642 / 664
第四章
4-191 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜ここからは本格的なダンジョンへ ⑩〜
しおりを挟む
エリアボスの話をしてギルマスはラース兄さん服の裾をそっと掴んだまま離さなくなった。
ラース兄さんはギルマスを連れたままエリアボスの所まで移動する事に。
今回もここのエリアボスと戦うのは私だ。
エリアボスの領域に入った瞬間、周囲の空気が一瞬にして変わった。
ローダンが結界を自分達の周りに張り、ギルマスを守るように兄弟達が陣形をとる。
私はエリアボスの出現を待ちながら準備運動を始めると...前方から地響きをさせながら巨体を動かしながらエリアボスが現れた。
《ほうー、いい度胸をしておるな。一度ならず二度もワシの領域に入ってくるとは...お前らの頭の中はからなのか?いくら同族といえど手加減はせんぞ!!》
ブラックドラゴンはそう言って私達を睨みつける。
ギルマスは目の前の光景を見て息を呑み服を掴む手に力を込める。
ラース兄さんは呆れ顔をしつつもその腕を振り払うことはしなかった。
『おっさんも頭の中からじゃないの?前回私にコテンパンにやられたのもう忘れたの?やだわぁー、耄碌したくないわ。』
私がそう言うと目の前のブラックドラゴンは視線を私に移したかと思ったら尻尾を私に向かって振り翳してきた。
私はその尻尾を軽くいなして宙に浮きブラックドラゴンと視線を合わせる。
『もう~気が短いのは相変わらずね。じゃー、今回もコテンパンにのしてあげるわ!』
《ほざけ!小娘が!!》
私はあえてドラゴンの姿にはならず人型のままブラックドラゴンと戦う。
腐ってもエリアボスをしているだけあってかなり手強く、相手には不足はない。
兄弟達のことは気にしなくていい。
このエリアボスは気性は激しいが、ドラゴンとしての流儀は守っているいい奴でもある。
相手をしている者以外には目もくれない。相手が倒れない限りは次の獲物に目を向けない。
だから私は目の前の敵にだけ集中すればいいので、かなり戦いやすく遠慮なく戦えた。
『あら?そんなに手加減してていいのかしら?』
《ほう?相変わらず小生意気にモノを言う奴だな。安心しろ今は遊びだ!これから本気を出してやる!》
そう言ってブラックドラゴンは宙に上がる。
私もそれに続いて行く。上空高くまで移動して遠慮なくドラゴンの本来の戦闘スタイルに。
その頃地上ではギルマスが兄弟達に本当に大丈夫なのかと繰り返し質問していたが、兄弟達は平然としている。
私とブラックドラゴンが上空に上がって数分経った後、ブラックドラゴンが一気に降下してきて地面に叩き落ちた。
ブラックドラゴンは白目を剥いて口から泡を吹いていている。
『よし!今回もスノーの勝ちだな!』
『さすが姉さん!』
『はぁー、これで今回も無事にここから出られますね。』
「さすがスノーだな。今回も手加減なしだったな。」
兄弟達の言葉にギルマスは目を白黒させる。
地面に叩きつけられたブラックドラゴンの側に私は背伸びしながら優雅に降り立つ。
『今回も私の圧勝ね。さぁー帰ってゆっくりしますか?』
私の言葉を聞いてローダンは張っていた結界を解除して合流する。
そして、倒れたブラックドラゴンの後ろ側に次のエリアに行く魔法陣と出入り口に向かう魔法陣が現れた。
私達はブラックドラゴンの横をルンルン気分で通り過ぎて、出入り口に向かう魔法陣の中に入っていった。
ラース兄さんはギルマスを連れたままエリアボスの所まで移動する事に。
今回もここのエリアボスと戦うのは私だ。
エリアボスの領域に入った瞬間、周囲の空気が一瞬にして変わった。
ローダンが結界を自分達の周りに張り、ギルマスを守るように兄弟達が陣形をとる。
私はエリアボスの出現を待ちながら準備運動を始めると...前方から地響きをさせながら巨体を動かしながらエリアボスが現れた。
《ほうー、いい度胸をしておるな。一度ならず二度もワシの領域に入ってくるとは...お前らの頭の中はからなのか?いくら同族といえど手加減はせんぞ!!》
ブラックドラゴンはそう言って私達を睨みつける。
ギルマスは目の前の光景を見て息を呑み服を掴む手に力を込める。
ラース兄さんは呆れ顔をしつつもその腕を振り払うことはしなかった。
『おっさんも頭の中からじゃないの?前回私にコテンパンにやられたのもう忘れたの?やだわぁー、耄碌したくないわ。』
私がそう言うと目の前のブラックドラゴンは視線を私に移したかと思ったら尻尾を私に向かって振り翳してきた。
私はその尻尾を軽くいなして宙に浮きブラックドラゴンと視線を合わせる。
『もう~気が短いのは相変わらずね。じゃー、今回もコテンパンにのしてあげるわ!』
《ほざけ!小娘が!!》
私はあえてドラゴンの姿にはならず人型のままブラックドラゴンと戦う。
腐ってもエリアボスをしているだけあってかなり手強く、相手には不足はない。
兄弟達のことは気にしなくていい。
このエリアボスは気性は激しいが、ドラゴンとしての流儀は守っているいい奴でもある。
相手をしている者以外には目もくれない。相手が倒れない限りは次の獲物に目を向けない。
だから私は目の前の敵にだけ集中すればいいので、かなり戦いやすく遠慮なく戦えた。
『あら?そんなに手加減してていいのかしら?』
《ほう?相変わらず小生意気にモノを言う奴だな。安心しろ今は遊びだ!これから本気を出してやる!》
そう言ってブラックドラゴンは宙に上がる。
私もそれに続いて行く。上空高くまで移動して遠慮なくドラゴンの本来の戦闘スタイルに。
その頃地上ではギルマスが兄弟達に本当に大丈夫なのかと繰り返し質問していたが、兄弟達は平然としている。
私とブラックドラゴンが上空に上がって数分経った後、ブラックドラゴンが一気に降下してきて地面に叩き落ちた。
ブラックドラゴンは白目を剥いて口から泡を吹いていている。
『よし!今回もスノーの勝ちだな!』
『さすが姉さん!』
『はぁー、これで今回も無事にここから出られますね。』
「さすがスノーだな。今回も手加減なしだったな。」
兄弟達の言葉にギルマスは目を白黒させる。
地面に叩きつけられたブラックドラゴンの側に私は背伸びしながら優雅に降り立つ。
『今回も私の圧勝ね。さぁー帰ってゆっくりしますか?』
私の言葉を聞いてローダンは張っていた結界を解除して合流する。
そして、倒れたブラックドラゴンの後ろ側に次のエリアに行く魔法陣と出入り口に向かう魔法陣が現れた。
私達はブラックドラゴンの横をルンルン気分で通り過ぎて、出入り口に向かう魔法陣の中に入っていった。
10
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる