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第二章
2-30 兄弟皆んなシスコンでした...
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私の起こした問題行動についての話し合いからいつのまにかブルーム兄さんの女性関係の話へとシフトしていた。
しかも私はその話を兄達の間に挟まれて(抱きつかれたまま)の状態で聞いている。
私を含め、兄弟皆んな人型もドラゴンの姿もカッコいい(美麗)方だ。
何せ両親が美男美女だからね...。
人型なんて、こんな大きな子供がいる様な感じには見えないのだ。
実際に両親には私達以外の子供が数組いるしね。
(会ったことがまだないけど...。)
だから意外と私達兄弟はモテる方なのは薄々気付いてはいた。
長男のブルーム兄さんは基本馬鹿だが、根がクソ真面目なので男女問わずに人気がある。
お年寄りや子供にも優しく、気さくに声をかけるので初めて会う人とでも直ぐに仲良くなるのだ。
ただ...デリカシーがないのと、空気がまったく読めないのが惜しい...。
次男のラース兄さんは基本的にレディーファーストが主本の人だからギルドの女性職員や街の女性陣からよくモテる。
ラース兄さんだけで街に買い物に行かせたら女達に群がられて一歩も動けない状態になってしまうぐらいに...。
それに毎回仕事帰りには女性達から手作りの品を沢山もらって帰ってくる。
三男のローダンも幼い感じがかなり女性に人気が高いし、年配の男性陣にも人気がある。
いつもギルドに行くと皆んなからおやつを沢山貰っている。
街にローダンと買い物に行くと安くしてくれたり、おまけを沢山くれるので助かる。
フレアは...見た目共にかなりクールでズバズバものを言うタイプなので率先して女性達が声をかけることはないが、こちらもかなり人気が高い。
そして、若手の冒険者からも人気がありブルーム兄さんと一緒に皆んなから"兄貴"って呼ばれている。
で、私はというと...。
?????あれ????これといって...ない???
別に嫌われている感じはない。
皆んな普通に声をかけてくれるし、一緒にご飯を食べたり買い物にも行くし...。
でもどれも...同性ばかりのような...。
異性から声をかけられって言えば...ギルマスか...副ギルマスか...ツルピカさんか...タチの悪いチンピラ...ぐらい???
あれ???
兄さん達が私の頭の上でワイのワイの言っているのを聴きながら思い直しているが...私って...
『もしかして...もてないの?!』
思わずそう呟くと兄さん達の声が止まった。
そして...
『何言ってんだ?!お前かなりモテるぞ!追い払うの大変なんだからな!』
『そうですよ。骨のある奴なんていないんですから。』
『そうなんだよ。ブルーム兄さんとフレアがひと睨みしたら泣いて逃げるような奴ばかりなんだから。』
『あんな連中では駄目だな。』
『....へっ?』
思わず間抜けな声を出してしまったが...どうやら私の交友関係というか...そういうのは兄弟達に阻まれているのを初めて知った。
『ちょっ!兄さん達そんな事してるの?!
てか、番になる奴は互いに特有の匂いで分かるもんなんでしょ?!
そんな相手が見つかればたとえ兄さん達でも...』
『はっ?!例えそんな奴が現れても俺達に勝てなければ意味がない!
俺達に勝てないような奴はお前を守る事はできないからな!』
ブルーム兄さんは鼻息荒く言い放つのだった。
しかも私はその話を兄達の間に挟まれて(抱きつかれたまま)の状態で聞いている。
私を含め、兄弟皆んな人型もドラゴンの姿もカッコいい(美麗)方だ。
何せ両親が美男美女だからね...。
人型なんて、こんな大きな子供がいる様な感じには見えないのだ。
実際に両親には私達以外の子供が数組いるしね。
(会ったことがまだないけど...。)
だから意外と私達兄弟はモテる方なのは薄々気付いてはいた。
長男のブルーム兄さんは基本馬鹿だが、根がクソ真面目なので男女問わずに人気がある。
お年寄りや子供にも優しく、気さくに声をかけるので初めて会う人とでも直ぐに仲良くなるのだ。
ただ...デリカシーがないのと、空気がまったく読めないのが惜しい...。
次男のラース兄さんは基本的にレディーファーストが主本の人だからギルドの女性職員や街の女性陣からよくモテる。
ラース兄さんだけで街に買い物に行かせたら女達に群がられて一歩も動けない状態になってしまうぐらいに...。
それに毎回仕事帰りには女性達から手作りの品を沢山もらって帰ってくる。
三男のローダンも幼い感じがかなり女性に人気が高いし、年配の男性陣にも人気がある。
いつもギルドに行くと皆んなからおやつを沢山貰っている。
街にローダンと買い物に行くと安くしてくれたり、おまけを沢山くれるので助かる。
フレアは...見た目共にかなりクールでズバズバものを言うタイプなので率先して女性達が声をかけることはないが、こちらもかなり人気が高い。
そして、若手の冒険者からも人気がありブルーム兄さんと一緒に皆んなから"兄貴"って呼ばれている。
で、私はというと...。
?????あれ????これといって...ない???
別に嫌われている感じはない。
皆んな普通に声をかけてくれるし、一緒にご飯を食べたり買い物にも行くし...。
でもどれも...同性ばかりのような...。
異性から声をかけられって言えば...ギルマスか...副ギルマスか...ツルピカさんか...タチの悪いチンピラ...ぐらい???
あれ???
兄さん達が私の頭の上でワイのワイの言っているのを聴きながら思い直しているが...私って...
『もしかして...もてないの?!』
思わずそう呟くと兄さん達の声が止まった。
そして...
『何言ってんだ?!お前かなりモテるぞ!追い払うの大変なんだからな!』
『そうですよ。骨のある奴なんていないんですから。』
『そうなんだよ。ブルーム兄さんとフレアがひと睨みしたら泣いて逃げるような奴ばかりなんだから。』
『あんな連中では駄目だな。』
『....へっ?』
思わず間抜けな声を出してしまったが...どうやら私の交友関係というか...そういうのは兄弟達に阻まれているのを初めて知った。
『ちょっ!兄さん達そんな事してるの?!
てか、番になる奴は互いに特有の匂いで分かるもんなんでしょ?!
そんな相手が見つかればたとえ兄さん達でも...』
『はっ?!例えそんな奴が現れても俺達に勝てなければ意味がない!
俺達に勝てないような奴はお前を守る事はできないからな!』
ブルーム兄さんは鼻息荒く言い放つのだった。
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