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第四章
4-184 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜ここからは本格的なダンジョンへ ③〜
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私と別れた後、兄達は辺りを警戒しながらギルマスを護りつつその場から離れて合流地点へと向かう。
移動道中、向かってきていた敵が全てスノーの方へ向かった事を確認したが武器は構えたままスピードを落とさずに移動を続ける。
ただ、ギルマスだけ何回か後方を確認する。
その姿を兄弟達は横目で見るが特に何も言わずに進む。
そんな兄弟達の態度をみてギルマスは何かを思ったのだろう、移動スピードは変えずにボソッと呟く。
「お前らのそのあいつへの信頼はどこから来るんだ。」
質問なのかどうかわからない口調でボソッと呟くギルマスの言葉にフレアがすかさず答える。
「別に信頼とかじゃない。最善策を考えたらこの方がいいと踏んだまでだ。それに...メンバーの中で一番最強なのはアイツだからな。アイツが無理なら俺たちは死ぬしかない。それだけだ。」
淡々と答えるフレアの言葉にギルマスは苦笑いを浮かべる。
血のつながってないフレアがそう答えるなら血の繋がりのある兄弟はなおそう感じでいるのだとギルマスはおもったからだ。
「つくづく難儀な兄弟だぜ。てか、スノーが勝てない敵ってこの森の中にいるのか?」
なんとなく不安になりギルマスは顔色を変えて兄弟達に今度ははっきり質問する。
が、誰一人その問いかけに答える人はいなかった。
その状況にますます不安になるギルマス。何かを言おうとした時だった。
『遅くなってごめん!そっちは...おう!大丈夫そうね。奴らはまだこちらに気付いてないみたいだからこのまま突っ切るわよ!』
一人残って戦っていた私が元気よく目的地に着く前に合流したのだ。
予定していた合流地点に着く前に私が無事に合流した事により、少なからず兄弟達はホッとしていた。
特にギルマスはこれでもかってほど喜んでいたのには若干驚いたけどね。
キュリッチは私と感覚が繋がっているため、さほど驚きもしていないのには少し残念さを感じた。
私が合流したので、フレアはいつもの位置に戻る。
「相手はなんだったんだ?」
私の横に戻ってきたフレアがボソッと聞いて来る。
もちろん他の兄弟達も聞き見を立てているので私は普通に答えた。
『グリーンウルフの群れよ。大体二十匹程度かな?どれもいい感じで倒したから素材は高値で売れるわよ!』
テンション高く私が報告するとラース兄さんは密かにガッツポーズをとる。
先頭をいくブルーム兄さんは"なーんだ"と呟きながら少し移動スピードを早める。
まぁ~それもそのはず。グリーンウルフがいたという事は奴らもそれを嗅ぎつけて移動するはずだから。
奴らというのはこの縄張りの主。主にグリーンウルフを餌として活動しているので、グリーンウルフがいる所には奴らもいると思って動くのが安全パイなのだ。
その奴らというのが...この密林の覇者と言っても過言ではない魔物。
【カメレオン・ティタノボア】と呼ばれる、遥か昔に絶滅したSS級クラスの魔物で、大型の蛇なのだ。
しかも名前の由来でもあるカメレオンの如く、身体を周囲の風景と同化させて音もなく獲物を捕食する厄介な相手な上に、かなりの大型でタチが悪い事に夫婦で行動している。
一匹でも厄介なのに二匹で行動しているから更に厄介なのだ。
しかもギルマスは大の爬虫類嫌い。
あえてこの縄張りの主がなんなのか伝えないのもそれを考慮してだった。
移動道中、向かってきていた敵が全てスノーの方へ向かった事を確認したが武器は構えたままスピードを落とさずに移動を続ける。
ただ、ギルマスだけ何回か後方を確認する。
その姿を兄弟達は横目で見るが特に何も言わずに進む。
そんな兄弟達の態度をみてギルマスは何かを思ったのだろう、移動スピードは変えずにボソッと呟く。
「お前らのそのあいつへの信頼はどこから来るんだ。」
質問なのかどうかわからない口調でボソッと呟くギルマスの言葉にフレアがすかさず答える。
「別に信頼とかじゃない。最善策を考えたらこの方がいいと踏んだまでだ。それに...メンバーの中で一番最強なのはアイツだからな。アイツが無理なら俺たちは死ぬしかない。それだけだ。」
淡々と答えるフレアの言葉にギルマスは苦笑いを浮かべる。
血のつながってないフレアがそう答えるなら血の繋がりのある兄弟はなおそう感じでいるのだとギルマスはおもったからだ。
「つくづく難儀な兄弟だぜ。てか、スノーが勝てない敵ってこの森の中にいるのか?」
なんとなく不安になりギルマスは顔色を変えて兄弟達に今度ははっきり質問する。
が、誰一人その問いかけに答える人はいなかった。
その状況にますます不安になるギルマス。何かを言おうとした時だった。
『遅くなってごめん!そっちは...おう!大丈夫そうね。奴らはまだこちらに気付いてないみたいだからこのまま突っ切るわよ!』
一人残って戦っていた私が元気よく目的地に着く前に合流したのだ。
予定していた合流地点に着く前に私が無事に合流した事により、少なからず兄弟達はホッとしていた。
特にギルマスはこれでもかってほど喜んでいたのには若干驚いたけどね。
キュリッチは私と感覚が繋がっているため、さほど驚きもしていないのには少し残念さを感じた。
私が合流したので、フレアはいつもの位置に戻る。
「相手はなんだったんだ?」
私の横に戻ってきたフレアがボソッと聞いて来る。
もちろん他の兄弟達も聞き見を立てているので私は普通に答えた。
『グリーンウルフの群れよ。大体二十匹程度かな?どれもいい感じで倒したから素材は高値で売れるわよ!』
テンション高く私が報告するとラース兄さんは密かにガッツポーズをとる。
先頭をいくブルーム兄さんは"なーんだ"と呟きながら少し移動スピードを早める。
まぁ~それもそのはず。グリーンウルフがいたという事は奴らもそれを嗅ぎつけて移動するはずだから。
奴らというのはこの縄張りの主。主にグリーンウルフを餌として活動しているので、グリーンウルフがいる所には奴らもいると思って動くのが安全パイなのだ。
その奴らというのが...この密林の覇者と言っても過言ではない魔物。
【カメレオン・ティタノボア】と呼ばれる、遥か昔に絶滅したSS級クラスの魔物で、大型の蛇なのだ。
しかも名前の由来でもあるカメレオンの如く、身体を周囲の風景と同化させて音もなく獲物を捕食する厄介な相手な上に、かなりの大型でタチが悪い事に夫婦で行動している。
一匹でも厄介なのに二匹で行動しているから更に厄介なのだ。
しかもギルマスは大の爬虫類嫌い。
あえてこの縄張りの主がなんなのか伝えないのもそれを考慮してだった。
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