狂うほどに愛したい ~野球部補欠のオレでも超可愛い巨乳美少女マネージャーと熱い恋をしたい~ (健全版)

湯島二雨

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第17章…文化祭

美希VS麗奈

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※美希視点



―――



 竜先輩にたくさんサービスして、私は働きながら竜先輩と一緒にメイド喫茶でまったり過ごした。
12時頃はお昼の時間だから忙しくて、13時くらいにようやく落ち着き、店番交代の時間となった。


「……さて」

私は自由時間になったから竜先輩と文化祭をいろいろ回って楽しみたいところだけど、その前にやることがある。

1年A組、国本麗奈さんに用がある。


「じゃあ竜先輩、私ちょっと行ってきますのでウチのメイド喫茶でくつろいで待っててください」

席に座る竜先輩に声をかけて、教室を出ようとする。

「待ってくれ美希。オレも行く」

竜先輩もついてこようとしたけど私は止める。


「すみませんがご遠慮ください。ここから先は男子禁制です」

「な、なんだそれは……」


できる限り穏便に済ませたいけど、もしかしたらケンカになるかもしれない。そうなった場合、竜先輩に見られたくない。

竜先輩をクラスに残して、私は1人で1年A組に向かった。



 1年校舎のA組に到着した。

国本さんを呼ぼうとしたけど、1年生の男子たちに囲まれてしまった。
今メイド服着てるから注目されてる。けっこう恥ずかしい。


「あのっ、2年B組の桐生美希先輩ですよね!?」

「あ、はい」

「野球部美人マネージャーの桐生先輩ですよね!?」

「美人かどうかは置いといて、いかにも野球部のマネージャーです」

「去年の青葉高校ミスコン優勝者で、今年も優勝候補筆頭の桐生先輩ですよね!? うお~っ、お会いできて嬉しいっす!」

「……え……えっと……」


なんか1年生の男子にめっちゃ話しかけられる。申し訳ないけど早く用を済ませて竜先輩のところに戻りたい私は目の前の男子に話を切り出す。


「あの、国本麗奈さんっているかな? A組のはずなんだけど……」

「え? 国本ですか? いますけど……
お~い、国本~!」


男子はお化け屋敷の教室に入って国本さんを呼ぶ。

すぐに1人の女の子が教室から出てきた。


「……国本麗奈は私ですけど……」

「はじめまして、私は……」

「ああ、知ってますよ。桐生先輩ですよね?」

「……知ってるの?」

「知ってるも何も、桐生先輩はめっちゃ人気者で有名人じゃないですか」


……この子が国本さんか。すごく可愛い女の子だ。竜先輩がデレデレしちゃうのも無理はない。


「お会いするのは初めてでしたよね桐生先輩」

「……うん。ちょっといいかな、国本さん」

「いいですよ。私もちょっと貴女に言いたいことがあったのでちょうどよかった」


国本さんを連れて人があまりいない場所に移動した。


「……ふ~ん……」

国本さんは私をジロジロ見てくる。上から下まで、視線が痛い。


「……整った顔立ち、抜群なプロポーション、ゆるふわな髪、白くてキレイな肌……そしてボリュームのある胸……なるほど、これは滝川先輩が惚れるのも無理はない」

なんか品定めされた。胸のことを言ってる時だけものすごい殺気が放たれたような気がするけど気のせいだと思うことにする。


「まあ、滝川先輩の彼女にふさわしい女の子であることは認めましょう」

キミが認めたから何だというのだ。

まだ初対面だけどこの子とはあまり仲良くなれそうにない。なんかそっけない態度だし、明らかに敵意を向けているのをひしひしと感じるし。

私としてもあまりこの子と話をする気はないからさっさと本題に入ろう。


「竜先輩から聞いたんだけど、国本さんって竜先輩のファンなんだね」

「そうです! 憧れの存在です」

「竜先輩と私が付き合ってることも知ってるんだよね?」

「そうですね。自慢ですか?」

「違うよ。竜先輩を応援してくれる人がいるのは私も嬉しい。
でも竜先輩は女の子に慣れてない人だからさ。手を握られたり抱きつかれたりすると困っちゃうんだよ。だから今後はあまりベタベタしないようにお願いしたいの」


これで言いたいことは言った。とにかく竜先輩にベタベタ触らないようにしてくれるだけでいい。それさえ守ってくれれば私は何も文句はない。

あとは国本さんに了承してもらえればいいんだけど……

でもそう簡単にはいかなそうだ。国本さんは恨めしそうな目で私を見た。


「……私、滝川先輩のことが好きです」


「―――っ!」


曇りのない目で国本さんはハッキリとそう言った。
彼女は本気だ。空気がピリピリとしてきて私は身構える。


「彼女がいるからってあきらめる気はサラサラありません。奪う気マンマンで滝川先輩に近づきました。
自分で言うのも何ですが私はモテますし絶対に滝川先輩を落とせる自信がありました。
お化け屋敷を利用して密着して、怖がるフリをして抱きついて、胸も当ててあげればイチコロでしょって思ってました」

国本さんの眉間にシワが寄る。拳を握りしめながら下を向いた。


「―――でも、私は滝川先輩に突き飛ばされました。ハッキリと拒絶の対応を取られたんです。
ショックでした。屈辱でした。女のプライドがズタズタにされました。
認めたくないですけど、滝川先輩は桐生先輩じゃなきゃダメみたいです。桐生先輩に一途で、すごく大切にしてるんだなってハッキリとわかってしまいました」


「……!!」

竜先輩は抱きつかれて興奮してしまったとしか言ってなかったけど、拒絶したんだ……私のために……?


「……まあ、ただ単に私の胸が足りなくて不満だっただけかもしれませんけどね……」

自分の胸に触れながらまた殺気を出してくる国本さん。マネージャー仲間のよっしーもたまにこんな感じになるのを思い出した。
胸の話はしないようにしよう。


「竜先輩は胸に不満があるから突き飛ばすとかそんな人じゃないから」

「わかってますよ、冗談です冗談。
……口説き文句として『愛してる』とか、『オレが好きなのはお前だけだ』とか言う男は多いですけど、だいたいは口だけだし信用できないんですよね。紳士な王子様みたいなこと言っといてホイホイ浮気する男がどれだけ多いことか。
でも滝川先輩はガチのマジで桐生先輩を愛しています。この私を拒絶するくらいなんだから間違いありません。彼の愛は証明されました」


女としてこれほどまでに嬉しいことはなかった。ドキドキと心臓が高鳴る。


「何嬉しそうな顔してんですか? 別に負けを認めたわけじゃないですよ私は。
私が桐生先輩に勝てないなら、桐生先輩を私より下に下げればいいだけの話ですからね」

国本さんは不敵な笑みを浮かべた。今はときめいている場合じゃないな、気を引き締めよう。

「……下に下げるって、どういうこと?」


「滝川先輩が桐生先輩のことを心から愛しているということはよーくわかりました。
では、桐生先輩はどうなんですか?」

「……?」

「貴女は、滝川先輩を心から愛していますか?」


……愚問にもほどがある。こんなんで動揺するとでも思っているのか。


「もちろん愛してる。大好き」


私は何の躊躇もなく言い切った。どこに迷う要素があるというのか。


「……本当ですかねぇ?」

半信半疑な目でジッと見つめてきた。どんなウソでも見破ってしまいそうな目だ。
しかし私は本当に竜先輩が大好きなんだ。ウソじゃないんだから見破るも何もない。

「どうして疑うの?」

「そりゃあ、桐生先輩のは認めますけど、まで認めたわけじゃないからですよ」

「別にキミに認めてもらう必要は全くないんだけど」

「だってもし貴女が滝川先輩を愛していなかったら滝川先輩がかわいそうじゃないですか。そうなったら私は貴女を許さない」

「ご心配なく。両想いだから何の問題もないよ。竜先輩は絶対に幸せにするから」

「口では何とでも言えますよ。貴女よりも私の方が滝川先輩を想う気持ちは強いですよ」

国本さんの発言に私はムッとした。


「……なんでそう言い切れるの? 私はマネージャーになってから1年以上、竜先輩が一生懸命頑張る姿を近くで見てきた。私が一番竜先輩のことを深く理解してる自信がある。キミの方こそ竜先輩の何を知ってるの?」

「……確かに私は入学したばかりの1年生だし同じ部活でもないし滝川先輩とはついさっき初めて話しましたし、知らないことばっかりです。でもこれから知っていけばいいので大した問題ではありません。
それよりも貴女が信用できないんですよ私は」

「私が竜先輩を裏切るとでも? 私のこと何も知らないのに勝手なこと言わないで」


「貴女は有名人だって言ったでしょ。貴女に関する悪い噂が学校中に流れていて知りたくもないのに耳に入ってきたりするんですよ」

「……悪い……噂?」
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