ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第四章

4-28 フレアと話をして

　フレアの様子からして誤魔化すのは無理だと悟った私は素直に自分が気付いた事を話した。

すると...フレアは溜息を吐きながら私の頭を優しく撫でる。

「スノー...なんで早く教えてくれなかったんだ？教えてくれたら良かったのに...。
最近お前の瞳が少しずつ変わることがあったんだ。瞳だけでない。お前を纏うオーラーがなんて言ったらいいんだろうか...。
うーん...なんか、神秘的なものになる時があるんだ。どこか...遠くに行ってしまいそうな感じがね...。」

そう話すフレアはどこか淋しそうな表情をしていた。

思わず私の胸はチクッと痛んだ。
でも私自身気付いていなかったからフレアが何を言っているかわからなかったが...なんとなくニアンスは理解できたので私は優しくフレアの手を握り締め声をかける。

『フレア...。私は私よ！大丈夫！どこにも行きはしないわ。
絶対に今度は奴に勝たないとね。』

私がそう話すとフレアはホッとした表情をして頷く。

「ああ。絶対に今度こそ奴に勝たないとな。部下達もだいぶ強くなったからな。あとは俺たちが最も強くならないとな。」

『そうね。強くなっていかないとね。今度は全員助けれるようにね...。』

互いに決意を語り合ってその日はゆっくりした。

部屋に戻り改めてフレアの言った言葉を思い出す。

"「最近お前の瞳が少しずつ変わることがあったんだ。瞳だけでない。お前を纏うオーラーがなんて言ったらいいんだろうか...。
うーん...なんか、神秘的なものになる時があるんだ。どこか...遠くに行ってしまいそうな感じがね...。」"

私の瞳が変わる？オーラーも？？

部屋にある鏡で自分の姿を見たが...対して変わりがなかった。

『いつ...どんな時に変わるのかなぁ？？』

鏡を見ながら私は疑問を呟くが...誰もこの呟きに答えてくれる人はいない...。

『まぁー悩んでも仕方がないよね。なるようになる！私は私よ！
強くならないと。今度こそ皆を護らないとね！
そして...師匠達に自慢しないとね。
　師匠達...無事だといいんだけどなぁー。
いや！無事よ！私がしっかりしないとね！
じゃないと師匠達に怒られるからね！うん！きっとそうよ！！』

私は鏡に映った自分に対して誓のように宣言して私は床についた。
夢の中で師匠達にちゃんとしろよっと言われたような気がする...。

朝目覚めると同時ぐらいに兄達が起こしに来た。

何事かと思ったら石がまた変化したというのだ。

私は着替えもせずに急ぎ兄達と一緒に石の元へと向かったのだ。