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君じゃなきゃダメなんだ!
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しおりを挟む結局その後。
昨晩できなかった分を取り戻すかのごとく迫られ、攻められ、ほぼほぼ犯されたってくらい半日ヤられ続けて気づいたら15時とかそんな中途半端な時間だった。
終わった後は私がフラフラだったからデートなんて出来ず、とりあえず次に会う約束だけ無理矢理取り付けて解散する。
まあとは言え、今までの事を思えば超、スーパー、ハイパー、急成長!なわけで。
「…なな、朝から明子のテンションが爆上がりで鬱陶しいんだけど」
「聞いてもないのに類くん話炸裂だもんねえ」
ひどく迷惑そうな顔をしてキキとなながため息をつく。
今日は終業式。
つまり明日から夏休みー!
そりゃ浮かれないはずがないってやつよ!
「夏休みはね、類くんと健全にショッピングデートしたり、ドライブに行ったり、お泊まりしたりー!いろいろ誘う予定なんだ!」
「ねえ、めーちゃんって結局あの人と付き合えたの?」
ヒートアップする私の隣で翔太が純粋な目で私を覗き込んだ。
うむ、君痛いところを突くね。
「…それは、まだというか、何も言われてはないけど……」
「じゃあ今までのように外に遊びになんか出ず、家で引きこもってヤりっぱなしの爛れた夏休みになるんじゃね」
「そ、そんな事ないもん!絶対前より甘い雰囲気出てるから恋人まであともう少しだもん!」
類くんの事となると優斗は辛辣な意見ばかり言ってきて、私はムッとして口を尖らせる。
確かに去年なんか、例の吉田さんと付き合ってたからほぼ家デートで、デートというかただヤりまくってただけの爛れた夏休みだったとは思う。
だけど今年は違う!
何が何でも類くんとラブラブになってやるんだから!
「まあ、来年は高3で受験で忙しいだろうし、今年はその分うちらも羽伸ばすつもりだもんねー、翔太」
「ねー!キキ!」
そんな2人は2人の世界でいいとして、私はななと優斗の夏休み事情が気になったり。
「2人は?夏休みどんな感じなの」
「私は毎年家族で旅行したり親戚と集まったり。あとは塾とバイトかなあ」
「俺もほぼ塾とバイト」
「なによー、色気ないなあ!高2の夏よ!もっとアクティブにいかないと!」
「…浮かれてんな」
「…完全に浮かれてるわね」
優斗とななは同じような表情で私を眺めて息を吐いた。
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