LOTUS FLOWER ~ふたたびの運命~

勇黄

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前世の記憶⑤

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「シュン…あがろうか。」

彪亮あやあきは自分を
強く抱きしめたままの
駿ニしゅんじ
優しくゆっくりと離し
立ち上がらせ湯船から出た。




またキスをする駿ニしゅんじ




彪亮あやあきはそれに応えながら
バスタオルで駿ニしゅんじ
自分の体を拭きながらベッドへと戻った。





駿ニしゅんじを押し倒す形になり
彪亮あやあきは夢中で唇を貪る。


「…んっ…んうっ…あっ!シュン…」



駿ニしゅんじは力任せに
彪亮あやあきをひっくり返し
上になった。




「アキ………。アキ…あやあき…」




うわ言のように名前を呼びながら
彪亮あやあきをきつく抱きしめ
胸に顔を埋める。




乳首にそっと唇をつけると
彪亮あやあきは「あ…」と
体を捩らせた。



それを合図に駿ニしゅんじ
彪亮あやあきの激しく乳首に吸いつく。


「んあっ…シュン!シュン…
は、あっ!んっ…あ!」




初心な駿ニしゅんじ
その声を聞いただけで果ててしまった。





「…はぁっ、はぁ…はぁ、ア、キごめ、ん…」






「シュン…大丈夫だよ…。ぼ、くも…。」





彪亮あやあきも愛撫されるのは
初めてだったのだ。
無理やり入れられる、
そんな行為だけだったから
優しい刺激には初心だった。




2人は抱きしめ合い少し笑った。






「アキ…」「シュン。」名前を呼びあって
お互いのものに手をやる。




「あぁぁっ…シュ、ン…」
「アキっ!んぅ…」




自身の白濁の力を借り
ジュポジュポと水音をさせながら
ぎこちない手の動きで相手を愛し慈しむ。





やがて彪亮あやあき
「………シュ、ン。き、て。」と呟き
駿ニしゅんじを自分の中に導いた。





「…!あ、アキっ!うぅぅっ!」


「シュン!シュ、ン!シュン…
あ!あぁぁ!し…ばらくこのまま、で…
抱きしめて…」





「アキぃ…」





2人はしっかりと抱き合い
肌の温もりをわかちあい涙を流す。







「アキ…俺、も、う…」

「シュン。僕の…中、
シュンので消毒して…お、ねがい…」





「アキ…ア、キっ!ううぅ!」
「ああっ!シュン!!」





ビクビクと体を震わせ一緒に果てる。




果ててなお駿ニしゅんじ
彪亮あやあきの中から出ることが
出来ずにすがりついた。



「シュン。このまま眠ろう。ね。」

「アキ………」

2人は久しぶりにゆっくり眠った。








駿ニしゅんじが目覚めると
彪亮あやあきの腕の中にいて
体は身綺麗に拭かれていた。






「シュン。おはよう。
一応、体拭いたけどシャワーしてきたら?」 





彪亮あやあきは穏やかな微笑みで
駿ニしゅんじを見てそう言った。




「…うん。」駿ニしゅんじも微笑み返す。








シャワーを終えて身支度をした駿ニしゅんじ
彪亮あやあきも支度を終えて待っていた。


ラブホテルを出て駅のほうへと歩き出す。



「なんかごはん食べようか。」




つかの間のゆっくりとした時間。

時の流れが止まったような
静かで幸せな食事。




この瞬間を惜しむように
丁寧に笑顔をたたえて2人は過ごした。

    
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