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四章:ラスタ迷宮
34 昏き地底に沈む声
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事前に打ち合わせた通り、私が前衛、エルネスタさんが後衛という形で戦端を開く。
まず、エルネスタさんの風魔術による先制攻撃。広範囲を無差別に切り刻む風の刃で広間の手前側にいた魔物が薙ぎ払われた。戦闘領域を広げるという点でも、頭数を減らすという点でも最初にやっておきたかった一撃。
当然、魔物はエルネスタさんに向く。
だけど、私が聖霊の威光で女王を攻撃することによってその優先順位を塗り替える。範囲も攻撃力も十分なエルネスタさんの風の刃だけど、その攻撃は他の個体が身を挺して庇えなくもない程度。一方で私の聖霊の威光は、距離減衰もなく束になって庇ったところで瞬時に焼き尽くす威力がある。どちらがより致命的かは、虫といえども本能で察したようだ。おかげで火力に集中できなくなるんだけど、私じゃエルネスタさんに殺到した魔物を的確に排除するなんて芸当は出来ない。下手したらエルネスタさんごと焼きかねない。
「打ち合わせ通りにお願いします!」
「任された分はしっかり働くよ!」
事前の打ち合わせ――とにかく私が敵対心を集めて個別に撃破し、エルネスタさんに魔物の数を抑えてもらう作戦。
具体的には、エルネスタさんには初撃以降の攻撃を控え目にお願いした。漏れた魔物を優先して処理しつつ、私の行動範囲を狭めないように見逃していい一定数以外を風魔術で抑えてもらっている。四方八方から殺到されては立ち回りも儘ならないからね。私の受け持ちは最前の十体。他を生かさず殺さずエルネスタさんが抑える。
開幕の滑り出しは予定通りに進んだ。エルネスタさんがどこまで抑えきれるのか不安が残るところもあったけど、前の個体で進路が塞がれているために壁にまで乗り出してくるのが裏目に出ていた。エルネスタさんの風魔術は自由射程の自由射線。乗り出したところを壁から引き剥がすように風の刃を打ち込み直下の魔物を巻き込んでいる。数こそ尋常じゃなかったけど、馬鹿の一つ覚えのように乗り出してくるから対処も容易そうだった。
おかげで私は目の前の敵に専念出来ている。とはいえ、常に十体程度を同時に相手しているから油断してはいけない。
立ち回りは、常にいずれかの個体の側面に回り込むようにして攻撃しつつ死角を潰す。蟻の魔物の攻撃手段は大顎と前足の鉤爪に依るところが大きく、正面以外の脅威性は乏しい。時分の周囲、前後左右の一か所を潰してしまえば、他の魔物に対しての対処に掛かる負担が減る。ゲームをやっていた頃で言えば、壁を背にして戦うことで攻撃される容積を減らし、結果として受けるダメージを少なく抑えるという戦法。この魔物は壁を登ってくるからそのままやろうとするとダメージコントロールとしての側面が意味を為さない。なら、手傷を負わせた一匹を壁代わりに見立ててやればいいってね。前後方向への動きはそれなりに素早いものの、真横への移動と旋回性能に関しては露骨に愚鈍なのが追い風した。攻撃手段も正面短射程と考えればどうということはない。こちらを捉えて突進してくる個体に注意しつつ、向きにさえ気を配っていれば攻撃を受けることもない。
「魔術師が護衛も無しに多数を相手にするというのは定石ではありませんね!」
余裕なのかエルネスタさんが口々に感想を叫んでくるけど、正直聞いてる余裕はあんまりない。
一匹仕留める度に「はいどうぞ」とエルネスタさんが器用に誘引するから。まるでレベリングのためのペア狩りでもしている気分になる。
討伐数が五十を超えた辺りで数えるのをやめた。魔物の山は、少し減った気がする。
それでも山が少し目減りした程度。エルネスタさんが抑えている魔物の総数を考えると、討伐数はまだコンマ数パーセントといったところか。
よくもまあこんなところにこれだけの数が集まったものだ。難なく収容出来ているこの広間の巨大さも驚き。でも配置はもっと均等にバラけるべきだと思うんですよね。ダンジョン全体に満遍なくといった感じで。ボスの取り巻きだと言うのなら少数精鋭を配置の方向性でお願いしたい。ゲーム的な考えが通用する世界じゃないけどさ。
「退路はどうですか!」
不意に迫った大顎を二刀を交差させて受け止め、力の均衡を崩すように半歩退いてから地面に打ち付ける。
「だいぶ奥まで進んではいるみたいですね。接敵している様子はありません」
現在、スケドラさんがいくつかの通路を探知の術式を展開しながら走り回っている。その様子をエルネスタさんが探知の術式で追いかける。上層への道を見つけ次第、魔力を放出して知らせる算段でスケドラさんに斥候を頼んだ。出口自体は左手の指輪でアルナミアさんを辿れば見つかるだろうから、どちらかと言えば、敵になりそうな存在がいるかどうかの確認がメインなんだけど。
「所々で魔力を打ち込んでいるようです。枝葉が分かれるように痕跡を残しているので、退路ではなく確認の意味合いだと思われますが……いくつかはその先に何かがあるようですね」
財宝か何かでも見つけたということかな。今すぐには無理だし、逃げながら確認するのも追い込まれる危険性があるから出来ないんだけど。
壁役として見積もっていた一体が逃げ出す。周りも劣勢と感じたのか蜘蛛の子を散らすように散開していく
「……変わりましたね?」
何が? 空気が。
これまでの数で圧し潰そうとする傾向がぱたりと止む。エルネスタさんが援護の手を止めてもこちらに殺到する気配がない。
「女王がいる手前、臆したわけではなさそうですが」
魔物の動きを注視しながらエルネスタさんが探知の術式を広げる。探れるうちに地形を把握しておくつもりなんだろう。
魔物達が大顎を鳴らしてキシャーとかカシャーとかいった音を立てる。数が数だけに広間が振動しているようにも思える大音量。
攻めてくる気配はない。ないけど、明らかに敵意を感じる行為。
怯え……不安? 人のように表情を読めないから何を伝えようとしているのか分からない。
攻撃の手は止めてくれたみたいだけど。
「何を言ってるのか分かります?」
「いくら精霊でも魔物と意思疎通を可能とする類の能力の持ち合わせはないですね」
エルネスタさんがローブの裏から小瓶を取り出して一息で飲み干しながら肩をすくめた。青っぽい液体……マナポーションかな。
「今のうちに逃げるという手段もあるのでは」
エルネスタさんが撤退を促すけど私は首を横に振った。
「背中を見せた瞬間ざっくり……なんてないですかね?」
「そこまで知恵が回る魔物ではありませんが、無いとも言い切れませんね」
考え事をする余裕はある。息を整える時間も。
スケドラさんはまだ戻って来ない。エルネスタさんの探知可能範囲は超えてはいない様子だけど、結構遠くまで探索しているらしい。
逃げるにしても闇雲に逃げていては埒が明かない。
アルナミアさんを頭に思い浮かべて指輪に魔力を込める。スケドラさんの偵察で敵らしい敵がいないことは分かっているから、さくっと出口を絞って逃げてしまおうか。しゅるしゅると黒い糸が鎖を形作り、広間の入口の方へ向かって――。
「――え、っ?!」
ぐいっと、引っ張られた。
張り詰めた糸先から得体の知れない魔力が逆流してくる。慌てて杖を地面に打ち込んで抵抗。引っ張られた拍子に落とした杖の片割れを蹴り上げて右脇に挟む。
突然のことに大顎を鳴らしていた魔物がどよめく。何かを警戒している?
<灯台下暗しってところかしら>
雑音が混じったような声が聞こえた。
エルネスタさんの表情を見て、空耳じゃないことを確信する。
<懐かしい魔力を感じると思ったら、まさか生きていたなんて>
女性の声。明朗だが年季を感じさせる声音。抑揚を抑えながらもどこか嬉しそうな声色。
<おいで。お話ししましょう>
地面に突き刺した氷の刃が負荷に耐えきれずに砕けた。違う。何かしらの作用で砕かれた。
「――エルネスタさんは先に脱出してください!」
倒れ込む前に氷の刃をソリ代わりにして、エルネスタさんに叫ぶ。
「こちらをどうぞ!」
エルネスタさんから投げ渡された予備の短杖を受け取って、でたらめな力で引き寄せられる身体を障壁で包む。
こいつ――絶対人を引きずってる実感ないな!
スケドラさんの足跡を辿るように引き摺られ、途中で分岐したT字路を境に魔力の痕跡は見えなくなった。
どう考えても奥に向かって引き摺られてるし、指輪から伸びる鎖はいつの間にか赤熱して相当な熱量を放出している。
左手に耐熱障壁を集中して火傷に対する治癒術も並行して掛ける。
<早く、速く、疾く……ああ、もう一秒だって待ちきれません>
「心当たりはさっぱり無いんだけど。人違いとかじゃないんですかね……!」
<間違いないわ。その力は彼女だもの>
彼女? 認識したのは私自身じゃなくて彼女の力とやら……?
この世界で私が得た力と言えば魔術ぐらい。それもニルギルスさんから貰ったものと魔法書店で購入したもの。彼女、と呼べる人から何かを貰った覚えはない。
他に思い当たる節。一つしかない。
魔法書を取り込む力。
転生するときに貰ったあの力。
<ああ……本当に久しぶり。千年振りかしら>
色々とマズイと思う一方でエルネスタさんと引き離されたのは幸運だったのかもしれない。
たぶん、この声の主は私の正体に気付く。私が転生した存在だということを看破する。
そんな気がして、僕は短杖を握り締めた。
************************
蟻の魔物が広間の隅の亀裂へと姿を消していく。
フレスベルを欠いたことでエルネスタは劣勢。数で押し切れば勝利は間違いない。
しかし、妙にあっさりと退いた。それも、女王が先導するのではなく、殿を務めている。こちらを見据えて、だが敵意を抑えて。
この魔物の習性としては矛盾している。子孫を残す女王こそが守られるべきであるのに、危険を承知で臣下を逃がす。臣下も、第一に守るべきである女王の指示を受けて退いている。
種としての矛盾。知性を持たない生命が取るべき行動ではない。
エルネスタは、一つの可能性を確かめるように声を掛ける。
「敵対する意思はないと?」
女王は頷いて視線を逸らす。撤退する臣下の動きを注視するように。統率された動きを妨げないように、あたかも注意など割いていないように振る舞いながら。
「魔物に話が通じるというのは眉唾ものですが、そのように解釈してもよろしいでしょうか」
女王は、再度頷く。静かに臣下を見送りながら。
やがて、全ての魔物が広間から姿を消し、女王が動き出す。
「色々動き出してたのは知ってたけど、まさか貯水池の方から侵入してくるなんて思わないじゃない?」
小麦色の魔力の光に包まれながら、女王が姿形を変えていく。
全長二メートルの巨体がみるみるうちに小さくなり、やがて人の姿を形作る。
「随分久しぶりだから人間の姿なんて忘れちゃった。これで合ってる?」
長く棚引く黒髪を手櫛で払いながら、二つの複眼をエルネスタへ向けて首を傾げる。
姿形は人といって差し支えない。エルネスタが裸で横に並べば、性別という点を除いて概ね一致するだろうことは容易に想像がつく。それが角や翼を持たない人間を模倣したというのなら、ほぼ満点。
無数の瞳が寄り集まって形成されている複眼の双眸と、衣服を着用していないという点を除いてだが。
「……見てくれはおおよそ模倣出来ているのではないでしょうか。いささか瞳が多いようですが」
「視界がね。こっちの方に慣れちゃって。二つだと酔うのよ」
発言の節々にエルネスタは興味をそそられる。複眼に依る世界の見え方に関して研究欲が湧くのを感じて、気持ちを誤魔化すように咳払いする。難が去ったと捉えるべきかどうかの判断が先だった。
「無駄な被害を減らすために兵を下げたと考えるべきでしょうか」
「冗談言わないで。私一人で死ぬくらいならあいつら全員道連れにするわよ」
女王らしくない発言。人の姿を取る時点でただの魔物ではないのは明白だが。
一挙手一投足を漏らさず注視するエルネスタの視線に女王が身体を抱えて身震いする。
「ああもうやめてよ。率直にいきましょ率直に。そういう腹の読み合いって一番嫌いなんだから」
「では率直に申し上げて倒すべきか対話すべきか」
「いや、どう考えても対話でしょ。この状況で戦う気なんてないの分かる……もしかして、話にならないと思って馬鹿にされてるの?」
不快を露わにして女王が唇をむっと突き出す。
「いえ、そのようなつもりは」
「私攻撃しない。あなた攻撃しない。分かったら返事!」
「はい」
「私の役目は資格を持ってない存在が侵入するのを防ぐこと。あなたは資格なし。さっき連れてかれた子は資格あり。ここまでいい?」
「……資格ですか」
「質問とかしたそうだけど、頭いいなら訊くだけ無駄だって察してさっさと帰って。粘られたらみんなを起こしてこないといけなくなるの。そしたらもっと強い人が来るから面倒なの。餌は散々撒いてきたんだからそれで満足すればいいの。潜って来ないでよ。出来ればもう飽きて。繋がったところはそっちで塞いでおいて。こっちで魔餓憑寄の処理するの大変なんだから。大事なことはそんなところ。これ以上、口は滑らないからほんとにもう帰って。魔族達が見ちゃいけないものだってあるんだから」
「僕は風の精霊です」
「精霊がなんで魔族の恰好を……って、私と同じか。でも駄目。精霊ならなおさらこの先は行っちゃ駄目。危険だとかそういうのじゃなくて、ほんとに駄目なの」
「……分かりました。帰りましょう。ですがその前に、一つだけ質問をしても?」
「答えていい質問なら一つだけね」
「資格というのは人間であることが条件ですか」
「勘はいいのね。ええ、そうよ。でも、少し違うわ」
「……では僕はこれで」
「ちゃんと塞いでおきなさいよ。出て行った分までは面倒見れないんだから」
邪険に追い払う女王を余所目に帰路へつくエルネスタが探知の術式を展開し、誰もいないことを確認する。
どこに隠れているか分からない地精霊は除外し、人も、魔物もいないことを確かめて口を開く。
「戻って下さい。あの魔物の捕獲は済んでいるでしょうが、他の魔族に気取られないように僕と合流して下さい」
(あん? もうちょいでこの奇妙な魔力の正体にたどり着くんだが?)
飄々とした声が怪訝に言葉を返す。「お前がやれっつったんだろうが」とわざと小言も漏らす。
「なら好都合です。それ以上の探索を禁じます」
(……わぁーったよ。無駄働きさせやがって。あとでいいねーちゃん紹介しろよ)
「ええ。何か取得していたならそれは元に戻しておいてくださいね」
話は終わりとばかりに会話が途絶える。
「……どうやら人間は上ばかりにいた訳でもなさそうですが」
エルネスタは、腕を組んで直下の地面を睨みつける。
矢継ぎ早に女王がまくしたてた小言の内容を思案するにも、一度情報を整理する意味でも今は迷宮を出ることが先決だと考える。
何者かに連れていかれたフレスベルのことを考えれば追って救助に向かうべきだと思うが、そもそも彼女は人間であるからして無理に助けるべき存在でもない。彼が精霊とはいえ、魔族に加担していることを鑑みれば不思議でも理不尽でもない。
エルネスタとしては興味がある。どちらかと言えば助ける方向に気持ちは傾いている。殲滅派を前に殺さないだけの名目も、彼女が使う術式を研究するためと言えばなんとか立つだろう。面倒は多いが親和派紛いのことは可能だ。これまではそうするメリットがエルネスタになかっただけ。
(おいクソ野郎)
思案を掻き乱す声が耳に入る。考え事をしているときぐらいは穏やかにして欲しいものだと、エルネスタは雑念にまみれながら溜息を吐く。
「なんですか。探索は禁止ですよ。早く戻って――」
(俺のせいじゃねえからな)
「なにを――っ?!」
問い詰めようとした声が大地の揺れに遮られる。迷宮ごと大地を揺さぶるような強い振動。日本人ならある程度は慣れたものである地震という現象。
だが本来、地の精霊の加護によって地球のそれとは根本から異なるこの世界においては、地震そのものが未曾有の現象。
エルネスタとて例外ではなく、彼にしては狼狽しているとも取れる慌ただしい声で問い詰める。
「何をしたんですか!?」
(おおお俺じゃねえよ!? ちんちくりんな小娘がすげえ勢いですっ飛んでったと思ったら急に遺跡が活性化しやがってだな?!)
「彼女が奥に?」
(あとあれだ。例のアレ。新種の魔物? 聞いてた話より数倍やべえのが一斉に出てきやがっひゃうえええい!?)
「何が起きているのか……せいぜい僕の探知に掛かるように合流して下さい!」
(こいつらなんとかしてくれんなら喜んで、って――にょうおおおおお!? やめろ! んな趣味無えから触手はやめ――いやおい? 丸呑みってのはマジでやめろ!? 消化されずにケツからひり出される奴の気持ち知らねえだろおま――ちょおおおおおおおおおおお!?)
普段以上の騒々しさからよほど切迫した状況に陥っていると察する。
探知圏内に猛スピードで移動する魔導書の存在を捉えて、エルネスタは考えることが山積みになった頭を抱えた。
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