見上げた空は青かった

ダクトリオ

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一回戦!

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試合会場につき、ランニングやキャッチボールをした。

「みんな集合!オーダーを発表する。」
1番ファースト荒木!
2番レフト近藤!
3番ショート車田!
4番ピッチャー浜田!
それぞれポジションと名前がよばれ、返事をしている。
5番キャッチャー西田!
6番ライト宮田!
7番センター細井!
8番サード鈴太郎!
よばれた。鈴太郎は返事をする。
「はい!」
9番セカンド上村!
「玲香ちゃんは後で出るからバット振っておいてね。」
「うん!」

河棚小学校は赤色のユニフォームで、人数が多い。
強そうだ。

「みんな、今日は勝つぞ!」
キャプテンが気合いをいれる。
今まで、人数が足りなくて、試合ができなかったから、今年度初の試合だ。
「かやの木~ファイト!!」
「お~!!!」
みんなで円陣を組んだ。

両チームならんで挨拶をした。
かやの木小は後攻だ。
先に守備につく。
「プレイボール!!」
審判の大きな声で試合が始まった。
飛んでくるな、飛んでくるな。
鈴太郎は心のなかでつぶやいている。
「みんな~頑張って~」
玲香がベンチで叫ぶ。

ピッチャーは浜田哲郎。
練習のときは大きく見えたが、河棚小のみんなを見ていると小さく見える。
頑張って。哲郎くん。
1番バッターは左打者。
鈴太郎はバントを警戒して少し前に出る。
シュッ、
バシッ。
「ストライ~ク!」
「ナイスボール!」
みんなが叫ぶ。
シュッ、カキーン。
ボールはライトに飛んだ。
いや、ライトの頭を越えた。
宮田は必死に追うがなかなかボールに追いつかない。

ランニングホームラン。
1点先制された。
あっという間だった。
遠くに飛ばしたこと、そして、足の速さに驚いた。
すげぇな。
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