ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第三章

3-90 まずは...情報集め？

　建物を修復後改めて真剣な話し合いを行った。
改めてアースタートルからしっかりと体験した出来事を聞き出し、さらに私達の話を聞いて色々と話を纏めていくと...とんでもない事が起きている事が薄々見えてきた。

ある日を境にこの世界では見かけない上に存在しない力を使って色々悪事を働いている人物が現れたこと。

魔物だけでなく人間やドワーフ、エルフ族などを捕まえたり拐ったりして何かをしていること。

必ずと言ってもいいほどそいつらが居るであろう場所には見たことない...つまり改造か何かされた魔物がいるということ。

そして...かなりのやり手...力の持ち主ではないことなどが見えてきた。

どれも気分が良い内容ではないが...現実この世界で起きていることだし、身近で起きていることなので見て見ぬ振りはできない。

かといって情報をしっかり得ていない状況下で動くのはリスクが高いので今は情報収集しながら対応していくしかないと言う事になった。

そこで心強いのが...この国の代表者でもある王様だ。

「私の方で情報収集をしておこう。同盟国や近隣の国にも話をして情報を仕入れておく。分かり次第ギルドの方に連絡をする。」

王様がそう話すとブルーム兄さんと王子達は真剣な表情をして頷く。

『助かる。俺たちは冒険者達からそれとなく情報を仕入れるとするか？』

『そうですね。それぞれの出来ることで情報を集めるしか今はないですね。』

「それならある一定の高ランクの冒険者に話をしておく方がいいのでは？」

「そうだね。全員に広めてしまうと余計な騒動を招きかねないからね...。」

ブルーム兄さん、ラース兄さんと王子達がそんな話をしているとふと王様と目があった。

首を傾げて王様を見つめ返すと王様は私の方に歩み寄り私とフレアの肩に手を置いて真剣な表情をして話出した。

「スノー、フレア。お前たちは私達と違って色んなところに出向いて動いて貰っているからかなり危険な目にあったり場面に出くわす確率が高くなるから先走った行動を取らないようにしてくれるか？
お前達なしではこの国を護るのは不可能にちかいからな。」

王様のその言葉にローダンが反応して私の真横に来て目を潤ませながら

『そうだね！姉さん達に何かあったら困る！！無理だけはしないでよ！！』

と言い出す始末。
もちろんローダンだけでなく他の兄弟や王子達からも同じ様な事を言われてしまった。

煮え切らない返事しかしない私にごうをにやしたラース兄さんが何やら紙を用意し出して無茶をしないという誓約書まで書かされることとなったのだった。