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第一章 

1-72 近場の森は食料豊富

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 翌朝、目を覚まして兄弟皆んな揃ってリビングに行くと...?!

なんと両親とその他大人達が皆んな雑魚寝していた。

しかもフレアくんまで一緒に雑魚寝...。

風邪をひかないか心配になり近寄ると、皆んなが寝ている空間のみ暖かく感じた。

一歩下がればひんやりとした朝の空気。
一歩前で出れば暖かい空気が...。

どうやらキリル姐さんの魔法で皆んなが寝ている空間のみ暖かくしている様だった。

この魔法はまだ習っていないもの。

私は初めて体験する魔法に少し興奮してしまい、本来の姿に戻ってしまい尻尾が...。

床に触れた瞬間地響きが...。

一斉に皆んなの目が覚めて戦闘モードに。

皆んなが寝ていた床にはヒビが...。
そして視線を動かすと...。

ドラゴン姿の私をみて何故か納得する大人達。

しかしその中でも一人。
優雅に寝ている人が...。
フレアくんだ。

あれだけの地響きでも起きないって...どんだけ強者?

呆れる保護者と私達。

とりあえず朝になっているし、二度寝はせずに起きてヒビが入った床を修復しつつ、朝ごはんの準備をする事に。

私は反省の意味を込めて、ご飯ができるまでお外でお昼ご飯のおかずになる様な食材調達に行かされたのだった。

もちろんお父さんの監視付きだ。

"きみの尾っぽはすてきだね。母さんそっくりだよ。"

頬を赤く染めて話すお父さん。
私は乾いた笑いを浮かべながら家の近くの森を散策した。

森は食料となるものが豊富に実っていた。

いつきても色んなものが採れて重宝している森だ。

魔物や他の人間の姿を見ることもない安全地帯とも言える場所だった。

我が家の食材はほぼこの森で調達していると言っても過言ではなかった。

キリル姐さん達の嗜好品やお肉類は街で仕入れる必要があるが、それ以外のものはなぜかこの森の中で採れるのだった。

今日も何気なく美味しいキノコがたくさん採れないかなぁーと、思いながら歩いていると大きな木の周りに美味しそうなキノコがびっしりと生えているではないか!!

しかも全て食べれるキノコばかりだ。

父さんと二人で手分けしてキノコを収穫。

"キノコもいいが、これに合う薬草も欲しいよなぁー"

と父さんが何気なく言うと...?!

キノコが生えている木の近くの草むらに薬草の匂いが。

しかも、父さんがさっき言っていたキノコに合う薬草だ!!

もちろんそれも一緒に採って家路についたのだった。

"父さん!大収穫だね!"

"そうだな。今日のお昼はキノコづくしにしような!"

そんな風に楽しく会話しながら家路についている私達を、そっと木の上から見守る姿があったのだった。
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