詩集「セカンドムーヴメント」第1小節

緋熊熊五郎

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057 春

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057 春

「春」
青い空と白い雲の下で湖畔に立つ緑の大樹
水面は鏡のように影を映し出す
ふっーと風がそよぎ葉から露がしたたり落ち
波紋がひとつまたひとつと音もなく
拡がり重なってやがてもとの鏡に還る
すべての物音が吸収された静寂の世界の中で
肉体に捉われた私の感覚が研ぎ澄まされる
今までざわめいていた心も静まり鏡になる
(opus057)
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