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王様の国
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ある国には王様がいました。その王様はらんぼうで、自分がやりたい事ができないとすぐに怒る王様でした。それでもその国は幸せで溢れていました。美味しい食べ物、暖かいお部屋に暖かい家族。それから綺麗なお庭____。全部王様の言う通りで、全部が王様の理想でした。
けれどある日、その国を悪い奴らが襲いました。王様の好きな食べ物も、王様の好きな家族も、王様の大好きなお庭も全部壊れてしまいました。王様は怒りました。
「私の国をどうしてくれるんだ。」
それから自分の家来にも言いました。
「お前たちもそんな所に居ないで悪い奴らと戦うんだ。国が壊れてもいいのか!」
と、めいっぱいに怒りました。その後の王様からの命令は怖くて、ずっと怒っていて、家来の人達はとても困りました。この国は今まで平和だったのでどうやって守ったらいいのか分からないのです。そんなこんなしているうちに王様の国はボロボロになってしまいました。
王様は悲しくなりました。自分の大好きな国がボロボロに壊れてしまったのです。それまで怒っていた王様は悲しくて落ち込んでしまいました。
そんな王様をみて街の人たちは、思いつきます。
「王様を励まそう!」
よく怒る王様だったけれど、そんな王様の作る国がみんなは大好きでした。街の人達はまず美味しい食べ物を作り始めました。王様の好きな美味しい食べ物です。それから花も木も植え始めました。王様が大事にしていたお庭を直し始めたのです。みんな自分の事はそっちのけで王様のために頑張りました。来る日も来る日も王様の大切にしていた国を目指してみんなが協力しました。
最初に植えた花が咲く頃、王様の国は元通りとは言えないけれどボロボロではなくなりました。王様は驚きました。自分が守れなかった国を街の人達が協力して戻そうとしてくれているのです。王様は嬉しくて少し悲しくなりました。自分は自分が大好きな国を守れないどころか捨ててしまおうとしていたからです。だってそこには自分の理想はひとつもなかったのですから。ある街人がいいました。
「王様。私たちはこの国が好きです…。」
それはいつも言われて言われ慣れていた言葉でした。
「でも、それ以上に王様のことが好きです。」
王様は何も言えませんでした。自分の理想を押し付けて怒っていた自分がかけてもらえる言葉じゃないと思ったからです。
「王様の理想は私たちの理想でした。」
今まで1度も人の為にと思った事がなかったものが、知らぬところで誰かの役にたっていたのです。
「王様のおかげで不便なく過ごせています。」
自分のおかげ。
王様は考えました。今までどれだけ理不尽に街の人達を怒っていたか、どれだけ自分勝手だったか。それでも王様の街を好きだと言ってくれる人がいたのです。王様はとても恥ずかしくなりました。
「王様、どうか私たちに協力していただけませんか。」
王様はすぐに協力しました。それから今までとは違って街の人の好きなものを作るよう言いました。自分の好きなものは揃っているからと。
王様の国はたちまちもとより素敵な国になりました。
ある国には王様がいました。その王様は人想いで、素敵な王様です。王様は自分の国が大好きでした。そこには大好きな人達が住んでいるからです。
これは今も昔も幸せがいっぱいの王様のお話です。
けれどある日、その国を悪い奴らが襲いました。王様の好きな食べ物も、王様の好きな家族も、王様の大好きなお庭も全部壊れてしまいました。王様は怒りました。
「私の国をどうしてくれるんだ。」
それから自分の家来にも言いました。
「お前たちもそんな所に居ないで悪い奴らと戦うんだ。国が壊れてもいいのか!」
と、めいっぱいに怒りました。その後の王様からの命令は怖くて、ずっと怒っていて、家来の人達はとても困りました。この国は今まで平和だったのでどうやって守ったらいいのか分からないのです。そんなこんなしているうちに王様の国はボロボロになってしまいました。
王様は悲しくなりました。自分の大好きな国がボロボロに壊れてしまったのです。それまで怒っていた王様は悲しくて落ち込んでしまいました。
そんな王様をみて街の人たちは、思いつきます。
「王様を励まそう!」
よく怒る王様だったけれど、そんな王様の作る国がみんなは大好きでした。街の人達はまず美味しい食べ物を作り始めました。王様の好きな美味しい食べ物です。それから花も木も植え始めました。王様が大事にしていたお庭を直し始めたのです。みんな自分の事はそっちのけで王様のために頑張りました。来る日も来る日も王様の大切にしていた国を目指してみんなが協力しました。
最初に植えた花が咲く頃、王様の国は元通りとは言えないけれどボロボロではなくなりました。王様は驚きました。自分が守れなかった国を街の人達が協力して戻そうとしてくれているのです。王様は嬉しくて少し悲しくなりました。自分は自分が大好きな国を守れないどころか捨ててしまおうとしていたからです。だってそこには自分の理想はひとつもなかったのですから。ある街人がいいました。
「王様。私たちはこの国が好きです…。」
それはいつも言われて言われ慣れていた言葉でした。
「でも、それ以上に王様のことが好きです。」
王様は何も言えませんでした。自分の理想を押し付けて怒っていた自分がかけてもらえる言葉じゃないと思ったからです。
「王様の理想は私たちの理想でした。」
今まで1度も人の為にと思った事がなかったものが、知らぬところで誰かの役にたっていたのです。
「王様のおかげで不便なく過ごせています。」
自分のおかげ。
王様は考えました。今までどれだけ理不尽に街の人達を怒っていたか、どれだけ自分勝手だったか。それでも王様の街を好きだと言ってくれる人がいたのです。王様はとても恥ずかしくなりました。
「王様、どうか私たちに協力していただけませんか。」
王様はすぐに協力しました。それから今までとは違って街の人の好きなものを作るよう言いました。自分の好きなものは揃っているからと。
王様の国はたちまちもとより素敵な国になりました。
ある国には王様がいました。その王様は人想いで、素敵な王様です。王様は自分の国が大好きでした。そこには大好きな人達が住んでいるからです。
これは今も昔も幸せがいっぱいの王様のお話です。
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