5 / 5
第二章 あれ?思った以上に過酷な世界なの?
村の近くじゃダメなんですか?
しおりを挟む
そこは木々の間から木漏れ日が差し込む美しい森だった。町中の喧騒はなく、小鳥のさえずりが歌っているかのような心地よい。体を伸ばしながら空気を思いっきり吸い込む。
「はぁー、空気がうまい。世界が壊れかけているなんて言ってたけど、意外と想像よりは平気そうだな。」
よし、どうしようかな。まずは……..町でも探すか。しまった。ここがどこだか分んないからどうしたもんかなぁ。うーん、そうだ、ストレージになんか入ってないかぁ?
えーっと、
「ストレージオープン!」
あれ??何も起きない。
(ブンっ!)
機械音がしたかと思うと目の前には黒い板が空中に浮いていた。
「これがストレージ?」
どうやって使うのこれ??横から見てもそこに厚みはなく、まるで消えたように見える。後ろからみるとその黒い板は存在しない。元の位置に戻ると四角い板が浮いている。まさに魔法としか表現ができない。なんだかよくわからんが、とりあえずその黒い板に触ってみようと手に触れた瞬間、頭の中に言葉が浮かんでくる。
・金貨30枚
・鉄の剣
・鉄の盾
・名刺
・ボールペン
「名刺?ボールペン?…いやいやサラリーマンの基本だけど、もうちょっと今使えるものを入れておいてくださいよ」
しょうがない、適当に歩くか。水場でも見つかればめっけものだよな。
ざっざっざっ
そこは以前の世界にあったような森ではないため、人が整備をしているわけではない。そのため、思っていたよりも大変である。木の根や落ちている小枝を避けながら歩くだけでも体力はガシガシ削られていく。
「はぁはぁはぁ、なんだかんだで3時間は歩いてないか?いったいこの森はどんだけ広いんだよ。」
いい加減愚痴が飛び出てきたところで水の音が聞こえる。
「おぉ!助かった。川が近くにあるぞ。」
さっきまでの重い足取りも軽くなる。すると目の前の木々の隙間から川が見える。川に飛び込みたい衝動を抑え、川の水を飲み込む。
ゴクゴク
「ぷはぁ、生き返る!!」
もう一回、川の水を飲もうとしたところで、
「やめておけ!」
「えっ」
急に声を掛けられて驚いて周りを見回すと、向こう岸に人がいた。
「生水をたくさん飲むと腹を下すぞ」
そうだった。以前テレビでそんなことを言っていたことを思い出した。五人組のアイドルのリーダーがイケメンに注意していた。あの番組は結構好きだったんだけどもう見れないのは残念だな。
「忘れてました。ありがとうございます」
そう返事をしながら、相手を見るとアドバイスをくれたのは全身フルプレートの鎧を着た騎士のようだった。隣で馬が水を飲んでいるとこを見ると休憩中といった所だろうか。
「気にするな。腹を下すと辛いからな」
そう言いながら、騎士が兜を取ると口ひげを生やしたナイスミドルが笑っていた。
「小僧!一人旅か?」
「そうです。実は道に迷ってしまって、困っていたんです。すいませんが一番近い町は何所か教えてもらえないでしょうか?」
「そうであったか。ここから一番近いのはチノベ村だな。川沿いに下っていけば見えてくるはずだ」
「ありがとうございます。」
そう言うと騎士は手を振り、兜を被りなおしていた。
「気を付けて行けよ。さらばだ小僧」
イケオジ騎士は馬にまたがり、あっという間にいなくなってしまった。
よし!休憩できたし道も聞けた。
「あとちょっと頑張りますか」
日が傾き夕方になるころには村が見えてきた。
「やっと着いた。はぁ、以外に遠かったなぁ」
「はぁー、空気がうまい。世界が壊れかけているなんて言ってたけど、意外と想像よりは平気そうだな。」
よし、どうしようかな。まずは……..町でも探すか。しまった。ここがどこだか分んないからどうしたもんかなぁ。うーん、そうだ、ストレージになんか入ってないかぁ?
えーっと、
「ストレージオープン!」
あれ??何も起きない。
(ブンっ!)
機械音がしたかと思うと目の前には黒い板が空中に浮いていた。
「これがストレージ?」
どうやって使うのこれ??横から見てもそこに厚みはなく、まるで消えたように見える。後ろからみるとその黒い板は存在しない。元の位置に戻ると四角い板が浮いている。まさに魔法としか表現ができない。なんだかよくわからんが、とりあえずその黒い板に触ってみようと手に触れた瞬間、頭の中に言葉が浮かんでくる。
・金貨30枚
・鉄の剣
・鉄の盾
・名刺
・ボールペン
「名刺?ボールペン?…いやいやサラリーマンの基本だけど、もうちょっと今使えるものを入れておいてくださいよ」
しょうがない、適当に歩くか。水場でも見つかればめっけものだよな。
ざっざっざっ
そこは以前の世界にあったような森ではないため、人が整備をしているわけではない。そのため、思っていたよりも大変である。木の根や落ちている小枝を避けながら歩くだけでも体力はガシガシ削られていく。
「はぁはぁはぁ、なんだかんだで3時間は歩いてないか?いったいこの森はどんだけ広いんだよ。」
いい加減愚痴が飛び出てきたところで水の音が聞こえる。
「おぉ!助かった。川が近くにあるぞ。」
さっきまでの重い足取りも軽くなる。すると目の前の木々の隙間から川が見える。川に飛び込みたい衝動を抑え、川の水を飲み込む。
ゴクゴク
「ぷはぁ、生き返る!!」
もう一回、川の水を飲もうとしたところで、
「やめておけ!」
「えっ」
急に声を掛けられて驚いて周りを見回すと、向こう岸に人がいた。
「生水をたくさん飲むと腹を下すぞ」
そうだった。以前テレビでそんなことを言っていたことを思い出した。五人組のアイドルのリーダーがイケメンに注意していた。あの番組は結構好きだったんだけどもう見れないのは残念だな。
「忘れてました。ありがとうございます」
そう返事をしながら、相手を見るとアドバイスをくれたのは全身フルプレートの鎧を着た騎士のようだった。隣で馬が水を飲んでいるとこを見ると休憩中といった所だろうか。
「気にするな。腹を下すと辛いからな」
そう言いながら、騎士が兜を取ると口ひげを生やしたナイスミドルが笑っていた。
「小僧!一人旅か?」
「そうです。実は道に迷ってしまって、困っていたんです。すいませんが一番近い町は何所か教えてもらえないでしょうか?」
「そうであったか。ここから一番近いのはチノベ村だな。川沿いに下っていけば見えてくるはずだ」
「ありがとうございます。」
そう言うと騎士は手を振り、兜を被りなおしていた。
「気を付けて行けよ。さらばだ小僧」
イケオジ騎士は馬にまたがり、あっという間にいなくなってしまった。
よし!休憩できたし道も聞けた。
「あとちょっと頑張りますか」
日が傾き夕方になるころには村が見えてきた。
「やっと着いた。はぁ、以外に遠かったなぁ」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる