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第13話「連邦軍の白いモビルスーツかよ」
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わたしの操るハウンドクラスたち十一体は、屋上へたどりついていた。
基本四体一組、一組だけ三体のハウンドクラスたちは、外骨格マニュピュレーターを三方向から包囲する。
その外骨格マニュピュレーターは、アイゼン・イエーガーというコードネームだ。
ハウンドクラスはアイゼン・イエーガーの前方に三体、左後方、右後方に四体ずつという配置である。
さらにそこから少し離れたところから、ディディとベアウルフたちが見ていた。
わたしは、敵味方識別コードを解除してイエーガーを攻撃対象にする。
イエーガーは、右腕にアンチマテリアル・ライフルを装備していた。
それはXM500をベースとした、ガス圧を利用するロータリーボルト方式で作動する半自動ライフルだ。
わたしは、ハウンドクラスを操作し前面の小隊からイエーガーに攻撃をしかける。
イエーガーは左腕に装備された装甲板で、5.56ミリ弾をうけた。
装甲板は、派手に火花をあげ16ビートの重金属音楽を奏でる。
50ミリはある装甲板は、たかが自動ライフルの銃弾ではびくともしない。
ただ見た目が、派手なだけである。
わたしは、左右のハウンドクラスに全速力で走らせた。
イエーガーの側面と後方は重厚な装甲は持たず、剥き出しに近い。
うまくあたれば、5.56ミリだって、致命傷を与えられる。
時速60キロで走られるはずの金属でできた猟犬たちは、獲物を追いつめるため駆けていく。
ハウンドクラスたちが、イエーガーの側面にたどりついたときに、イエーガーの脚部から爆炎があがる。
金属の巨人は、装甲板をかまえたまま脚部のバーニアが放出するロケット噴射で2メートルほど上昇すると高速で後退した。
さらにイエーガーは、信じがたいことに空中でアンチマテリアル・ライフルを撃つ。
西部劇のガンマンのような早打ちが、左右に展開したハウンドクラスに命中していく。
12.7ミリ弾は、あっさりハウンドクラスのボディを貫き内部の機構を破壊していった。
強い。
やたらと、強い。
この強さ、連邦軍の白いモビルスーツかよ。
でもこの強さは、イエーガーのスペックというよりパイロットの腕だと思った。
マザー・ロシアが乗ってるんだろうけど、戦闘支援システムのバックアップがないのに、超人的な動きだとわたしはあきれる。
イエーガーが着地したときには、八体のハウンドクラスが機能停止していた。
残りは、正面で威嚇射撃をしていた三体だけだ。
まずい。
とても、まずい。
残りのハウンドクラスがやられると、ディディたちが対峙することになる。
いくらベアウルフの身体が強靱でも、アンチマテリアル・ライフルをくらえば致命傷だろう。
システムを掌握しているものの、マザー・ロシアひとりの力でこちらは全滅しそうだ。
わたしは、とんでもない覚悟を決める。
わたしは、後ろにいるランゲ・ラウフ君に向かって叫ぶ。
「パンツァー・フォウ! ランゲ・ラウフ」
ランゲ・ラウフ君は、わたしのほうへ向かって無限軌道を動かした。
わたしは、マリーンに向かって叫ぶ。
「マリーン、わたしとランゲ・ラウフを屋上へ転送して!」
マリーンは、あきれた顔でわたしを見る。
「何を、馬鹿なことを」
「つべこべいわずにやりなさいよ、この馬鹿魔導師!」
マリーンは大きく口をあけるとまた閉じ、その口を歪めわたしを睨みつける。
「どうなったって、責任とれないよ」
マリーンはそういうと、術式を唱えはじめた。
わたしは、三体のハウンドクラスから同時にグレネードを発射させる。
これも、イエーガーの50ミリ装甲の前には無意味であるが、足止めくらいにはなった。
屋上で、三発のグレネードが巻き起こす火炎と爆煙がイエーガーを呑み込んだとき、わたしとランゲ・ラウフ君の前に魔道で造られた亜空間トンネルが出現する。
それは暗黒星雲のような輝きを放つ、闇の固まりであった。
わたしの乏しい魔法の知識であっても、それがとれだけ危険で途方もない魔法であるか想像がつく。
ちらりと、わたしはマリーンをみる。
マリーンは、高度な魔法を展開することで疲弊していたが、口元には蔑んだ笑みが浮かんでいた。
わたしは、自分の怯えをみすかされたように思う。
それでも、わたしは薄く笑うとランゲ・ラウフ君の背中に登り叫んだ。
「ランゲ・ラウフ、マルシュ!」
わたしとランゲ・ラウフ君は輝く闇へと呑み込まれ、わたしの意識は消し飛んだ。
基本四体一組、一組だけ三体のハウンドクラスたちは、外骨格マニュピュレーターを三方向から包囲する。
その外骨格マニュピュレーターは、アイゼン・イエーガーというコードネームだ。
ハウンドクラスはアイゼン・イエーガーの前方に三体、左後方、右後方に四体ずつという配置である。
さらにそこから少し離れたところから、ディディとベアウルフたちが見ていた。
わたしは、敵味方識別コードを解除してイエーガーを攻撃対象にする。
イエーガーは、右腕にアンチマテリアル・ライフルを装備していた。
それはXM500をベースとした、ガス圧を利用するロータリーボルト方式で作動する半自動ライフルだ。
わたしは、ハウンドクラスを操作し前面の小隊からイエーガーに攻撃をしかける。
イエーガーは左腕に装備された装甲板で、5.56ミリ弾をうけた。
装甲板は、派手に火花をあげ16ビートの重金属音楽を奏でる。
50ミリはある装甲板は、たかが自動ライフルの銃弾ではびくともしない。
ただ見た目が、派手なだけである。
わたしは、左右のハウンドクラスに全速力で走らせた。
イエーガーの側面と後方は重厚な装甲は持たず、剥き出しに近い。
うまくあたれば、5.56ミリだって、致命傷を与えられる。
時速60キロで走られるはずの金属でできた猟犬たちは、獲物を追いつめるため駆けていく。
ハウンドクラスたちが、イエーガーの側面にたどりついたときに、イエーガーの脚部から爆炎があがる。
金属の巨人は、装甲板をかまえたまま脚部のバーニアが放出するロケット噴射で2メートルほど上昇すると高速で後退した。
さらにイエーガーは、信じがたいことに空中でアンチマテリアル・ライフルを撃つ。
西部劇のガンマンのような早打ちが、左右に展開したハウンドクラスに命中していく。
12.7ミリ弾は、あっさりハウンドクラスのボディを貫き内部の機構を破壊していった。
強い。
やたらと、強い。
この強さ、連邦軍の白いモビルスーツかよ。
でもこの強さは、イエーガーのスペックというよりパイロットの腕だと思った。
マザー・ロシアが乗ってるんだろうけど、戦闘支援システムのバックアップがないのに、超人的な動きだとわたしはあきれる。
イエーガーが着地したときには、八体のハウンドクラスが機能停止していた。
残りは、正面で威嚇射撃をしていた三体だけだ。
まずい。
とても、まずい。
残りのハウンドクラスがやられると、ディディたちが対峙することになる。
いくらベアウルフの身体が強靱でも、アンチマテリアル・ライフルをくらえば致命傷だろう。
システムを掌握しているものの、マザー・ロシアひとりの力でこちらは全滅しそうだ。
わたしは、とんでもない覚悟を決める。
わたしは、後ろにいるランゲ・ラウフ君に向かって叫ぶ。
「パンツァー・フォウ! ランゲ・ラウフ」
ランゲ・ラウフ君は、わたしのほうへ向かって無限軌道を動かした。
わたしは、マリーンに向かって叫ぶ。
「マリーン、わたしとランゲ・ラウフを屋上へ転送して!」
マリーンは、あきれた顔でわたしを見る。
「何を、馬鹿なことを」
「つべこべいわずにやりなさいよ、この馬鹿魔導師!」
マリーンは大きく口をあけるとまた閉じ、その口を歪めわたしを睨みつける。
「どうなったって、責任とれないよ」
マリーンはそういうと、術式を唱えはじめた。
わたしは、三体のハウンドクラスから同時にグレネードを発射させる。
これも、イエーガーの50ミリ装甲の前には無意味であるが、足止めくらいにはなった。
屋上で、三発のグレネードが巻き起こす火炎と爆煙がイエーガーを呑み込んだとき、わたしとランゲ・ラウフ君の前に魔道で造られた亜空間トンネルが出現する。
それは暗黒星雲のような輝きを放つ、闇の固まりであった。
わたしの乏しい魔法の知識であっても、それがとれだけ危険で途方もない魔法であるか想像がつく。
ちらりと、わたしはマリーンをみる。
マリーンは、高度な魔法を展開することで疲弊していたが、口元には蔑んだ笑みが浮かんでいた。
わたしは、自分の怯えをみすかされたように思う。
それでも、わたしは薄く笑うとランゲ・ラウフ君の背中に登り叫んだ。
「ランゲ・ラウフ、マルシュ!」
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