見上げた空は青かった

ダクトリオ

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プレゼント

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ピンポーン

鈴太郎はおじいちゃん家のチャイムをならした。
「おお、鈴太郎、玲香。無事にこれたんだね。元気だったか?」
そう言ったのはおじいちゃんの忠清(ただきよ)。
「おじいちゃんも元気みたいだね。良かった良かった。」
「鈴くん、玲ちゃんいらっしゃい。ゆっくりしておいき。」
おばちゃんも出てきた。
「鈴くん。サッカー頑張ってるんだって?偉いね~こんな暑いのに。」
「あ、そのことなんだけどさ、、」
「そんな鈴くんにプレゼント買ってきたの。これ、喜ぶかしら。この前デパートに行ったら売ってたのよ。サッカーするときに使ってね。」
袋を渡され、鈴太郎は開けてみた。
「おばちゃん、プレゼントはとっても嬉しいんだけど、これ、サッカーで使わないよ。これはグローブって言って、野球で使うんだよ。」
「あら、そうなの?鈴くんがやってたのはバットで打って走るやつじゃないの?」
「ちがうよ!野球なんてやったことないよ!」
鈴太郎は笑いながら話した。
「ごめんね、鈴くん、間違えちゃった。実は玲ちゃんにもスポーツをやってほしくて同じものを買ったの。」


赤色と茶色のグローブ。赤が玲香。茶色が鈴太郎。
「実はサッカーやめちゃったし、ちょうど良かったかも。」
「あら、やめちゃったの?残念ね。野球部に入ったらいいじゃない。」
「残念ながら野球はやらないよ。あんなじっーとたってるスポーツ嫌いなんだよ。暑いし、長いしね。それよりもたくさん動いて短いバスケなんかいいよなぁ。バスケでもやろうかな。」
「おじいちゃんは鈴太郎が元気でいてくれたら嬉しいよ。まぁ、またやりたいスポーツが見つかったらいいね。」
「うん、とりあえず、夏休みは川に行って海に行って、遊びたいな。」
「私も、遊びたい!!」
「でも、このグローブどうしよ。せっかくプレゼントしてくれたしなぁ。」
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