【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです

ノデミチ

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9.神竜伝説の始まり

親善

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 次世代四国間交流会。
 サーモンド王国王都で、予定通り行われます。

 ヴォルコニア竜帝国からミューク皇太子、宰相嫡男ロイド=ガトー公子とその婚約者のカレン=テレズ公爵令嬢が参加されます。
 ヴォルコニアの人間が、サーモンドの王都に入る!歴史的快挙なんだそうです。

 うん、良かった良かった!

 その準備が出来るまで、暇をもて余した私達は王都を散策することにしました。
 本当は、復興作業を手伝っていたいのですけど、回りに寄ってたかって止められてしまいました。

 解せぬ。憮然とする私に、

 「気持ちはわかるけど、君が作業するとサーモンド王国が大騒ぎになる。相手の面子も潰れる。頼むから止めてくれ」

 ルーク様に抱き締められて説得されました。
 何故、わざわざ抱き締める?

 「やっぱり、私、暴れる女と思われてますか?」
 「気のせいじゃない? まぁ、君も落ち着くし、私も役得。ダメかい?」
 「何か釈然としません」

 溜息つきながらシャーロットが、
 「そんな幸せそうな笑顔で言われても、説得力ゼロですわね、リスティア様」


そして、いよいよ交流会が始まります。
 
 会場は王国迎賓館。
 四ヶ国の、次世代の担い手が集まって交流します。
 
 迎えるホスト国のサーモンド王国。
 ロディマス王太子を筆頭に、婚約者のリルウィン嬢。アイリス王女に宰相嫡男ピーター=バリー公子と婚約者キャサリン=クレイ公爵令嬢。

 私達リンドガイア王国。
 ルーク王太子殿下に婚約者の私、リスティアと宰相嫡男フィリップ様。

 隣国シレジア王国。
 セシリア王女と、宰相嫡男エドモン様に婚約者シャーロット嬢。

 そしてヴォルコニア竜帝国。

 総勢十四名の若き担い手が集まって、交流を深めます。

  気がつけば女子会!
 七名の女子が集まると賑やかに和気あいあい。
 最長はセシリア王女とアイリス王女の十五歳。
 で、カレン嬢とキャサリン嬢が十四歳。
 私達、リスティアとリルウィン嬢、シャーロットが十一歳。
 ほぼ同世代、家柄家格も変わらず。王女様以外は許婚者持ち。
 なので、やっぱりあるある話で盛り上がるのです。

 そして、遠巻きに見ながら、語り合う男性諸氏。
 三人の太子と、四人の宰相嫡男のグループに別れて?語っているようでした。

 三人の太子は同じ年。色々共感しあったみたい。
 ルーク様は優等生タイプ。ロディマス様は、雰囲気がカイルみたい。リルウィン嬢に聞いてみると、やっぱり脳筋タイプだとか。ミューク様も武人の雰囲気。最も、カレン嬢に聞くと、文武両道の国民の期待高き次期皇帝との事。唯、一番のイケメンはルーク様!お蔭様で七名の意見が一致しました。
 やったね、ルーク様!

 「あんなイケメンの王太子が婚約者なんて、羨ましい限りですわ、リスティア嬢」
 
 セシリア王女の溜息。一人娘でなかったら、多分此の方がルーク様の婚約者。一時期専らの噂だったし。

 「そうですね。捨てられないように頑張らないと」
 「はあ?ルーク殿下はリスティア様にゾッコンではありませんか!見ているこっちが赤面します」
 「ふぇ? シャーロット?」

 皆に笑われてしまいました。

 「かえすがえす残念ですわ。継承権を棄ててルーク殿下に嫁ごうかしら?」
 「ちょ? セシリア王女様!?」
 「慌てなくても、側室という手が…」
 「リンドガイアは一夫一妻です。お諦め下さいませ」
 「あら残念。まさか『光神竜姫』に喧嘩は売れませんわね」
  「女としては全然負けています。勝てる気がしないので、絶対お止めください」

 気品、スタイル、美人顔。勝てる気全くしません。

 「まぁ、それで溜飲を下げましょうか」

 やっぱり笑われてしまいました。

 「でも、私達十一歳トリオの中では、スタイルいいですよね、リスティア様」
 
 リルウィン嬢が呟き、シャーロットも頷きました。

 「スタイルというか、胸ですよね。最近また育ってません事?」
 「な、何を言ってるんですか?」
 「何かしてます? 或いは、ルーク殿下に何かされてます?」
 「ちょ? ないですから!」

 実はあります。言えません。
 航海中、私の部屋で二人きりの時です。 ルーク様、私の胸に顔を埋めるのです。
 「こんなの、もう母上にも出来ないし。私が、こうして甘えられるの、リスティアしかいないから。ダメかい?」
 「もう…、私だけにしてくださいね」
 ルーク様の安らぎになれるのなら、とても嬉しいんです。
 「リスティアの胸って、暖かくて柔らかくて、いいニオイがするんだ」
 「もう…やらしいですよ、ルーク様」
 この一ヶ月、お蔭様で順調に育ってしまいました。ホックの位置、変わったんです。
 こんなの、絶対言えません!

 「ないですから!」
 「余計怪しいですわ? リスティア様」

 兎に角「ない」の一点ばりで通しました。
 もう…困ったな…。


 その夜、セシリア王女の元へ近付いた者がいました。

 「ルーク王太子への恋慕の情、かなりお強いようですね。くくく、けけけけけけけけけけけけ!」
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