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2-1 索敵
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2-1 索敵
30年前に散布され、休眠していた探知プローブが活動を再開した。一昔前のSF小説なら、リレーがカチリと音を立てて目を覚ましたと表現したかもしれないが、実際にはそういうことはなく、消費エネルギーは最少にしつつ、最低限の探査は行なっていたのだ。亜空間レーダーに何かが引っかかり、プローブは予め定められた標準操作手順(SOP)に従い、観測データを掃宙母艦に送信した。
掃宙母艦の方では、次々に入ってくる情報を整理して進行方向を算出したが、相手は亜空間にいるため、質量は正確には判明せず、あくまで推測の域、厳密には存在確率でしかなかった。
掃宙母艦もプローブと同様SOPに従い、観測データとその分析結果を超高速通信で母星に送信した。便宜的に超高速通信と表現したが、実際には搬送波が光速を超えることはなく、搬送波の発信前に四次元連続体を捻じ曲げて送信距離を短くしているため、見かけ上、光速を超えているかのように観測される。
母星では中央演算装置(マザーコンピュータ、略称マザー)が次々に入ってくるデータを分析し、制宙圏内を無通告で移動するかなりの質量が存在しているため、好ましくない存在と判断し、別動隊の攻撃母艦に迎撃を命令する。なお、この攻撃母艦にはR124C41+という登録番号が付されているが、読みにくいので読者の便宜を図り、仮にラルフと呼ぶことにする。
ラルフはマザーに比べれば、謎の物体に近いが、それでもかなりの距離があり、プローブと同様に四次元連続体を捻じ曲げて、自ら移動した。
30年前に散布され、休眠していた探知プローブが活動を再開した。一昔前のSF小説なら、リレーがカチリと音を立てて目を覚ましたと表現したかもしれないが、実際にはそういうことはなく、消費エネルギーは最少にしつつ、最低限の探査は行なっていたのだ。亜空間レーダーに何かが引っかかり、プローブは予め定められた標準操作手順(SOP)に従い、観測データを掃宙母艦に送信した。
掃宙母艦の方では、次々に入ってくる情報を整理して進行方向を算出したが、相手は亜空間にいるため、質量は正確には判明せず、あくまで推測の域、厳密には存在確率でしかなかった。
掃宙母艦もプローブと同様SOPに従い、観測データとその分析結果を超高速通信で母星に送信した。便宜的に超高速通信と表現したが、実際には搬送波が光速を超えることはなく、搬送波の発信前に四次元連続体を捻じ曲げて送信距離を短くしているため、見かけ上、光速を超えているかのように観測される。
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ラルフはマザーに比べれば、謎の物体に近いが、それでもかなりの距離があり、プローブと同様に四次元連続体を捻じ曲げて、自ら移動した。
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