何を?」

 そこへ王太子殿下とチェレンが合流しました。

 「申し訳ありません、殿下」
 「賊の確保に失敗しました」

 事情を説明する二人。

 「やむを得ないか。これは私も同じ轍を踏むな」

 ルーク様は二人を咎めませんでした。
 そこへ私とお母様も合流しました。

 「海底に魔法陣?ダーク・サーペント? 成る程、魚が捕れなくなる訳だ。でもこれで海は戻る。ありがとう、リスティア!それにミリュー公妃」

 改めてルーク様から、バノアの民に海が戻った事を宣言されました。

 「王太子殿下!万歳‼︎聖女様、万歳‼︎」

 港町バノアに活気が戻りました。

 そして翌日の王宮発表。
 聖女伝説がどんどん作られていって私の回り、ほんとに大変なのです。
 今回は私だけではなくお母様もお手柄だったのに「聖女の付け出し、オマケね」って表に出ませんでした。面白がってますよね、お母様。

 学校の談話室。
 昼食後のお茶を楽しむ一時。
 ここは個室に近い区画の作りになっていて各テーブルに仕切りがあるのでノンビリお茶することができます。
 ローラとシャーロットとで久々の女子会です。

 「水中でそんな動きが?」
 「まだまだお母様達には敵いませんね」

 溜息つく私に、

 「リスティア様は使用Lv追い付いているではありませんか?」
 「私達はまだ基本Lvですわよ」
 「ローラさんも。リスティア様がいなければトップクラスですわ!私が一番遅れています」

 いや、シャーロットも年相応以上なのですよ。
 ごめんなさい、私のせいだよね。
 私、もう四元、補助、回復魔法Lv7、神聖魔法Lv5まで使えます。しかも魔力測定不能なので多分威力は人族世界一です。
 私、光神銀竜様に聞いたんです。魔力の事。笑って答えてくれたのですが。
 人族の上限は九九九です。まぁ、測定不能なので千以上とは思ってたのですけど。

 私の魔力、十万ちょっとだそうです。

 魔族すら越えてる?竜人族レベルだよね、これ。
 何でも女神様の仕業らしいです。何てコッタイ!
 おかげで魔力枯渇による失神、昏睡状態はまずならないだろう、と。
 まだ誰にも言ってませんけど。

 物思いに耽ってる風にしてお茶を楽しむのです。

 「そう言えば今日は王太子殿下は?」
 「復興会議で学校休むって言ってた」

 私が答えると、

 「流石は奥様!ちゃんと把握してるのですね」
 「ふぇ?」

 真赤になる私。
 「ローラ?何言ってんの? シャーロット様まで?」

 「いいじゃありませんか?婚約者が側にいるって、私とても羨ましいですわ」

 あ、シャーロットの婚約者エドモン様は隣国シレジア王国の方。いつでもどこでもとはいかないです。

 そんな楽しい女子会の一時。

 そして、もうすぐ新年度。
 私達に後輩が出来るのです。
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