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Eternal Rain ~僕と彼の場合~外伝
Eternal Rain ~俺と彼の場合~⑰
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引越しの日がやって来た。
俺の荷物は少ししかないけれど
天士のものはそれなりに
たくさんで。
でもそれらを天士はかなり処分したり
下取りに出したりした。
せっかく新居に引っ越すのだから、と
家具や家電もほぼ新しいものを購入。
持っていくのはワインセラーと
天士の仕事用の机と
本棚ぐらいになった。
服や雑貨などもかなり整理してたしな…。
実はマンションの購入資金は
天士が出してくれたんだ…。
お祖父さんが天士に遺した
土地があったらしく
それを売却して新居の購入資金に
あててくれてほぼそれで賄えて。
俺はせめても、と引越しを取り仕切り
甲斐甲斐しく働いている。
一生…天士には頭があがらないな…。
天士の本の量が
半端なかった。
俺なんかにはまったくわからない
難しそうな法律の本や資料がいっぱい。
それに意外なことに漫画も
たくさん。今度借りよう。
前日までに新居をピカピカに
掃除して。購入した家電や
家具も届いて。
新居は12階建ての10階。
玄関を入るとすぐ右に
シューズインクローゼットがあり
左に入るとキッチン。
買い物に行って帰ったらすぐに
冷蔵庫があってとても楽。
リビングダイニングあわせて
13畳ほど。その横に6畳の部屋。
ここが天士の書斎。
その向こうが寝室8畳。
ウォークインクローゼットもある。
寝室にはベッドだけを
置くことにした。ダブルのベッド。
リビングと2つの部屋は
バルコニーで繋がっていて明るい。
リビングに大きなソファを
買ってくつろげるようにして
ここが俺の普段の居場所になる。
介護福祉士になるための勉強は
ダイニングテーブルで。
がんばらないとな…。
引っ越しの業者が来て
荷物をどんどんトラックへと
あっという間に運んで。
俺はトラックに乗せてもらって
新居へ。
そして段ボールを置く場所を
指示して天士の机と
本棚も部屋に配置してもらって。
深々と礼をして作業員は帰っていった。
天士が夜帰ってくるまでに
キッチンとかはある程度片付けたいな。
本は並べ方があるから
そのまま置いておいて!と
念を押されたから触らないでおこう。
数はそんなに多くない食器を
全部段ボールから出して
洗っていく。
それから綺麗に拭きあげて
収納に入れて。
咲鞍さんと星斗からもらった
お揃いのマグカップ。
天士は緑で俺は紫が
イメージカラーだそうだ。
星斗はネイビーで
咲鞍さんは赤。
俺らの色は星斗が選んだらしい。
小さなハートマークが
可愛いけれどこっぱずかしい。
ウォークインクローゼットに
自分と天士の服をかけていき
シューズインクローゼットに
靴もしまった。
タオルや洗面道具を収納に納めて
一息ついて水を飲む。
今日は引っ越し祝いだから
何かちょっと豪華なものを
作ろう、と俺ははりきって
買い物していたので
早速準備に取りかかった。
和牛のステーキ肉を買ってきてある。
常温に戻しておくか。
コンソメスープを作って…。
付け合わせの野菜を焼いて…。
スマホが鳴る。
天士からの帰るコールに
胸が高鳴り体の中心が疼いた。
俺、何考えてるんだ…。
【ただいま~!寛?
なんか慣れないね~!
前の家に帰りそうになっちゃったよ!】
[おかえり…。天士。]
【…!なに?寛…。なんでそんな…。】
[え?]
【そんな顔されたらさ…。】
[どっ、どんな顔だよ?馬鹿野郎…。]
【だって…。雄みが…増してる。】
[ぶ、ふぉぉっ!ゴホッ…。
お、雄………み…。って…]
【キス…しよっ………。】
[ちょっ…てん…んっ…んぅ…]
キスされ抱きつかれて俺の
ちょっと固くなり始めていたものが
天士の足に当たる。
【…んっ!……寛っ!もう…。】
[ばっ!バカ!もう!
早く着替えてこいよ!くそやろう!]
真っ赤な顔でくくくっ、と笑って
寝室のほうへと歩いていく
天士の背中を熱く見送って
俺はキッチンに戻る。
【寛、だいぶがんばって
片付けてくれたんだねぇ!
ありがとう!】
そう言いながらリビングに
入ってくる天士。
[本は、手、つけてねぇぞ?]
【は~い。あ、ねぇ。
明日手伝ってくれる?】
[本棚に入れるのか?
もちろんいいよ。明日、俺
仕事夕方からだからさ。]
【ああ…明日夜いないんだったね…。】
[う、うん。夜勤だからな…。]
寂しそうな顔をする天士に
俺は愛おしさがあふれて
天士を抱きしめに
リビングに行った。
[天士…。そんな顔すんなって…。]
【寛~。今日はさ…。
イチャイチャしようね…】
[イチャイチャって…
ば、馬鹿野郎!飯食うぞ。ったく…]
せっかくさっき落ち着かせた
熱が再燃しちまうだろ…
【だって…。2人の新居で
初めての夜、だよ…?】
[くっ…やめてくれ!
我慢できなくなっちまうだろうが!
飯食うだろ?バカ!
肉買ってあるん…げ!うわぁ!]
ソファに押し倒され
天士が上に乗ってくる。
【寛…。愛してる…。】
[天士っ…。]
俺は我慢できずに唇に吸いつく。
舌を絡ませてキスを続けていると
ふいに天士が唇を離した。
【寛…。美味しい…。】
[…へ?]
【コンソ、メ?】
[…あー、さっきスープ味見したから…]
【…あの………。煽っといて
あれなんだけどさ…。
お腹、すいた…。】
[アホ!だから飯ってずっと
言ってんだろうがよ!ったく~。]
俺は熱を蹴散らすべく
そそくさとキッチンに向かう。
【ごめぇん…。】
申し訳なさそうに笑いながら
天士はダイニングテーブルの
椅子に座った。
[このくそやろう…
自覚あんのかよ…バカ!
これでも食っとけ!]
俺はぱぱっとミニトマトを
洗ってテーブルに置いた。
【ありがと!】
嬉しそうにミニトマトを
頬張る様子を覗き見て
肉焼くからな、と呟いた。
[っ、早っ!]
そう俺がびっくりするぐらい
肉とご飯とスープを優雅に
そして素早く食べ終わり
もの足りなさそうに俺の顔を
頬杖をついて見ている天士に
俺は苦笑いした。
[えらい腹減ってたんだな?
なんか、作ろうか?]
【寛が食べ終わってからで
いいから…いい?】
[わかったよ。どうしたの?
昼飯食えなかったのか?]
【んー。今日どうしても
早く帰りたくてさ…。
お昼返上しちゃった~】
[馬鹿野郎!ちゃんと食えよ!
体調崩したらどうすんだよ?
どうしても食べられないって時以外は
ちゃんとしろよ!バカ!]
【ご、ごめん…。でもっ。
でも早く寛とご飯食べたくて…。】
[天士…。わかったよ…。
もう…むちゃすんなよ?]
目を伏せてうなだれてしまう
天士に俺は焦って言った。
[っつ…。おい、チャーハンと
サンドイッチ、どっちだ?]
ぱぁっ、と笑顔になる天士。
【チャーハン!】
[よし、待ってろ。]
俺は素早く具材を切って
卵を割り炒め始める。
【やっぱ、アイランドキッチンで
正解だね!寛の顔
ずっと見てられる。】
[ばっ!バカ、見るな!…くふ…]
【ふはは!照れてやんの~!】
[照れてないっ!…アホ…。]
できたチャーハンを手渡すと
天士は美味しそうに食べて
寛のチャーハン最高!と笑う。
[な…早く食って風呂、行こう。]
【寛…。】
赤い顔でもくもくと食べ進め
ごちそうさま、とちいさく言う天士。
[風呂、溜める、ね。]
俺はそう言ってボタンを押し
後片付けを始めた。
一緒に風呂に入ると天士は
俺に抱きついてくる。
【寛…。俺と一生一緒にいてね。
年齢的に俺のほうが
先に逝くと思うけど…
寛に看取って欲しいんだ。】
[………。寿命や運命なんて
誰にもわからねえ。でも…。
俺は天士よりも1秒でも
後に死にたい。
天士を悲しませたくないから。
そう思って一生懸命生きていく。]
【寛…。ありがとう。愛してる…。】
天士は、つ…と涙を流した。
俺はそっと涙を舐め取る。
[俺も愛してるよ。
天士。ありがとう。]
微笑みあって髪や体を洗い風呂を出た。
キッチンで水をグラスに入れて
ソファで寛いでいる
天士のもとへと
持っていくと一口飲んだあと
また口に含み唇をつきだしてくる。
[ん?んぐっ…ゴクン。]
【美味しい?】
[………もっと。]
俺は天士に吸いつき
バスローブの上半身を脱がせて抱き寄せる。
【んぅ…ちょっ………ここ、で?】
[我慢………限界。]
俺は天士の首筋に
唇を這わせだんだんと下へ降りていき
心臓の辺りにキスを落とした
その瞬間ビクッと震える天士に
熱くなった俺は尖りにむしゃぶりつく。
【んあっ!あぁ…はっ……あ…】
天士の手が俺の中心に
のびてきた。
[て…んじっ………っ、あ…]
お互いのものを擦り
快楽の渦に飲み込まれてゆく。
【寛…も………。ダメ…。】
[んっ…はぁ……ィこ、う…っ…]
一緒に手の動きを早めると
俺たちは白濁を吐き出し果てた。
【はぁっ…は…。か…ん………。】
[天士…。ごめ………。]
【…な、んで謝るの。】
[べ、ベッドでしたかった、だろ?]
【…明日の朝、ベッドでまたしよ?
今度は繋がろう…】
[天士…。ああ。]
ふたりでシャワーを浴びて
ベッドルームに行く。
足元の間接照明をつけると
ぼわっと温かいオレンジ色の
光が灯り俺はなんだか泣きそうで
隠すように毛布をかぶった。
【寛?】
[………。]
【寛、おいで。
なでなでしてあげるよ。】
[ば!ばかやろ!いるかっ!]
ちらっ、と盗み見た天士は
ものすごく優しい顔をして
手を差しのべている。
【ほら…。遠慮しないで。】
俺はおとなしく天士の胸に
顔を埋めた。
[俺、幸せだ。ありがとう、天士。]
【俺もとても幸せだよ…。寛。】
わしゃわしゃと頭を撫でてくる手に
抗いつつ天士を抱きしめると
天士が囁く。
【おやすみ…寛。】
[おやすみ…。]
俺は目を瞑った。
俺の荷物は少ししかないけれど
天士のものはそれなりに
たくさんで。
でもそれらを天士はかなり処分したり
下取りに出したりした。
せっかく新居に引っ越すのだから、と
家具や家電もほぼ新しいものを購入。
持っていくのはワインセラーと
天士の仕事用の机と
本棚ぐらいになった。
服や雑貨などもかなり整理してたしな…。
実はマンションの購入資金は
天士が出してくれたんだ…。
お祖父さんが天士に遺した
土地があったらしく
それを売却して新居の購入資金に
あててくれてほぼそれで賄えて。
俺はせめても、と引越しを取り仕切り
甲斐甲斐しく働いている。
一生…天士には頭があがらないな…。
天士の本の量が
半端なかった。
俺なんかにはまったくわからない
難しそうな法律の本や資料がいっぱい。
それに意外なことに漫画も
たくさん。今度借りよう。
前日までに新居をピカピカに
掃除して。購入した家電や
家具も届いて。
新居は12階建ての10階。
玄関を入るとすぐ右に
シューズインクローゼットがあり
左に入るとキッチン。
買い物に行って帰ったらすぐに
冷蔵庫があってとても楽。
リビングダイニングあわせて
13畳ほど。その横に6畳の部屋。
ここが天士の書斎。
その向こうが寝室8畳。
ウォークインクローゼットもある。
寝室にはベッドだけを
置くことにした。ダブルのベッド。
リビングと2つの部屋は
バルコニーで繋がっていて明るい。
リビングに大きなソファを
買ってくつろげるようにして
ここが俺の普段の居場所になる。
介護福祉士になるための勉強は
ダイニングテーブルで。
がんばらないとな…。
引っ越しの業者が来て
荷物をどんどんトラックへと
あっという間に運んで。
俺はトラックに乗せてもらって
新居へ。
そして段ボールを置く場所を
指示して天士の机と
本棚も部屋に配置してもらって。
深々と礼をして作業員は帰っていった。
天士が夜帰ってくるまでに
キッチンとかはある程度片付けたいな。
本は並べ方があるから
そのまま置いておいて!と
念を押されたから触らないでおこう。
数はそんなに多くない食器を
全部段ボールから出して
洗っていく。
それから綺麗に拭きあげて
収納に入れて。
咲鞍さんと星斗からもらった
お揃いのマグカップ。
天士は緑で俺は紫が
イメージカラーだそうだ。
星斗はネイビーで
咲鞍さんは赤。
俺らの色は星斗が選んだらしい。
小さなハートマークが
可愛いけれどこっぱずかしい。
ウォークインクローゼットに
自分と天士の服をかけていき
シューズインクローゼットに
靴もしまった。
タオルや洗面道具を収納に納めて
一息ついて水を飲む。
今日は引っ越し祝いだから
何かちょっと豪華なものを
作ろう、と俺ははりきって
買い物していたので
早速準備に取りかかった。
和牛のステーキ肉を買ってきてある。
常温に戻しておくか。
コンソメスープを作って…。
付け合わせの野菜を焼いて…。
スマホが鳴る。
天士からの帰るコールに
胸が高鳴り体の中心が疼いた。
俺、何考えてるんだ…。
【ただいま~!寛?
なんか慣れないね~!
前の家に帰りそうになっちゃったよ!】
[おかえり…。天士。]
【…!なに?寛…。なんでそんな…。】
[え?]
【そんな顔されたらさ…。】
[どっ、どんな顔だよ?馬鹿野郎…。]
【だって…。雄みが…増してる。】
[ぶ、ふぉぉっ!ゴホッ…。
お、雄………み…。って…]
【キス…しよっ………。】
[ちょっ…てん…んっ…んぅ…]
キスされ抱きつかれて俺の
ちょっと固くなり始めていたものが
天士の足に当たる。
【…んっ!……寛っ!もう…。】
[ばっ!バカ!もう!
早く着替えてこいよ!くそやろう!]
真っ赤な顔でくくくっ、と笑って
寝室のほうへと歩いていく
天士の背中を熱く見送って
俺はキッチンに戻る。
【寛、だいぶがんばって
片付けてくれたんだねぇ!
ありがとう!】
そう言いながらリビングに
入ってくる天士。
[本は、手、つけてねぇぞ?]
【は~い。あ、ねぇ。
明日手伝ってくれる?】
[本棚に入れるのか?
もちろんいいよ。明日、俺
仕事夕方からだからさ。]
【ああ…明日夜いないんだったね…。】
[う、うん。夜勤だからな…。]
寂しそうな顔をする天士に
俺は愛おしさがあふれて
天士を抱きしめに
リビングに行った。
[天士…。そんな顔すんなって…。]
【寛~。今日はさ…。
イチャイチャしようね…】
[イチャイチャって…
ば、馬鹿野郎!飯食うぞ。ったく…]
せっかくさっき落ち着かせた
熱が再燃しちまうだろ…
【だって…。2人の新居で
初めての夜、だよ…?】
[くっ…やめてくれ!
我慢できなくなっちまうだろうが!
飯食うだろ?バカ!
肉買ってあるん…げ!うわぁ!]
ソファに押し倒され
天士が上に乗ってくる。
【寛…。愛してる…。】
[天士っ…。]
俺は我慢できずに唇に吸いつく。
舌を絡ませてキスを続けていると
ふいに天士が唇を離した。
【寛…。美味しい…。】
[…へ?]
【コンソ、メ?】
[…あー、さっきスープ味見したから…]
【…あの………。煽っといて
あれなんだけどさ…。
お腹、すいた…。】
[アホ!だから飯ってずっと
言ってんだろうがよ!ったく~。]
俺は熱を蹴散らすべく
そそくさとキッチンに向かう。
【ごめぇん…。】
申し訳なさそうに笑いながら
天士はダイニングテーブルの
椅子に座った。
[このくそやろう…
自覚あんのかよ…バカ!
これでも食っとけ!]
俺はぱぱっとミニトマトを
洗ってテーブルに置いた。
【ありがと!】
嬉しそうにミニトマトを
頬張る様子を覗き見て
肉焼くからな、と呟いた。
[っ、早っ!]
そう俺がびっくりするぐらい
肉とご飯とスープを優雅に
そして素早く食べ終わり
もの足りなさそうに俺の顔を
頬杖をついて見ている天士に
俺は苦笑いした。
[えらい腹減ってたんだな?
なんか、作ろうか?]
【寛が食べ終わってからで
いいから…いい?】
[わかったよ。どうしたの?
昼飯食えなかったのか?]
【んー。今日どうしても
早く帰りたくてさ…。
お昼返上しちゃった~】
[馬鹿野郎!ちゃんと食えよ!
体調崩したらどうすんだよ?
どうしても食べられないって時以外は
ちゃんとしろよ!バカ!]
【ご、ごめん…。でもっ。
でも早く寛とご飯食べたくて…。】
[天士…。わかったよ…。
もう…むちゃすんなよ?]
目を伏せてうなだれてしまう
天士に俺は焦って言った。
[っつ…。おい、チャーハンと
サンドイッチ、どっちだ?]
ぱぁっ、と笑顔になる天士。
【チャーハン!】
[よし、待ってろ。]
俺は素早く具材を切って
卵を割り炒め始める。
【やっぱ、アイランドキッチンで
正解だね!寛の顔
ずっと見てられる。】
[ばっ!バカ、見るな!…くふ…]
【ふはは!照れてやんの~!】
[照れてないっ!…アホ…。]
できたチャーハンを手渡すと
天士は美味しそうに食べて
寛のチャーハン最高!と笑う。
[な…早く食って風呂、行こう。]
【寛…。】
赤い顔でもくもくと食べ進め
ごちそうさま、とちいさく言う天士。
[風呂、溜める、ね。]
俺はそう言ってボタンを押し
後片付けを始めた。
一緒に風呂に入ると天士は
俺に抱きついてくる。
【寛…。俺と一生一緒にいてね。
年齢的に俺のほうが
先に逝くと思うけど…
寛に看取って欲しいんだ。】
[………。寿命や運命なんて
誰にもわからねえ。でも…。
俺は天士よりも1秒でも
後に死にたい。
天士を悲しませたくないから。
そう思って一生懸命生きていく。]
【寛…。ありがとう。愛してる…。】
天士は、つ…と涙を流した。
俺はそっと涙を舐め取る。
[俺も愛してるよ。
天士。ありがとう。]
微笑みあって髪や体を洗い風呂を出た。
キッチンで水をグラスに入れて
ソファで寛いでいる
天士のもとへと
持っていくと一口飲んだあと
また口に含み唇をつきだしてくる。
[ん?んぐっ…ゴクン。]
【美味しい?】
[………もっと。]
俺は天士に吸いつき
バスローブの上半身を脱がせて抱き寄せる。
【んぅ…ちょっ………ここ、で?】
[我慢………限界。]
俺は天士の首筋に
唇を這わせだんだんと下へ降りていき
心臓の辺りにキスを落とした
その瞬間ビクッと震える天士に
熱くなった俺は尖りにむしゃぶりつく。
【んあっ!あぁ…はっ……あ…】
天士の手が俺の中心に
のびてきた。
[て…んじっ………っ、あ…]
お互いのものを擦り
快楽の渦に飲み込まれてゆく。
【寛…も………。ダメ…。】
[んっ…はぁ……ィこ、う…っ…]
一緒に手の動きを早めると
俺たちは白濁を吐き出し果てた。
【はぁっ…は…。か…ん………。】
[天士…。ごめ………。]
【…な、んで謝るの。】
[べ、ベッドでしたかった、だろ?]
【…明日の朝、ベッドでまたしよ?
今度は繋がろう…】
[天士…。ああ。]
ふたりでシャワーを浴びて
ベッドルームに行く。
足元の間接照明をつけると
ぼわっと温かいオレンジ色の
光が灯り俺はなんだか泣きそうで
隠すように毛布をかぶった。
【寛?】
[………。]
【寛、おいで。
なでなでしてあげるよ。】
[ば!ばかやろ!いるかっ!]
ちらっ、と盗み見た天士は
ものすごく優しい顔をして
手を差しのべている。
【ほら…。遠慮しないで。】
俺はおとなしく天士の胸に
顔を埋めた。
[俺、幸せだ。ありがとう、天士。]
【俺もとても幸せだよ…。寛。】
わしゃわしゃと頭を撫でてくる手に
抗いつつ天士を抱きしめると
天士が囁く。
【おやすみ…寛。】
[おやすみ…。]
俺は目を瞑った。
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