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第四章
4-172 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜スライムエリア⑤〜
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自然の摂理の流れで滅びの道を選択して進んでいるのか、このエリアのスライム達はかなり弱体化して滅びかけている。
それを助けることはできるが...それをすることがスライム達のためになるかと言われたら...の瀬戸際で悩むラース兄さん。
もちろん今の弱体化からスライム達を救い、滅びを防ぐことは可能。
しかし、ダンジョンという特殊な環境で生きる彼らにとって、ルールをねじ曲げて助けることが正解なのかが疑問となっている。
私達が悩み、話し合っている最中もスライム達はラース兄さんが張った保護結界に自らぶつかって次々と消滅していっている。
本来なら消滅することもない条件でだ。
次々と消えるスライム達を見つけながら悩みに悩むラース兄さん。
ブルーム兄さん、ローダン、フレアは黙ってラース兄さんの選択を待っている。
私とキュリッチはとりあえず念話を使用してエリアボスに声をかけてみる事にした。
ギルマスは...周囲を見ながらラース兄さんの反応を待つという感じだった。
《もしもし、ボス?聞こえてるかしら?》
《ボッスン!聞こえている?てか、生きてるかい??》
私とキュリッチの念話にエリアボスは中々反応しない。
もしかして、すでに??そう思った時だった。
《なんや?また...きたんか...い??聞こえ...とるけど...すまんなぁー、ワシも...子供らを...守るた...めに力使い...すぎて弱って...もうてるから、...聞こえが...悪いん...やわ。どないしたんや?》
途切れ途切れにエリアボスから返事が返ってきた。
まさか、エリアボス自体も弱っているとはかなり深刻な状況にある事が分かり、私は急ぎエリアボスに話を伝える。
《今、私達スライムの木に向かって進んでるんやけど、スライム達がかなり弱っているのに気付いて困惑してるの。
このままだと、全てのスライムが消滅するんじゃないかって!
どうする?選択権は貴方達にあるわ!その意思を尊重して私達は対応するから応えて。》
私はみなまで言わず、エリアボスに自分達の運命の選択結果を聞く事にした。
私の言葉をどう解釈したかは分からないが、エリアボスからは思ったより早く返事が返ってきた。
《あん...さんらは...相変わら...ずお人好しや。あん...ときあんさん...らの忠告...を聞いて...おいたら...良かったと...最近つくづく...思ったんやわ。
この空間と...あんさんら...が本来おる空間との...時間の流れって...かなり違うみたい...やわ。あんさんら...が帰ってから、かなり...の時がたってなぁ...子供達も大きく...なってやしゃ孫...までできてんで?
でも...孫あたりからかなぁ...能力の低下が...見られ出して、...最近では...生まれて...直ぐに...消える子が...ふえたんやわ。これが...わてらの...与えられた運命やと思って...皆腹を括ってるんや。
ただ...一部の子達は...自分達を犠牲...にして新たな命...に望みを託し...てるのもおるわ。
ワテは...ボスとして...どないしたらえんやろか??正直...黙って滅びるのは...嫌やわ。》
悲痛なボスの本音を聞いて私とキュリッチも腹を括った。
《じゃー、大人しくまってな。先に言っておく、粗方あんたの子供と孫とやしゃ孫?かな??かなり数を減らすけど許してや。そのかわり、全滅は防ぐから。》
私はエリアボスからの返事を確認する前にラース兄さんの肩に手を当て
『兄さん、兄さんの提案に私とキュリッチのるわ!その代わり、徹底的にやるからそのつもりでいてね。』
私がそうラース兄さんに伝えるとブルーム兄さん、ローダン、フレアの顔を見つめる。
兄弟達は私の意思が伝わったのだろう、いつものやる気に満ちた表情を浮かべて頷くのだった。
それを助けることはできるが...それをすることがスライム達のためになるかと言われたら...の瀬戸際で悩むラース兄さん。
もちろん今の弱体化からスライム達を救い、滅びを防ぐことは可能。
しかし、ダンジョンという特殊な環境で生きる彼らにとって、ルールをねじ曲げて助けることが正解なのかが疑問となっている。
私達が悩み、話し合っている最中もスライム達はラース兄さんが張った保護結界に自らぶつかって次々と消滅していっている。
本来なら消滅することもない条件でだ。
次々と消えるスライム達を見つけながら悩みに悩むラース兄さん。
ブルーム兄さん、ローダン、フレアは黙ってラース兄さんの選択を待っている。
私とキュリッチはとりあえず念話を使用してエリアボスに声をかけてみる事にした。
ギルマスは...周囲を見ながらラース兄さんの反応を待つという感じだった。
《もしもし、ボス?聞こえてるかしら?》
《ボッスン!聞こえている?てか、生きてるかい??》
私とキュリッチの念話にエリアボスは中々反応しない。
もしかして、すでに??そう思った時だった。
《なんや?また...きたんか...い??聞こえ...とるけど...すまんなぁー、ワシも...子供らを...守るた...めに力使い...すぎて弱って...もうてるから、...聞こえが...悪いん...やわ。どないしたんや?》
途切れ途切れにエリアボスから返事が返ってきた。
まさか、エリアボス自体も弱っているとはかなり深刻な状況にある事が分かり、私は急ぎエリアボスに話を伝える。
《今、私達スライムの木に向かって進んでるんやけど、スライム達がかなり弱っているのに気付いて困惑してるの。
このままだと、全てのスライムが消滅するんじゃないかって!
どうする?選択権は貴方達にあるわ!その意思を尊重して私達は対応するから応えて。》
私はみなまで言わず、エリアボスに自分達の運命の選択結果を聞く事にした。
私の言葉をどう解釈したかは分からないが、エリアボスからは思ったより早く返事が返ってきた。
《あん...さんらは...相変わら...ずお人好しや。あん...ときあんさん...らの忠告...を聞いて...おいたら...良かったと...最近つくづく...思ったんやわ。
この空間と...あんさんら...が本来おる空間との...時間の流れって...かなり違うみたい...やわ。あんさんら...が帰ってから、かなり...の時がたってなぁ...子供達も大きく...なってやしゃ孫...までできてんで?
でも...孫あたりからかなぁ...能力の低下が...見られ出して、...最近では...生まれて...直ぐに...消える子が...ふえたんやわ。これが...わてらの...与えられた運命やと思って...皆腹を括ってるんや。
ただ...一部の子達は...自分達を犠牲...にして新たな命...に望みを託し...てるのもおるわ。
ワテは...ボスとして...どないしたらえんやろか??正直...黙って滅びるのは...嫌やわ。》
悲痛なボスの本音を聞いて私とキュリッチも腹を括った。
《じゃー、大人しくまってな。先に言っておく、粗方あんたの子供と孫とやしゃ孫?かな??かなり数を減らすけど許してや。そのかわり、全滅は防ぐから。》
私はエリアボスからの返事を確認する前にラース兄さんの肩に手を当て
『兄さん、兄さんの提案に私とキュリッチのるわ!その代わり、徹底的にやるからそのつもりでいてね。』
私がそうラース兄さんに伝えるとブルーム兄さん、ローダン、フレアの顔を見つめる。
兄弟達は私の意思が伝わったのだろう、いつものやる気に満ちた表情を浮かべて頷くのだった。
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