詩集「セカンドムーヴメント」第1小節

緋熊熊五郎

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065 山

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065 山

「山」
麓から登山道を歩く
真っ直ぐであればきつく、曲がりくねっていれば長い
岩石混じりの粘土の上を一歩ずつ踏みしめていく
樹林帯を抜けるまで風もなく蒸し暑い
吹き出す大粒の汗もだんだん塩気を失っていく
展望が開けないまま時間が過ぎいく
そして問う何故我はここで歩いているのかと
広葉樹が針葉樹に変わり、やがてハイマツになる
ひとたび稜線に出れば涼しい風が吹き
眼下の眺望は向こうの山々まで続く
頂上に着けば背中のリュックを下ろし
握り飯を喰らうだろう
人生と何ら変わりない
何故登るのか、それは何故生きるのかと同じ
長い人生の登山道を今日も一歩ずつ踏みしめていく
(opus065)
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