詩集「セカンドムーヴメント」第1小節

緋熊熊五郎

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041 光球

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041 光球

「光球」
その白い天使は
翼を大きく拡げて夜の空を羽ばたき
闇に包まれた都市を見下ろしていた
生きとし生けるものが何千年もかけて積み重ねた
汗や垢、涙などをすべて呑み込んだ
静まり返った暗黒の都市を
今は動くものとて何一つなく
廃墟と化した瓦礫の山
そのところどころに尖塔が林立している
漆黒の闇の底から突如として出現し
浮かんでは真上の空へ飛び去っていく
目映いばかりの光球
それを捕まえようと目を凝らしている
ここは魂の苗床
捕えられた光球は天使の卵となり
こぼれた光球は下界へと落ち
やがて人間として生を受ける
(opus41)
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