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歓迎お断りッ?

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その次の日は雨だろうが何だろうが私の機嫌は最高潮だった。

終始にこにこ授業を受けていたから、さすがに優斗に突っ込まれる。


「…そろそろ突っ込んだ方がいいか?そのニヤケ顔なんとかなんないの」

「えーっ、にやけてるぅー?だってさあ、類くんがお前の身体は最高だ、なんて言ってくれたんだよおー!」


少しばかり言葉は盛っているけど大体こんな感じなニュアンスだった!

ウキウキ身体をくねらす私に、優斗は小馬鹿にするようにため息をつきながら笑う。


「それ、つまりセフレってことじゃん」

「ぎくっ…」


……痛いところを突かれた。


「セフレ街道まっしぐら」

「グサっ…」


大きなダメージを簡単に入れてきやがるぜ……!

優斗は携帯を弄りながら俺には関係ないけど、というスカした様子がさらに腹にくる。

が、今はご機嫌明子さんだから、少しのことでは凹んだりしないのだ!


「今はそうでも絶対絶対恋人に成り上がってやるんだからッ!」

「へいへい。そちらは平和そうでいいですねー」

「てか優斗、さっきからそれ何見てんの」


カタカタっと椅子を優斗の席に近づけて彼の携帯画面を覗き込む。

さっきから何を真剣に見てるのかと思えば、バイトの求人広告が広がっていた。


「え、バイト探してんの?優斗」

「ああ。掛け持ちしてる内の1つのファミレスが昨日で閉店しちまって。前々から探してたんだけど、いいのが見つかんなくてさ」


そういえば優斗はおばちゃんの負担を減らしたいからって、高校上がってからも部活入んないでバイトを結構やってたっけ。

高3になったら受験に集中したいから今稼いどきたいとか何とか……。

そんな事を思い出していると、はっとまた別のことを思い出す。


「あっ!じゃあうちの焼肉屋はどう?」

「…明子となながバイトしてるあそこ?」


うん!と私が頷くと、ちょうどななとキキが教室に入ってきて私はななの裾を掴む。


「ね、うちバイト募集してたよね、なな」

「え?あー、店長がホールで1人辞めちゃったから新しい人手が欲しいとか、ちょっと前に言ってたっけ」

「ほら!」


ななはよくわかってない様子だったけど、私が優斗に迫る様を見て察したらしい。


「とりあえず面接受けるだけ受けてみれば。明子も私もいるし、それに時給結構いいよ」


なながそう言うと、優斗は私たちを見てじゃあ、と小さく頷いた。
 
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