62 / 90
10.ともに、生きる未来
訪問
しおりを挟む
いよいよ、ヴォルコニア竜帝国に公式訪問します。
私とルーク様、ロディマス王太子にリルウィン嬢。この四人が赴く事になり、セシリア王女以下の方々が、一端船で中央大陸へ。帰路につきます。後日合流。
サーモンド王国とヴォルコニア竜帝国の国境。
先日の平和協定で確定した国境線で、ちょっとしたセレモニー! サーモンドの王族が、国境線を越えるのは、やはり一大事! ある意味お祭騒ぎでした。
「ようこそ! ヴォルコニア竜帝国へ。歓迎します、皆さん」
迎えるのは勿論、ミューク皇太子。
あはは、まだ、何か目付きが熱っぽいよ?
え~と? ルーク様? 前に立って?
「渡さないよ?」
ちょ? 赤くなるからやめてください!
「う~ん、残念」
あぁ? 二人して!
「二人して、からかってますね? もぉ!」
あははははははは!
皆さん大爆笑です。 解せぬ。
「ここから皇都までは半日程です。明日朝出発し、昼過ぎにはつく予定です。飛竜隊が皆さんの歓迎飛行を行いますので、期待してください!」
それは壮観! ワクワクします。
その夜、同室のリルウィン嬢と女子会モドキ!
何せ、同じ家格、同じ境遇。あるある話題はつきません!
「では、生まれた時には?」
「はい、決められてました」
リルウィン嬢は、生まれたその日に、ロディマス王太子の許嫁に決まったんだそうです。この二人、三日しか誕生日は違わないとの事。
「後悔はありませんけど、ね」
微笑むリルウィン嬢は幸せ一杯に見えて、決められた事をどうこう言うのが野暮としか言えないです。
「仲よろしいのですね」
「リスティア様こそ! 本当にルーク殿下がゾッコンなのですね」
「ひょっとして、いちゃつき過ぎ?」
「ですね。シャーロット様が呆れるはずです」
あうぅ、そう…、見えますか?
でも、こうして知り合えた事に感謝。私達の代の頃には、世界中が仲良くなれる気がする。
そして、翌昼過ぎ。
私達は、皇都ヴォルハートに到着しました。
リンドガイアの王都ランザーとは違う、やや古めかしくも美しい街。中央にあるのは城と言うより宮殿。
二階立ての馬車の展望部分にて、私達は街の人達に手を振ります。
聞こえてくる喚声が、「光神竜姫様!」なのは気のせいかなぁ?
「サーモンドの私達が、皇都で大歓迎を受ける日が来るなんてな」
「そうですね、ロディマス殿下。まぁ、殆どはリスティア様のようですけど」
ミューク皇太子様を含む、私達五人が笑顔で手を振り…、あれ? 大きな白い竜?
飛竜と並びながら、巨大な白竜が悠々飛行中。
「守護竜ヴォルコニア様!」
え? この国の守護神竜ヴォルコニア様?
お姿、初めて見ました。凄い!
あれ? 今のは手招き? まさか?
「リスティア? ひょっとして?」
「はい、私、呼ばれたみたいです」
呼応するように、私、銀色に輝き始めました。
「竜変身!『ドラゴン・チェンジ』」
甲冑ではなく銀色のドレス。『光神竜姫』の別バージョン? 頭のリングから竜の角、背には輝く二枚の翼。
周りは大歓声!
「行きます!」
そのまま『ヴォルコニア』様の元へ。
「歓迎するぞ、『ゼルメイド』の愛娘よ」
「はい、『ヴォルコニア』様、よろしくお願いします」
竜達と並行して悠々飛行中!
ちょっと調子に乗ったかな? エヘヘ、でも気持ちいいなぁ!
「おい、ルーク?」
「うん、年々規格外がパワーアップしてるんだよね」
この姿だと見えるし、聞こえるんですよ? ルーク様?
まぁ、アクシデント…じゃなくてアドリブありましたが、歓迎パレードは大盛況でした。
王宮前、ヴォルコニア様と別れてルーク様達と合流します。と、竜変身が解けました。
そして、王宮の中へ。
謁見の間にて、ヴォルコニア皇帝マイノック三世陛下に合いまみえます。
「ヴォルコニア竜帝国へ、ようこそ! 歓迎するぞ、ルーク リンドガイア王太子、ロディマス サーモンド王太子。その婚約者達よ」
「初めまして、マイノック三世陛下」
「この度の歓迎、実にありがたく思います」
マイノック陛下は、私達を見回すと、
「そなたが『光神竜姫』? そなたのおかげで、我が国の歴史が変わった。国境が定まり、こうしてサーモンドの王太子を国賓に迎える事も出来た。本当に礼を言う」
私に向かって頭を下げる皇帝陛下。
「いえ、全ては和を貴ぶ両国の太子殿下のご尽力です。それに『光神銀竜ゼルメイド』様が応えたものと。私は、その意思を代行したに過ぎません」
『ゼルメイド』様の声がなければ、多分誓約など考えてないし、竜語魔法を唱えられるようになってないと思うのです。
「フム。そなたがミュークの婚約者であればな。つくづく惜しいものよ。だが、今後ともこうして交流交歓できれば、嬉しく思う」
「はい、陛下。私も、そう望みます」
私達が、あの『ドラゴン・マスター=ダイン』も望んだ世界を一つに、平和にする事。現実味を帯びてきて、とても嬉しく思ったのでした。
それを喜ばない者も居ました。
「このままでは済まさぬ。『光神竜姫』、モルド様はあぁ言ったが、絶対に…、絶対に殺す! これ以上の邪魔はさせん! 『光神竜姫リスティア』」
私とルーク様、ロディマス王太子にリルウィン嬢。この四人が赴く事になり、セシリア王女以下の方々が、一端船で中央大陸へ。帰路につきます。後日合流。
サーモンド王国とヴォルコニア竜帝国の国境。
先日の平和協定で確定した国境線で、ちょっとしたセレモニー! サーモンドの王族が、国境線を越えるのは、やはり一大事! ある意味お祭騒ぎでした。
「ようこそ! ヴォルコニア竜帝国へ。歓迎します、皆さん」
迎えるのは勿論、ミューク皇太子。
あはは、まだ、何か目付きが熱っぽいよ?
え~と? ルーク様? 前に立って?
「渡さないよ?」
ちょ? 赤くなるからやめてください!
「う~ん、残念」
あぁ? 二人して!
「二人して、からかってますね? もぉ!」
あははははははは!
皆さん大爆笑です。 解せぬ。
「ここから皇都までは半日程です。明日朝出発し、昼過ぎにはつく予定です。飛竜隊が皆さんの歓迎飛行を行いますので、期待してください!」
それは壮観! ワクワクします。
その夜、同室のリルウィン嬢と女子会モドキ!
何せ、同じ家格、同じ境遇。あるある話題はつきません!
「では、生まれた時には?」
「はい、決められてました」
リルウィン嬢は、生まれたその日に、ロディマス王太子の許嫁に決まったんだそうです。この二人、三日しか誕生日は違わないとの事。
「後悔はありませんけど、ね」
微笑むリルウィン嬢は幸せ一杯に見えて、決められた事をどうこう言うのが野暮としか言えないです。
「仲よろしいのですね」
「リスティア様こそ! 本当にルーク殿下がゾッコンなのですね」
「ひょっとして、いちゃつき過ぎ?」
「ですね。シャーロット様が呆れるはずです」
あうぅ、そう…、見えますか?
でも、こうして知り合えた事に感謝。私達の代の頃には、世界中が仲良くなれる気がする。
そして、翌昼過ぎ。
私達は、皇都ヴォルハートに到着しました。
リンドガイアの王都ランザーとは違う、やや古めかしくも美しい街。中央にあるのは城と言うより宮殿。
二階立ての馬車の展望部分にて、私達は街の人達に手を振ります。
聞こえてくる喚声が、「光神竜姫様!」なのは気のせいかなぁ?
「サーモンドの私達が、皇都で大歓迎を受ける日が来るなんてな」
「そうですね、ロディマス殿下。まぁ、殆どはリスティア様のようですけど」
ミューク皇太子様を含む、私達五人が笑顔で手を振り…、あれ? 大きな白い竜?
飛竜と並びながら、巨大な白竜が悠々飛行中。
「守護竜ヴォルコニア様!」
え? この国の守護神竜ヴォルコニア様?
お姿、初めて見ました。凄い!
あれ? 今のは手招き? まさか?
「リスティア? ひょっとして?」
「はい、私、呼ばれたみたいです」
呼応するように、私、銀色に輝き始めました。
「竜変身!『ドラゴン・チェンジ』」
甲冑ではなく銀色のドレス。『光神竜姫』の別バージョン? 頭のリングから竜の角、背には輝く二枚の翼。
周りは大歓声!
「行きます!」
そのまま『ヴォルコニア』様の元へ。
「歓迎するぞ、『ゼルメイド』の愛娘よ」
「はい、『ヴォルコニア』様、よろしくお願いします」
竜達と並行して悠々飛行中!
ちょっと調子に乗ったかな? エヘヘ、でも気持ちいいなぁ!
「おい、ルーク?」
「うん、年々規格外がパワーアップしてるんだよね」
この姿だと見えるし、聞こえるんですよ? ルーク様?
まぁ、アクシデント…じゃなくてアドリブありましたが、歓迎パレードは大盛況でした。
王宮前、ヴォルコニア様と別れてルーク様達と合流します。と、竜変身が解けました。
そして、王宮の中へ。
謁見の間にて、ヴォルコニア皇帝マイノック三世陛下に合いまみえます。
「ヴォルコニア竜帝国へ、ようこそ! 歓迎するぞ、ルーク リンドガイア王太子、ロディマス サーモンド王太子。その婚約者達よ」
「初めまして、マイノック三世陛下」
「この度の歓迎、実にありがたく思います」
マイノック陛下は、私達を見回すと、
「そなたが『光神竜姫』? そなたのおかげで、我が国の歴史が変わった。国境が定まり、こうしてサーモンドの王太子を国賓に迎える事も出来た。本当に礼を言う」
私に向かって頭を下げる皇帝陛下。
「いえ、全ては和を貴ぶ両国の太子殿下のご尽力です。それに『光神銀竜ゼルメイド』様が応えたものと。私は、その意思を代行したに過ぎません」
『ゼルメイド』様の声がなければ、多分誓約など考えてないし、竜語魔法を唱えられるようになってないと思うのです。
「フム。そなたがミュークの婚約者であればな。つくづく惜しいものよ。だが、今後ともこうして交流交歓できれば、嬉しく思う」
「はい、陛下。私も、そう望みます」
私達が、あの『ドラゴン・マスター=ダイン』も望んだ世界を一つに、平和にする事。現実味を帯びてきて、とても嬉しく思ったのでした。
それを喜ばない者も居ました。
「このままでは済まさぬ。『光神竜姫』、モルド様はあぁ言ったが、絶対に…、絶対に殺す! これ以上の邪魔はさせん! 『光神竜姫リスティア』」
67
あなたにおすすめの小説
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。
kakuyuki
ファンタジー
交通事故で死んでしまった、三日月 桜(みかづき さくら)は、何故か異世界に行くことになる。
桜は、目立たず生きることを決意したが・・・
初めての投稿なのでよろしくお願いします。
異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい
木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。
下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。
キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。
家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。
隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。
一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。
ハッピーエンドです。
最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる