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勇者パーティを追放されたらツイてツイてツキまくり!? 「超爆運」スキルが無敵すぎる!
第3話 風邪を治しただけで英雄扱い
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兄と別れて数日……フォルトゥーナはソロ冒険者として活動していた。もちろん元A級冒険者パーティメンバーだったので実力も折り紙付きだ。
いつものようにギルドに寄って依頼を確認する。
「依頼主:国王 内容:娘が病気になってうなされている! 誰か助けてくれ!」
貼り出されたばかりのクエストにそう書いてあった。
「……妙な依頼だな」
フォルトゥーナは疑問に思う。出来立てほやほやの新興国ならまだしも、この国は大きさから言ったらそれなりに財力があるはずだ。
となると王族にはお抱えの医者の1人や2人はいるはず。どこの馬の骨とも分からん冒険者に大事な姫君を診断してもらうなんて事、普通はしない。
が、報酬の高さにひかれて依頼を受けることにした。
「おお! 君か! よく来てくれたな! 娘が倒れたんだ! 頼む! 彼女の命を救ってくれ!」
国王は今にも泣き出しそうな必死の形相でフォルトゥーナにすがりつくように言う。
「王族ならお抱えの医者の1人や2人いるとは思うのですが……」
「1週間前まではいたんだが年を取り過ぎて老衰で死んでしまったんだ。そこで代わりの者を探している最中だったんだ」
「そうですか。ではちょっと診察してみますね」
なるほどそういう事か。医者の代わりを探す前に姫君が病に倒れたと言う事か。なら納得がいく。
フォルトゥーナは錬金術師、特に薬を作るのに長けた「薬剤師」と呼ばれる技能を持っていた。材料さえあれば風邪薬から痛み止め、さらには爆薬といった危険なものまで大抵の薬は作れる。
さらには本職には及ばない程度だが、医師として病気の診断をする事も出来た。彼には患者を診て薬を作る、という医者の面も持ち合わせており、パーティの健康に大きな役割を果たしていた。
「これは……ただの風邪、だよなぁ?」
そのフォルトゥーナが下した診察結果は……ただの風邪であった。彼は熱を出して寝込んでいる娘が心配でまともに仕事に手が付かない国王に告げる。
「見た感じ、ただの風邪だと思います。とりあえず風邪薬と軽い解熱剤を処方しておきますね。これで様子を見ましょう」
「な、なんだ……ただの風邪か。よかったぁ~」
国王は娘の病気がただの風邪だと分かって胸のつかえがとれたようにスッキリとした顔になる。余程気になっていたんだろう。
薬を飲みベッドですやすやと眠る姫君を見て安心したのか王が機嫌よくフォルトゥーナに声をかける。
「では前金の報酬を払おう。持っていってくれ」
国王はフォルトゥーナに前金を払う。が、その金額がおかしかった。
「あのー。前金は4000ゴールドと聞いていますが、どう考えたって20000ゴールドはありますよ」
「前報酬の4000ゴールドとチップ代だ。受け取ってくれ。完治した後もきちんと報酬は払うぞ」
「は、はぁ……」
随分とまぁ豪勢な「チップ」だがせっかくくれるというのなら有り難くもらっておこう。そう思い報酬をすんなりと受け取った。
翌日……
解熱剤が効いたのか、熱が下がって楽になった姫君がベッドから体を起こしてフォルトゥーナに声をかける。
「あなたね。お父様が呼んだ医者っていうのは。ごめんなさいね変なことに巻き込んじゃって」
「いやいいんですよ。クエストの任務をこなしているだけですから」
「お父様ったら昔から大げさなんだから。子供の頃算数の授業で3ケタの足し算が出来ただけで『天才だ!』なんてはしゃいだり、
料理の授業で指を少し切っただけで『大けがをした! 重傷だ!』だなんて騒ぐんだから」
「は……はは……」
2~3度しか会ってないにも関わらず、いかにもあの国王のやりそうな事だ。
「これからどうするの?」
「しばらく滞在してあなたの病状を見て治していきます。まぁ、食欲もあって朝食もしっかり食べたそうですから1~2日もすれば完治するでしょう。ご安心ください。
あと今日の薬はこちらになりますね。1日3回朝昼晩に飲んでください」
「分かったわ。昨日も飲んだけど結構苦いわねこれ……何とかならないの?」
「いい薬っていうのは大抵苦いものですよ。どうしても無理なら砂糖やハチミツを混ぜて飲んではいかがでしょうか?」
「ん~。わかった、そうするわ」
その後、その国の姫は順調に回復し無事にクエストをクリアーすることになった。依頼報酬の3倍はする「チップ代」付きで。
【次回予告】
何故か運に見放されてばかりのパーティリーダーであるフォルトゥーナの兄。流れを変えるべく休暇を取るがそれでも「超凶運」スキルは手を抜かない。
第4話 「僧侶 再起不能」
いつものようにギルドに寄って依頼を確認する。
「依頼主:国王 内容:娘が病気になってうなされている! 誰か助けてくれ!」
貼り出されたばかりのクエストにそう書いてあった。
「……妙な依頼だな」
フォルトゥーナは疑問に思う。出来立てほやほやの新興国ならまだしも、この国は大きさから言ったらそれなりに財力があるはずだ。
となると王族にはお抱えの医者の1人や2人はいるはず。どこの馬の骨とも分からん冒険者に大事な姫君を診断してもらうなんて事、普通はしない。
が、報酬の高さにひかれて依頼を受けることにした。
「おお! 君か! よく来てくれたな! 娘が倒れたんだ! 頼む! 彼女の命を救ってくれ!」
国王は今にも泣き出しそうな必死の形相でフォルトゥーナにすがりつくように言う。
「王族ならお抱えの医者の1人や2人いるとは思うのですが……」
「1週間前まではいたんだが年を取り過ぎて老衰で死んでしまったんだ。そこで代わりの者を探している最中だったんだ」
「そうですか。ではちょっと診察してみますね」
なるほどそういう事か。医者の代わりを探す前に姫君が病に倒れたと言う事か。なら納得がいく。
フォルトゥーナは錬金術師、特に薬を作るのに長けた「薬剤師」と呼ばれる技能を持っていた。材料さえあれば風邪薬から痛み止め、さらには爆薬といった危険なものまで大抵の薬は作れる。
さらには本職には及ばない程度だが、医師として病気の診断をする事も出来た。彼には患者を診て薬を作る、という医者の面も持ち合わせており、パーティの健康に大きな役割を果たしていた。
「これは……ただの風邪、だよなぁ?」
そのフォルトゥーナが下した診察結果は……ただの風邪であった。彼は熱を出して寝込んでいる娘が心配でまともに仕事に手が付かない国王に告げる。
「見た感じ、ただの風邪だと思います。とりあえず風邪薬と軽い解熱剤を処方しておきますね。これで様子を見ましょう」
「な、なんだ……ただの風邪か。よかったぁ~」
国王は娘の病気がただの風邪だと分かって胸のつかえがとれたようにスッキリとした顔になる。余程気になっていたんだろう。
薬を飲みベッドですやすやと眠る姫君を見て安心したのか王が機嫌よくフォルトゥーナに声をかける。
「では前金の報酬を払おう。持っていってくれ」
国王はフォルトゥーナに前金を払う。が、その金額がおかしかった。
「あのー。前金は4000ゴールドと聞いていますが、どう考えたって20000ゴールドはありますよ」
「前報酬の4000ゴールドとチップ代だ。受け取ってくれ。完治した後もきちんと報酬は払うぞ」
「は、はぁ……」
随分とまぁ豪勢な「チップ」だがせっかくくれるというのなら有り難くもらっておこう。そう思い報酬をすんなりと受け取った。
翌日……
解熱剤が効いたのか、熱が下がって楽になった姫君がベッドから体を起こしてフォルトゥーナに声をかける。
「あなたね。お父様が呼んだ医者っていうのは。ごめんなさいね変なことに巻き込んじゃって」
「いやいいんですよ。クエストの任務をこなしているだけですから」
「お父様ったら昔から大げさなんだから。子供の頃算数の授業で3ケタの足し算が出来ただけで『天才だ!』なんてはしゃいだり、
料理の授業で指を少し切っただけで『大けがをした! 重傷だ!』だなんて騒ぐんだから」
「は……はは……」
2~3度しか会ってないにも関わらず、いかにもあの国王のやりそうな事だ。
「これからどうするの?」
「しばらく滞在してあなたの病状を見て治していきます。まぁ、食欲もあって朝食もしっかり食べたそうですから1~2日もすれば完治するでしょう。ご安心ください。
あと今日の薬はこちらになりますね。1日3回朝昼晩に飲んでください」
「分かったわ。昨日も飲んだけど結構苦いわねこれ……何とかならないの?」
「いい薬っていうのは大抵苦いものですよ。どうしても無理なら砂糖やハチミツを混ぜて飲んではいかがでしょうか?」
「ん~。わかった、そうするわ」
その後、その国の姫は順調に回復し無事にクエストをクリアーすることになった。依頼報酬の3倍はする「チップ代」付きで。
【次回予告】
何故か運に見放されてばかりのパーティリーダーであるフォルトゥーナの兄。流れを変えるべく休暇を取るがそれでも「超凶運」スキルは手を抜かない。
第4話 「僧侶 再起不能」
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